道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

1月17日

 21年前だそうだ。たしかに俺は学生だった。
 その時の倍の人生を歩んだことになる。ちょうど今年がそれになる。阪神淡路大震災を経験する前の自分より、震災後の自分のほうが長いことになる。
 さて。俺はあの時なにを経験し、なにを学び、何を残せたのだろう。

 被災した、と言っても身近な人を亡くしたりしたわけではない。生活に困ったわけでもない。2、3日、足止めを食って家(寮)に帰れなかったりした程度だ。
 ここ数年、そんな俺があの震災についてなんやかやと語ってもよいのだろうかという思いも生じてきていて、この日に更新することをためらったりもした。
 あとは、告白してしまえば、東日本大震災以降、その思いが薄らいできているというか、記憶がさらに薄れたと思う。

 仕方ない、のかもしれない。

 でも、忘れてはいけないし、忘れることはないと思う。
 俺たちはあの大きな地震を知っている。ある程度、どのような事が起きたか、知っている。
 あの後、中越地震の時の揺れも大きかった。東日本の時の揺れも巨大だった。でも、冷静でいられた。それは、あの時の経験もそうだし、被災した人たちが多くを語って聞かせてくれたからだと思う。

 俺は学生だった。守るべき者もなく、一人でどこへでも行けたから、深刻だと思わなかったのだろう。ただ、怖かった。それだけは覚えている。

 地震は怖い。
 それだけでも、俺は子供たちに伝えていきたい。