道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

「よろしかったでしょうか」でよろしいでしょうか?

http://anond.hatelabo.jp/20091010002215

昨晩NHKで見た。ちょうどこの「よろしかったでしょうか?」のところだけなんとなく見ていた。

かなり昔ですがNHKのテレビで「ら抜き言葉れたす言葉」を取り上げていて、番組的にはけしからん的な流れに見えたのだがスタジオの大学教授か誰かが
「まあ、言葉というのは時代とともに変わるものですからね。」
とあっさり肯定しないまでも一方的に批判するのもよろしくないような意見を言っていて面白かった記憶がある。

ちょうどそんな感じだったかな。
言葉って変わるんだよ。古典なんて学生時代にやったけど、1,000年前の日本語なんて今の英語より意味わかんない感じだし、たかだが何十年前の、戦争やってたころの新聞だって、よく読めないくらいだし。

まあ、内容としてはコンビニやファミレスなどで店員さんの「よろしかったでしょうか?」という言葉がケシカランという意見に対して、大学教授が「別に間違ってないし文法的には正しいよ。」と言ってそれを検証したりしたけど、でもま、心情的には「やっぱだめ。」となったというこういうアレなんです。
内容はリンク先の方が詳しく書いてくださってます。

で、俺的には「よろしかったでしょうか?」は使いたくない。というか、昨日のテレビを見るまでは「間違った使い方」だと思っていた。
それが正しいよと言われたところで使ってもいいとは思わない。正しいかもしれないが、ベストではないんじゃないかと思うからだ。
逆に何気に「よろしかったでしょうか?」と使っている店員さんも「色々言われているがこの言い回しは文法上正しいんだ。だから俺は敢えて使ってるんだ。」という人は少数派だろうし。

「〜〜になります」や「〜〜のほう」なんかはよく間違った言い回しと言われるし、俺も指導する時には真っ先に直させる言い回しだ。
「ハンバーグランチになります」とか「お会計のほうよろしいでしょうか?」とかはやっぱり耳に障る。
新人さんなんかが入ってきて業務を教えるにあたっては、実務を覚えてもらいながらまずそれをその都度その都度注意することにしている。
新人さんは覚える内容が多くて言葉にまで気が回らず、それを指摘されても言ったことすら気づいていないようなことが多い。それくらい、サービス業でない人でも自然に使ってしまうような言い回しになっている。
まあ、であればすでに現代の正しい日本語と認定してあげてもいいんじゃないかと思うのだが、やはりまだそれを肯定してしまうのは不安が残る。
話がそれたついでに言っておくと、新人さんにはある程度の期間を経た後「あなたがレストランやコンビニで〜〜になります、や、〜〜のほう、という言い回しにぴくんと反応するようになれば、もう間まもなくそういう言い回しはしないようになるよ。」と。
意識してそれを言わないようにしてそれができるようになると、本当にそれが耳について仕方ないのだ。

さて「よろしかったでしょうか」だ。
それがだめならなんなんだ、ということになればやはり「よろしいでしょうか?」と言うべきだと思う。
または「コチラでお間違いありませんか?」とでも言うべきだと思う。
その方が、スマートなんじゃないかと思うし、堅苦しいから崩した言い回しにするというのであっても、「よろしかったでしょうか」は適当ではないと思うからだ。
あ。誤解なきように。あくまで個人的な意見ですよ。
そして、重ねて言いますが
「それでもやはりよろしかったでしょうかは間違っている」とは言っていません。
正しいかもしれないけれど、適当な選択ではないのではないか、ということです。

番組、面白かったですよ。はい。