電車に乗ってて財布を盗まれた話
誰かが同じ被害に合わないように願いを込めて。
12月のある日曜日、早朝栃木県の小山駅から上野東京ライン小田原行きに乗っていました。普通車グリーン車です。
目指す駅は小田原より西なので、小田原の2つ手前の駅、国府津駅で乗り換えのため降りるのですが、その際、財布がないことに気付きました。財布は、ポケットではなくてかばんの中に入れていて、前の晩遅かったため俺はすっかり眠っていたのです。
当初は盗まれたかどうかもわからないため、なくしたということで、駅や交番に連絡し、とにかくカード類の停止再発行の手続きに追われました。
帰りの電車の中も、カード類の手続きや翌日月曜日の予定を変更したりすることで電話連絡が忙しかったです。
翌日は運転免許証の再発行ため、前橋まで電車で出かけ、半日つぶれます。免許証が再発行されてから、キャッシュカードやレンタルビデオの会員証などの再発行手続き、とにかく忙しかったです。
財布には現金5000円程度しか入っていなかったのですが、その日の切符、クレジットカードやキャッシュカード、運転免許証、健康保険証、各種ポイントカードや、大切なお守りなどが入っており、無くなってしまったことでとても困りました。
切符に関しては、たまたま前月にモバイルスイカの会員登録をしてあり、チャージもしてあったのでそれでなんとかなると思いましたが、事情を説明した所JRさんのご厚意で、休日おでかけパスの範囲で収まりました。ありがとうございます。
それからも色々とカードの再発行や、カードができてからは支払いをカードに設定している料金の、カード番号変更の手続きなど、色々と面倒事に追われてしまいます。財布を無くすというのはこんなにも大変なことなのだなあ、と痛感しました。
同時に、JRの落し物センターに毎日、いや、1日何度も電話をかけ、届けがないか確認する日々が続きます。
また、紛失届けは交番から小田原警察署に提出しましたが、これは管轄が都道府県警ごとだと知らされ、神奈川県以外で届けられたものは、照会されないということでした。今回、紛失に気づいたのは神奈川県、当日出発してから、群馬県、栃木県、埼玉県、東京都、神奈川県と移動しているため、その各都県に紛失した届けをださなければ、どこかの誰かが警察に届けてくれた際に俺のところに連絡がこないのではないか、ということです。
地元群馬県には交番から届けを出せたものの、それ以外には出向くこともままならず、悩んでいました。
さて、タイトルで「盗まれた」と書きましたが、この時点ではまだ盗まれたという確信は抱けませんでした。半々かという感じです。落としたかもしれないし、ゴミと一緒に捨ててしまったかもしれない。
クリスマスの頃、一本の電話がかかってきて、俺は「やっぱり盗まれていたのか」と確信しました。電話は、熱海警察署からでした。財布が出てきた、という連絡でした。
現金以外は無事で、駅のゴミ箱に捨てられていた、ということでした。それを聞いて俺は「ああ、やっぱり盗まれていて、プロの犯行ではないか」と思ったのです。
熱海警察署まで引取に行くことは困難ですので、郵送での書類のやり取りの後、着払いの宅配便で財布を送ってもらうことができました。
ほんとに各種カード類はそのまま残っており、図書館の利用カードやドンキホーテの電子マネーMAJICAカードなど、細かい所で色々と助かりました。また、お守りもそのままで、それだけは再発行できるものではないので、見つかってくれてよかったと思っています。
ただひとつ、なくなっていたカードがあり、それは、スイカのカードでした。
前月にモバイルスイカを登録したと書きましたが、それまでは磁気カードのスイカを利用していたので、そのカードも財布に入っていました。それも無くなっていたのです。
ですから、
1,現金以外には手をつけていない
2,スイカカードは持って行っている
という点で、電車内で窃盗を繰り返すプロの仕業ではないかと、思ったところです。
残念ながらスイカカードには残額はまったくなかったため、悔しい思いをしたことでしょう。
まあ、盗まれた俺が間抜けだと言ってしまえばそれまでなのですが、それだけではもったいないので、電車内、今回は俺は普通車グリーン席でした、そこでグースカ寝ていると泥棒さんに狙われますよ、ということを注意喚起できたらいいなあと思います。
俺はグリーン車に乗るときは、熱海方面に向かって一番前に乗ることにしています。グリーン車というと2階建てのイメージがありますが、車輌の前後部は一階建てで12席前後の狭い客席になっていて、景色を楽しみたい観光の皆さん、とか、何人かでお酒を飲みながら大きな声で話し合っている皆さんと一緒になることが少なく、静かにいられるからです。グリーン車を利用する人は長距離のい移動が多いので、うるさい集団と重なるとずっとうるさいという事態に陥るからです。また、そこには網棚もあるため、荷物があったり混雑したりしても楽なのです。
さらには熱海よりに乗ることで、トイレと反対側になるため、トイレに行くために通路を通っていく人もいないということで、静かに乗っていられるのです。
ですが、それが逆に泥棒さんにとっては好都合だったのでしょう。
日曜日の朝早い電車だったため、乗客もまばらでチャンスを提供し続けていたことでしょう。
今回は被害が現金だけだったし、結果的に財布は手元に戻ってきたのでよかったですが、悪用されれば被害も大きくなったり、場合によっては自分や家族の身の危険まで想像できてしまいます。
どうぞ皆様に於かれましては財布などをカバンにいれたまま大口開けてグーグー眠らないようにお気をつけくださいますよう、お願い申し上げます。
以上です