道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

小島慶子が本当のことを言った

 小島慶子さん好きだったんですよね。TBSラジオの午後の番組やってたのをしばらく聞いてたりして。そのまえがマッピーだったんですよね。
 って、俺が小島慶子を知っているのはそれくらい。地震のあと番組を降板したらしくてそれには上杉隆がからんでいるとかいないとか。そんでもってそれ以降はやたらテレビに才女枠で出演しているなあ、というイメージです。それくらいの認識であって、そんなおれが記事を読んだです。

  【小島慶子さん寄稿】女子アナ内定取り消し裁判に「そろそろ本当のことを言おうよ」(日経ウーマンオンライン)

 これ、日テレが新入社員の内定を「ホステスのアルバイトをしたことがあるから」とかいう理由で取り消したということで、取り消された学生? が裁判を起こしたってやつを受けてのことです。多分。
 この件についても俺全然知らないんですけどね。本人が内定後に人事に相談したってのは本当なんでしょうか。

 ともあれこれについて小島慶子が書いているわけです。
 それを読んでて俺は、あれ、らしくないな、と思ったんですよ。すげえ感情的だなと。喋りならともかく、文章でこれだけバランス欠くなんて、相当なにか根に持ってるのかな、とか思ったんです。そこから読めてきたのは会社や役員に対する憎しみや、若い女性社員に対するヒガミだったりしたから。
 とにかく終始「女子アナも会社役員も視聴者もみんなバカばっかりだ」と言っているように見えたんです。それでいて炎上をあおっているようには感じない。これはなんだろうと。

 そしたらここ数日でこれに関する記事がだいぶ書かれてるんですねえ。

  日テレ内定取消の笹崎さん、その腹黒さこそ清廉性?ホステスこそ優秀な女子アナ向き?(BusinessJournal)

 これとか。なんなんすかね。ちょろっとググってトップにこんな記事が出てくるとか、なんなんだろう。なんなんだろうこの、その学生を馬鹿にしたような記事。「ミスコンなんか出ちゃってアナウンサーになりたがるような人だからどうせ目立ちたがりなんだろ?」みたいなおっさんのにやけづらが目に浮かぶような煽り方。げすい。げすいよ。
 本人はいたって真面目かもしれないし。知らないけど。

 なんかね、すげー気分悪い。名前とかガンガン出す必要ないじゃん。結局若くてキレイで頭がいい女が痛い目にあってプギャーみたいに笑ってるおっさんのヒガミかよ、みたいな。
 
 でね、俺はわかったんですよ。小島慶子はこーゆー世の中の反応に対してのカウンターを当ててるんだなと。
 はいはい女は馬鹿馬鹿。若くてきれいな女は馬鹿ですね。はいはい。その女を自分の思い通りに使うことで欲求を満たしちゃうような男ってとっても馬鹿ですね。はいはい。みたいな。
 どこかに「この人のためなら全力で仕事をしたい」と思わせてくれるようないい男はいないんでしょうかねえ。だから女はとっとと見切りを付けるんですよ。バカみたいな会社にね。
 みたいなことを、必要以上に大げさに書いてあげたんじゃないかと。

 この日経ウーマンオンラインてどんなのかと思ったらコピーが「すべての働き女子を応援します」ってなってて、なんでそこは女子なんだろうと疑問です。
 それより、誤変換しちゃって日系ウーマンオンラインだったら全然違う感じのサイトになっちゃうんだなあ、と思った。
 なんで女性はお互いを「女子」と言いたがるのか。「すべての働く女性を応援します」のほうがいいんじゃないのか。働き女子。まあ、働き、がハタラキじゃなかっただけでもいいんだけど、働き女子ってさ、働き蟻とか働き蜂みたいな語呂で、俺としてはどうもあんまりいい感じを受けないんだよね。関係ないんだけどさ。

 まあ、ともかくそういうサイトを好んで見るような人たちは働き女子たちなわけであって、そういう女子たちにはこれくらいオーバーな物言いでちょうどいいだろうし、きっとこの小島慶子の記事を読んで「そうそうほんとに、男って馬鹿よねー。女が合わせてあげてるだけなのにいい気になっちゃってさ。ホント疲れる。こないだなんかうちの課長がさー、きいてよー」とか話し合っていることだろう。早口で。ありえなくない? とか言うのは働き女子にカテゴライズされる女性たちであろうか。また微妙に違ってくるのだろうか。さてはて。

 ところでこの日経ウーマンオンラインのおすすめ記事に忙しい女性たちの間で大人気の「つくりおきサラダ」ってのがあるんですが、これ読んで、思うに、これは、つまり、漬物、だよな。
 ジップロックにキャベツやきゅうり入れて浅漬の素入れておきゃあすぐにできるぞ、その「作り置きサラダ」ってやつは。
 とか思った俺はきっと働き女子には向かないんだろう。

 なぜ小島慶子がこの記事を寄稿したのか。それは、やっぱり、おとこが馬鹿なんだろうと思った。