道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

中型自動車免許の限定解除をした。なぜならマイクロバスを運転できるようになりたかったから。

 結論から言う。費用は7万円強。日数は計6日間かかった。
 俺の場合は、いわゆる「とびこみ」ではなく、教習所に通って取得した。
 教習所に通った経験を書いておきます。


 中型自動車についてはwikipedia参照のこと。俺は2007年? の改正前に普通自動車免許を取得しているので、中型免許も持っていることになっていたわけだけれども、そう言う人(改正前に自動車免許をとった人)の中型には限定がついているわけで、「中型は8tに限る」みたいな但し書きが免許証の表に書かれている。そーなると定員が11人以上の車も運転することができないので、その「限定」を解除してあげることで、総重量11t、または定員29人までの自動車が運転できるようになる、とそういうことなんだと思う。

 つまりは、2006年以前に免許取った人で、マイクロバスが運転したかったら「限定解除」しないとだめよ、ってこと。

 ネットで調べても費用のこととかわからなかった。だからまず、限定解除したいと思う人は、近くの教習所に行かないといけない。教習所によってけっこー違うと思うから。
 教習所に行って、ちょっと化粧の濃い受付のおねえさん(?)に中型の限定解除をしたいんですけど、と言うと、一枚紙の簡単な資料をくれ、蛍光ペンかなにかで印をしながら、「これとこれとこれで、70000円ですね。」とか教えてくれる。
 「期間は?」と聞くと、「早い人なら一週間くらいでとれちゃいますねー」なんて教えてくれたりもする。
 その際は、自分の免許証を見せて、「マイクロバスが運転したい」と確認するといいと思う。専門家との単語の認識の違いは、素人にはさっぱりわからない部分だから。
 あ、あと。免許証がMTなのかATなのか、それについても手続きや費用が変わってくるだろうから、そのへんを実際に確認できる。
 教習所に聞きに行っても、5分もかからなかった。こんな簡単ならもっと早く来ればよかったと後悔した。どうも大型免許のイメージがあって、20万円くらい費用がかかると勝手に思っていたため、はなから諦めていたようなところは、俺の中にあったのだ。

 俺の場合は近隣2箇所の教習所で聞き、なんとなくこっちがいいかな、というところに決めた。そっちのが2000円くらい安かったかな?
 あと、俺は15年以上前にそこの教習所を卒業していて、15年間無事故無違反(検挙されたことがない)ので、卒業生割引や優良運転者割引や表彰があるかと思ったがそういうことがなかった。ただ、専務の犬とかいう犬が事務所内をウロウロしていることが有り、開放的な気分の教習所だった。

 話が進まない。
 そんで、通うことを決めたら、まずはお金と印鑑と免許証を持って教習所に行く。んで、視力と深視力の検査をした。
 この深視力ってのがくせもので、その日は目がちょっとしょぼっていて、普通の視力もいつもより低く、よく丸が見えなかったから余計だったと思うんだけど、深視力ってのはなにかっていうと、三本の棒を遠くに見て、そのうちの真ん中の一本が前後に動く、それで三本が横並びになったらボタン押す、みたいな遠近感とれますか? みたいなことを測定するものであって、詳しくはぐぐればいいと思います。
 そんでそれに苦戦した。でもまあ、ちょっと時間空けて目を整えたらできた。わからない人はわからないらしいので、素直に言ったほうがいい。なにせ大きな車を運転するということになるわけで、事故の際の被害は普通自動車の比ではない。そのへんは慎重に

 お金は全額前納でもいいし、何回かにわけることもできるんじゃないかな。そーいうことは聞けばいい。

 でまあ、晴れて入学したら、まずは指定の日時に教習所に行き、適性検査を受ける。
 俺が通ったところは月に数回、もう一箇所のところは週に数回行われていて、最初にそれを受ける必要があるらしい。
 適性検査といってもペーパー試験で、だからといって標識がどうとか、道交法についての問題に答えるとかそういうものではなく、同じ図形を探す、とか、四角の中に斜めに線をひたすら書く、とか、精神的に追い詰められるような質問にイエスノーで答えるとかそういう簡単なもの。一時間ほどで終わり、結果は後日、みたいなことを言われる。
 なお、この検査の結果、俺は概ね運転に適しているような結果だったが、ところどころ「道路はあなただけのものではありません」とか「協調性がない」とか「かっこつけた運転は上達してからやれ」みたいなことが辛辣な口調で書かれていたりして、ちょっと今へこんでいる。

 適性検査をうけたらあとは予約を取って教習をうけるだけである。
 なお、学科の教習はない。
 規定が5時間だった。一日2時間乗ることができて、5時間なので、最短3日行けば教習修了で、検定受験ということになる。もちろんS字やクランクが苦手で時間オーバーしてしまえば、追加料金を払って6時間、7時間と教習を受けなければならない。
 追加は一時間6000円とかかかるので、緊張感のある教習が経験できた。
 とにかく最初に戸惑ったのはブレーキだ。車の大きさとかそんなのは正直あんまり気にならなくて、「ああ、でかいな」と少し思った程度。すぐなれる。でもブレーキ、お前はダメだ。
 エアブレーキというブレーキで、普通車と一番違うのはブレーキの感覚だと思った。教官は「普通自動車はガッと踏むブレーキだけど、大型になるとエアブレーキなので、アクセルと同じように踏むね。床にかかとをつけてつま先で踏んでいくような、そういう踏み方アルね」と言った。
 いや。俺普通車でもアクセルと同じようにブレーキ踏みますけど。だったらいつも通りの踏み方でいいのかよこのやろうと思いながらブレーキを踏むも、なかなかブレーキがかからない。ガクガクしてしまう。生まれたての小鹿か、とか突っ込んでる余裕はない。で、二時間目ぐらいにわかったんだけど、ブレーキペダルにべったり足の裏をのせて、それでつま先を踏み込む感じだと、うまいことできるな、というのがわかって、それからはやわらかく減速できるようになりましたとさ。

 で、一日2時間を2回、あともう1回乗って、オーバーすることなく教習修了。平日の朝一とかで行ったのでコースも貸切で、教官も親切でやりやすかった。夏休みとかに行かなくてよかった。
 で、卒業検定を受ける。路上教習とかはないので、いつも走ってるコースの中で検定。まあ、普通に走ってりゃ大丈夫なわけなんですが、まあ緊張するもんで、なんどか失敗したけど合格。
 クラッチ踏まずにギア入れようとしたとか、道路端に停車するのにウインカーが消えてしまっていたり、しなくていい切り返しをしてみたりと、変な汗をかいた。でもまあ、合格だったので、あとは、指定の日時に県の交通安全センターにいって手続きをするだけになった。 群馬県の場合は平日の午後一時から一時半が受付だと。

 そんでその際にまた手数料が1500円ぐらいかかった。
 免許証の裏にたった一行印刷するだけにしては高価だと思うので安くしろと思った。

 一時間ぐらいただ待たされ、免許証が出来上がって、晴れて中型自動車の限定解除ができ、マイクロバスが運転できる身体となりました。
 大勢を乗せて運転するということは、今まで以上に気をつけて走らないといけないってことなので、身が引き締まる思いですYO!