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群馬県在住のおじさんがブログを書く

政府は子どもたちから学習の機会を奪わないでくれ

政府がというか首相が臨時休校を要請したことに強く反対したい。

 

全国の小中高 臨時休校要請へ 来月2日~春休みまで 首相 | NHKニュース

 

新型コロナウイルス感染症の拡大を最小限に抑えるためであることはもちろん理解するが、それにしてもこのタイミングでこの方針は、ありえない。

色々と反対や批判の声で日本中に溢れているが、俺が言いたいのは一点。

 

子どもたちから学習の機会を奪わないでくれ。

 

なぜ首相は、義務教育も含めて大規模な一斉臨時休校などという愚策に踏み切れるのか。

憲法に書かれた、子どもたちには勉強する権利があり、大人たちには就学させる義務があるんじゃないのか。それをこんなに簡単に、安易に、なんの説明もなく、奪い取ってしまうのか。

 

東日本大震災のとき、震災後数日で、学校の授業再開に向けた動きがニュースでいくつも報じられていた。

俺はそれを見たときに、正直、「学校なんて後でいいじゃないか」と思った。

食べるものも寝るところも、トイレすら不便している人が多い中、学校なんて、授業なんて。

でも、そうじゃなかった。

学校というのは、授業は、勉強は、とてもとても大事なものだ。だからこそ、あのとき多くの大人たちが、学校再開に向け尽力したんじゃなかったのか。

 

子どもたちに、みんなと同じ勉強をさせてやらなければ。と。

 

学校って、それくらい大事なものじゃないのか。

 

安倍首相。

子どもたちの将来を奪わないでほしい。

年度末のまとめの大事な時期に、学習の機会を失わせないでほしい。

塾に通わせられない、経済的に苦しい家庭の子供達が、なおさら成績の格差に悩むことになる。

あなたにとっての憲法は、こんなに軽いものなのだろうか。

 

「何よりも、子どもたちの健康・安全を第一に考え、多くの子どもたちや教員が日常的に長時間集まることによる大規模な感染リスクにあらかじめ備える」

 

と言ったとあるが、とても子どもたちの健康安全を第一に考えているとは思えない。

インフルエンザでも、クラスに一定以上の患者が出て、学級閉鎖、学年閉鎖とやってきている。多くの試行錯誤の末、そのような方法にたどり着いたのだろう。

それらをすべて無視するような方法が、健康安全を第一にとは言えない。

学校は閉鎖的な空間であるから、感染のリスクがあることはわかる。

しかしある専門家は、接触感染に注意すれば、ほとんど感染リスクはないというようなことまで言っている。

であればたとえば、給食は廃止し、午前中で下校するとか、週に数回は弁当にするとか、そういう対応だって、できるところもある。すぐには無理かもしれないが、一週間準備期間があれば、できるかもしれない。

それでも、一律、全国で、休校なのか。

あなたが恐れているのは、子どもたちの健康安全が脅かされることではなく、感染が拡大するという事実だ。

 

クルーズ船の対応があまりにもずさんだったと各地から声が上がり、

検査方法の無理解や医療機関へのコントロールができていないことが指摘され、

数カ月後に迫ったオリンピックへの影響も現実味を帯びてきた。

 

だから、学校という、子供という、経済に直結しなそうなところを狙い、「一斉休校という措置に踏み切った」という既成事実を積んだ。

しかも、首相には、政府には、学校を休校させるような権限はないはずだ。

なぜなら学校は、小中学校は、義務教育で、憲法に保証されたものだからだ。

だから「要請」をした。

要請したら、自治体や学校は断れないと知りつつ。

責任逃れと言われても仕方ないところで、とても卑怯な要請だ。

 

確かに学校は子供を預ける場所ではない。

だから、子供が学校に行かないと困るという保護者の意見も、緊急時には無視されても仕方ないのかもしれない。

幸いうちは、学校が休みになってもなんとかなる。だからこんなこと言えるのかもしれないけど。でも、

 

あまりにも簡単に、無責任に、子どもたちから勉強を奪いあげるこの国のトップの要請という命令に、強く反対する。