道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

太鼓の達人の世界

 こんにちは。いつの間にか十月になっていて、今年は本当に夏が短かったと思っています。なぜこんなことを書くかというと、毎年「去年の夏はどうだったっけなあ」などという会話を繰り返すため、記録として書いておきました。ほんとにお盆までしか暑くなくて、結局運動会も涼しいまま。例年運動会は暑くてすごく日焼けしちゃって困ったちゃんなのに、今年は雨模様の涼しい運動会になりました。

 さて。うちの子供たちは太鼓の達人が好きです。いつのころからなのかはよく覚えていませんが、少なくとも数年前から長男がはまっていて、wiiやDSやpsvitaのソフトがいくつも家にありますし、なにかっつーとゲームコーナーで太鼓を叩いております。
 マイバチも購入して今は二代目を使っています。
 その影響で次男も太鼓の達人が好きで、小学二年生ながらそこそこの叩き手になっているもようです。おそらく市内の小2の中ではトップクラスではないでしょうか。まあ、競技人口が少ないのでえばれませんが。
 なお、家庭用ゲーム機で使用する太鼓型のコントローラーいわゆる「タタコン」は家にはありません。うるさくてしゃーないという理由です。長男は呪文のようにタタコンが欲しい欲しいと繰り返しておりますが。

 で、長男はもう中学生なので太鼓を叩きに行くのは一人で勝手に行けばいいんですが、小学二年生の次男を一人で行けというわけにはいきません。ですので付いていくというか連れていくわけなんです。そうすると俺はなんとなくその様を眺めているわけなんですが、最近なんだかわからないことになっているのです。

 最初、そうですね、自宅のwii太鼓の達人を遊びはじめた頃。2年前くらいですかねえ。その頃は圧倒的に下手で、俺のほうがまだまだ上手でした。
 俺も、家で子供とゲームをするくらいのことはたまにあって、太鼓の達人程度なら付き合って遊べます。次男に付き合ってよくやっていたので、有名な夏祭りや千本桜という曲なら鬼でもクリアできるようにはなりました。夏祭りはフルコンも叩けます。

 一般の人にとって太鼓の達人てその程度のものだと思うんですよ。たとえば、ジャニーズのタレントがプロのドラマーと太鼓の達人で対決するようなテレビの番組を見たことありますが、あれは「むずかしい」レベルで対決してたような気がするんですよ。たしか。
 少し解説すると太鼓の達人は曲ごとに難易度が選べて、「かんたん」「ふつう」「むずかしい」そして「鬼」です。アーケードの場合、いきなりでは鬼は叩けなかったような気がするんですがどうだったでしょうか。裏と勘違いしてますか? 聞きたくても子供がいなくてわかりませんすみません。
 だから子供と大人でも一緒に楽しめるわけですよね。こどもと一緒にアンパンマンドラえもんの曲を叩く、子供はかんたん、お父さんはちょっと頑張ってむずかしいに挑戦しちゃうぞーみたいなね。和気あいあいですよ。楽しいですよ。保育園や幼稚園で和太鼓を叩くところが結構ありますが、その流れで親子連れがゲームセンターで太鼓を叩いているなんて微笑ましいじゃないですか。ほのぼのですよ。

 ですが、実際の太鼓の周りはもっと殺伐としています。
 行くと、中学生から大人の、男子率9割くらいの行列ができていて、皆それぞれにマイバチを握りしめているのです。
 そして、叩き始めるのは聞いたこともない曲ばかり。しかも、それは鬼どころか「裏」だったりするのです。隠しステージというか、そういうのがもはや「当然」のこととして叩かれているのです。

 そして、ゲームが開始されると画面上に流れてくる太鼓の印。赤いマークと青いマーク。どんちゃんとかっちゃんですが、この数とスピードが半端ないわけです。
 我々の感覚では太鼓の達人の譜面なんて

 どん、どん、どどか、かっ、かっ、かっ、どん

 みたいなもんですが、彼らが叩いているのは

 DDDDKKKKDDDDKKKKDKDKDKDKDDKKDDKKDKDKDKDKDKDKDKDKD

 みたいなもんで、ほぼ譜面が線にしか見えません。なにより恐ろしいのがその中で皆さんほぼ連打なさっているということです。
 もちろんうちの次男などはまだまだ小僧なので、そこまで難しい曲はクリアすらできないわけで、傍から見てるとテキトーに叩きまくってるだけに見えるかもしれません。
 しかし、叩けた度合いによって溜まっていくゲージが半分とかたまるので、それなりにきちんと叩けている部分はあるということになります。
 仮に、俺が同じ曲を叩いたとしたら、間違いなく一つもゲージが溜まることはありません。断言できます。夏祭りの鬼がフルコンできても、千本桜の鬼をクリアできても、難易度の高い曲はい1ゲージも獲得できません。そういうレベルの難易度なのですが、ですが、彼らはクリアするし、へたすりゃそれでもフルコンしちゃうわけですよ。

 次男は小2で身長が120センチ程度なので、踏み台がないと太鼓の達人ができないのですが、踏み台を使って太鼓を叩く「小さい子」が、なんだかわからないスピードで太鼓を叩きまくっている姿は、知らない人が二度見をする程度です。
 けっこう鮮やかな二度見が見られて、それなりに楽しいものがあります。

 そして、中学生の長男は、次男がクリアできないものをひょいひょいと簡単にクリアしていくわけで、どういう世界なんだろうと思うわけなんです。さらに長男の同級生やゲーセンの常連は、長男よりはるかに上手に太鼓を叩くそうなので、まったく世の中というのは広いなあ、と思ったので今日はこんなことを書いてみました。おしまい