道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

携帯電話は原発より危険か

携帯電話は原発より危険だ(池田信夫blog)

 池田信夫さんにご意見申し上げるほど根性ありじゃないですが、池田さん曰く

CNNの報道によれば、WHO(世界保健機関)は携帯電話を発癌物質に指定した。

 (略)

しかも原発放射線を浴びる確率はきわめて低いが、携帯の電波は日常的に浴びている

 ということらしい。だから「携帯電話は原発より危険」だというらしい。
 どっちがどっちより危険で安全かということについてはわからないんだが、少なくとも原発は危険だと思う。原発が携帯電話より安全だとは思わない。
 俺は、原子力は人間にとって危険であると思っている。だからこそ、あれだけお金をかけて頑丈な設備にして専門家をたくさん使用して安全であることをアピールしているんだろう。

 今回どうやらWHOが「携帯の電波発癌する」と発表したらしい。それは大変なことだろう。が、それをそれとして語ればいいと思うのだが、どうしてこの人は「原発より」となるのだろう。そして、どうしてこの人は、いちいち絡むんだろう。そういう書き方にしないとブログのアクセス数がかせげなからなんだろうか。あまり知識人ぽくない書き方に思う。まあ、池田さんにかかるとタバコも酒も餅も抱っこ紐もみんな原発より危険だということになるだろからな。
 というか「がん細胞は放射能より危険」なんだろうか。どうなんだろう。池田さんの言うリスクはその危険に晒される確率によって危険度が大きくなっていくようなので、同じ条件の下で比較したらどうなるのかということには興味がある。が、ここまで言っておきながら池田さんのブログはほとんど読んでいない。ごめんね。

 あとよくわかんねんだけど、800メガヘルツ帯と2ギガヘルツ帯とあると思うんだが、両方ガンになりますよって話なんだろうか。

 実は最近俺も危険と安全について考えていて、まとまってないのでざっくり言ってみるけど、危険であればあるほど安全対策をとる必要があって、「危険ですが安全です」とか「安全に使用するために免許制度にします」とかってなるわけよね。自動車運転なんかもそれだけど。原発もそうだよね。危険極まりないからこそ安全対策をしっかりして、「安全だ安全だ」って言うわけ。
 あ。余談だけど、なにかの危険について話してるときに「自動車運転と比較して・・・」とか言い出すのは大体詭弁ね。前に医療系のブログよく見てるとき、周回遅れの奴は大体「じゃあ自動車も規制しないといけませんね。」とかって言い出す。前提条件が大きく異なるものを比較して騒いでどうする。って思う。

 そんで、安全だ安全だって言うわけだよね? 危険だけど使いたいから。便利だから。売りたいから。そうするといつの間にか、もともとの「危険」が置き去りにされて、「安全だ」が一人歩きし始めちゃうんじゃないかなあって。思ったわけよ。安全をアピールするってことは「危険」なわけだ。それを忘れちゃいけない。「安全です」ってことは「安全対策をがっつりとらなきゃとても使えるシロモノじゃねえっすよ。」ってことだ。自動車然り、原発然り。だ。
 自動車は危険だ。数10〜100キロというスピードで歩行者と同じ路面を縦横に走り回る1トンもの鉄の塊だ。危ないったらない。運転している以上常に殺人の可能性が付きまとうし、道を歩いていればいつ轢かれて大怪我を負わされるかと冷や冷やする。
 原発も危険だ。なんかよくわかんないけど危険だ。ひとたび暴走を始めれば、正直なす術が無いというのは今回明らかになった。しかもあんな馬鹿でかいものが使い捨てだとは知らなかった。ちなみに俺は静岡県袋井市に3年ほど住んでいたことがあるし、御前崎の海岸に何度も行った事があるが、あんなとこに原発があるなんて知らなかった。特に避難訓練とかそういうのもなかったぞ。「危ないものが近くにあります」というアナウンスさえあまりされていない現状はないのか? 危ないけれど安全対策が万全ならそれでいいのか?

 「安全である」というものと「安全対策は万全である」というものと「危険である」というものは、よく理解して使ったほうがいい言葉かもしれないと思った。少なくとも俺は、原発よりは携帯電話のほうが安全だと思う。