道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

元々入っていないものを「ゼロ」と表示して売っています

  ゼロ食品氾濫が映す、食品表示の後進国ニッポン


 詳しくはリンク先をどうぞ。
 食品表示についてはまったくといっていいほど知識がないので、かえって「ああなるほどー。」と感心してしまった。

 2009年にアサヒ飲料から発売され、ヒット商品となった「三ツ矢サイダーオールゼロ」もその一つだ。商品ラベルには「カロリーゼロ、糖類ゼロ」に加え「保存料ゼロ」と表示。しかし、食品添加物協会では「近年の炭酸飲料の製造設備では微生物が繁殖しにくいため、保存料は使用されないのが通常」と指摘。

“過剰”なゼロ表示への葛藤もある。複数の植物油製品に「コレステロール0」と表示するJ-オイルミルズコレステロールは動物性油脂には含まれるが、植物性油脂には基本的に含まれない。品質・環境部長の横溝和久氏は「元来ないものをゼロ表示で強調するのは、誤解に付け込むマーケティング手法だという認識はある。できればこんな表示はなくしたい」と胸の内を明かす。

 といった具合だそうだ。
 これはこれは素晴らしき悪しきプラストークだな。これが、「元々入っていないものを入っていると表示した」のであればこれは詐欺だし犯罪だけど、「入ってないものを入ってないと謳って何が悪い」と開き直られたらどうしようもない。
 元々、ゼロ表示商法というのは「今までは入っていた、または通常入っている成分をなくしました」的なものであるはずなのに、それが流行するとみるや、ここでもまた手段と目的が摩り替わり、「ゼロ表示をすること」が目的になってしまう。
 
 食品偽装だのなんだの、近年日本の消費者って、けっこー食品の信用についてってうるさくなってると思うんだよね。牛乳の工場がずさんだったとか、海外の餃子に毒が入ってたとか、一流料亭の女将がひどい奴だったりとかなんとか色々。
 それなのに、こうやって目先の売り上げに捉われて、本来健康などに安心を与えるはずの「ゼロ表示」を利用して、その信頼を失墜させてしまう。こういうことが、近いうちに自分たちの首を絞めることをわかっていながらも、やってしまうんだなー。良くないこととはわかっていても、悪いことではない、違反ではないという思いがそこにはあるのだろうが、そういう行為は、結果として規制を強化させるだけなんだよなー。
 そのうち「カルビー0%のコイケヤポテトチップス」とか「コカコーラゼロペプシ」とか出てきたら、きっと買うだろうなあ。あとあれだな。「チョコレートゼロポッキー」とか売ってたらきっと突っ込むだろうなー。