道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

なぜこのご時世に、スマホはカメラをウリにするのかという疑問に対する自分なりの答え

俺がケータイ屋になった頃、auでWINシリーズが始まり、パケット通信定額使い放題の時代に突入するところだった。

 

同時に、カメラ性能が大きく向上した時代だ。

その頃auではカシオの5403CAが発売になり、200万画素カメラがケータイに乗ったのだ。

ただしそれはWIN端末ではなかったので、写真を送ったりすることには不向きな一台でもあった。蛇足だがまだ当時はminiSDカードだった。懐かしい。

その後、CASIOは再び5400シリーズ、5406CAで、なんと300万画素カメラを搭載したケータイを発売した。当時はCCDカメラが良いとされ、高機能カメラにはCCDカメラが採用されていたようだ。

 

ちなみにWIN初号機に当たるW11KW11Hは確か30万画素程度のカメラを搭載していたはず。

そこからあっという間に、ケータイのカメラは500万画素になり、800万画素になり、ついにシャープ端末で1200万画素カメラを搭載した。

 

もちろん、画素数が大きければ良いというものじゃない。ただ、お客さんたちは、画素数が大きければきれいな写真が撮れると思っていて、そうでもないですということを説明するのがめんどくさかった。

そもそもケータイ屋は端末ではなくて通信を売るので、端末の細かいスペックはあまり興味がない。

 

そして時代はアイフォンから、各社のスマホ時代へと突入する。

 

今、スマホのカメラがどれくらいの画素数なのか、俺は知らない。興味がない。

でもおそらく、800万画素とか1200万画素とか、そういう数字なんだろうと思う。

正直、そんなに必要か? と思う。

だが、まあ、動画を撮影して、シン・ゴジラにもアイフォンで撮影されたシーンが使われているなど、高画質高品質な画像や映像が撮れることも、魅力の一つであろうとは思うが、一般人の一般的な日常には、明らかにオーバースペックだろう、と思っていた。

500万画素くらいはさすがにほしいだろうけどなーとか。

ちなみに俺はカメラにはまったく詳しくない。

 

それにしても、昨年発売になったgoogleの新スマホPixel3も、カメラをグイグイ押してきている。

アイフォンに対抗しているのかと思った。

いや、そんな、カメラのスペックとかでみんなスマホ選ばんでと。

安いか、使い勝手がいいか、ぬるぬる動くか、電池が持つか、そんな所で選ぶんじゃないのか? と。

なんでこれだけいろいろあふれていて、これだけ多くの機能をこなすスマホなのに、カメラを押してくるのかと。なんでそんなにカメラを上げてくるのかと。

カメラをアップデートしなくていいから、安定させて価格を抑えてくれたほうがユーザーのためになるだろうと。

 

そう思っていたのだけれど、ある記事を読んでその感覚がなくなって、俺の中で納得したことがある。

その記事はこちら

 

note.mu

カメラマンの方の、Pixel3のカメラレビュー。

とにかくきれいな写真が撮れることがわかる。アイフォンよりすごいと。

そのからくりは、デジタルで数十枚?数百枚? の写真を撮影し、それをソフト処理で一枚の写真に仕上げている、みたいなことだろう、ということだ。だから、色合いも鮮やかに仕上がると。それを一瞬で成し遂げる。それが、すごいと。

 

なるほどそういうことか。ソフトウエアの世界なのかと。

そして、ここだ。

 

しかも、外側向けに撮るレンズの方は今スマホのカメラで流行りの「二眼」でさえないんです。Googleの二眼は、インカメの方に向けられてる。セルフィー用なんです。それが何を意味するかわかりますか。Googleがものすごく人間のことを、世界のことを、カメラのことを研究しているということです。

人間の腕というのは短い。短い距離でセルフィを撮ると、せいぜい一人か二人しか撮れない。もっと広く写したいと思っても、人間の腕の長さは変えられない。それはつまり、インカメでは撮れる範囲が極端に限られて、撮れないものが出てくるということです。パーティーでセルフィやったら、端っこで入らない人出てきますよね。だからPixel3はインカメを二眼にして、より広い範囲を写すようにした。なぜか。「写らないものは、AIでもどうしようもない」から。(上記記事より)

 

インカメラを2眼にして、より世界を映るようにしていると。

なるほど。すごい。

 

とにかく俺はこの記事を読んで、「Pixel3すげーgoogleすげーなんかすげー」って思ったし、きっとPixel3を買った人は写真を撮るのが楽しくて仕方なくなるだろうと思うんです。絶対にそうなる。

そしてその写真はgoogleの優秀なソフトウェアによって処理されて、公開される。

 

その数十枚数百枚の写真は、位置情報とともにgoogleのサーバーに蓄積される。

世界中の画像データが、googleの元に集まるわけです。

googleは、マップでストリートビューを作るのに、googleカーを世界中に走らせました。

360度写真を撮りまくって、そして世界中を見渡せるようにした。ほんとにすげー。

だが、今は、Android端末で撮影された写真が、位置情報とともにgoogleに蓄積される。

みんなが勝手に、世界中の写真を、googleに寄せてくれる。

 

だから、もっと、もっと写真を撮るのが楽しくなるような端末をみんなに使ってもらいたい。

 

そんなふうに考えているのかもしれない、と思った。

 

そうしていたら、こんな記事を見つけた。

 

japan.googleblog.com

googleは、みんなが写真を撮ってくれるのを、待っている。