道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

2×5=10は正解で5×2=10は答えは正解だが式は不正解だということについて、結論にしてはいけないと思ったので意見を述べてきた話

 授業参観に行ってきたのだ。小学校2年生である次男の。5時間目、算数の授業参観の後、教室で保護者懇談会が開催された。奥さんが出席するかと思っていたのだが彼女はその日夜勤に当たっていて出席したくねえという正直な意見を述べたため俺が出席することにした。
 授業参観も男親が俺一人であったなら、懇談会も俺一人だった。
 
 先生から学級の様子や授業のことについて話があって、たまたまその話が出たんだ。

「文章題を式にすることについて、2個ずつが5箱でいくつでしょうか、という問題であれば、2×5=10が正解で、5×2=10では式は不正解だと教えています」

 と。
 言いたいことはわかる。わかるんだ。ちょうどそういう授業を見た後だったし。
 ただ、テストでもそれが×になってしまうのは俺は納得いかない。そういう式を作らせる問題であることもわかるし、そういう式が書けるように授業をしているのもわかる。
 だがしかし、テストにおいて2×5=10と書こうが5×2=10と書こうとどっちでも良いではないか。確かに授業を受けた子にしては模範解答ではないのかもしれない。だがしかし、それが不正解であることではないではないか。

 これは教室に、「みかんが2個ずつ入った箱が5箱あります」というような例題が掲示されていたからこの式なんですけど、それであれば、掛け算は「そこにみかんが何個あるのかを求める」ものであって、「5つの箱があって、そこにみかんが2個ずつ入っている」であってもなんら違わないではないか。掛け算なのだから。

 なので俺は念のため意見を言っておいたのだ。

「さっきの話ですけど、5×2ではバツになっちゃうんですか」
 と。先生は、はい。と答えた。答えはマルですが式はバツになりますと。
「いや。わかりますけど、でも少なくともテストにおいては、それが不正解ではないと思うんですけど」
 と食い下がってみた。だが当然先生も、いえ、そのように授業で教えていますので、文章題の場合には何個ずつがいくつ、というのを式にすることを教えます。と答える。
 俺も、当然そうだろうな、とは思っている。俺がやいやい言ったところで変わるはずがない。変な父親だと思われるのがオチだ。ただ、若いお母さんや真面目なお母さん方も多い中で、頭ごなしに「5×2は不正解。バツ!」と判断してしまうのは、子供が可哀想だと思った。
 もしかしたら子供は、5箱に2個ずつ入っているんだ、と理解して5×2と書いたのかもしれない。それを×にされてしまって、「ちゃんと2×5って書かないから×になるのよ!ちゃんとやらなきゃダメよ」みたいに怒られてしまったりしては可哀想だと思う。それに、そんなことで100点を取りそこねてしまうのは自信喪失になってしまうのではないかと思う。

 だから、いかにも納得できませんけどね、みたいな感じで「はあ、まあ、そうですか。でもテストで不正解にしちゃうのは可哀想だと思いますけど。理解できてないわけじゃないだろうし」と最後に付け加えて、その話題を終えた。

 答えの求め方としても間違えていないし、問題の理解としても間違えていないのに、そんなところで減点されてしまっては、算数が無駄に難しい物になってしまうのではないかと心配になる。
 先生の言わんとしていることはわかる。わかるのだが、テストで不正解にしてしまうのは、やはり納得がいかない。それから、そういう問題をはらんでいることは、他のお母さん方にも知っていてもらいたいし気にしてもらえたらいいなと思ってあえて今回は発言してみたのだけれど。
 答えは出ないけど、この問題は提起し続けるべきだと思う。

 2×5 であることが望ましい。けれど、5×2 でも決して間違えではないよ。

 俺は、子供にそう言ってあげたいし、どっちでもいいんだよ。と教えてあげたい。