セガサターン
小学校時代にファミコンを買った世代です。
当時は街のおもちゃ屋でも予約してもいつ入荷するかわからない状態でした。
クラスにナショナルの電気屋の息子がいたので聞いてみると、カタログにカセット数本と抱き合わせ販売しているものならあると言われ、それを予約するもそれも入荷がわからんと言われ、あちこちに予約していたような状態でした。とにかく人気がすごかった。
初めて買ったソフトはバルーンファイトでした。
時は流れ、高校生にもなるとゲームをしなくなりました。当時はスーパーファミコンが流行っていたのだと思います。
大学に入ると寮生活になり、当初は部屋へテレビなどの持ち込みは禁止されていたので当然ゲームをすることもありませんでした。
その後テレビ持ち込みが許可され、ゲーマーの友人たちはスーパーファミコンで遊んでいたようです。友人がクロノトリガーをまる二日ほどでクリアしたのを横で見ていたのを覚えています。
そんなとき、プレイステーションが発売になりました。
「いくぜ年内100万台」とかっていう最高にカッコいいコピーで宣伝していて、「これはなんかすごい」と思ってプレイステーションをなぜか購入しました。
ほとんど情報も持たずに買ったので、コントローラーが一つしかないのとか、データをセーブするのにメモリーカードが必要なこととか知らずに買ったものです。
初めて買ったソフトは、リッジレーサーとボクサーズロードでした。
ただ、そもそもそんなにゲームをすることがなかったので、大きくハマったこともありませんでした。
そんなとき、ある先輩がセガサターンを見せてくれたのです。
合宿所にテレビごと持ち込んできた先輩は、ゲーセンで格闘ゲームをやりこんでいるという人で、興奮しながらテレビをサターンをつなぎ、電源を入れました。
サターンのあの、電源を入れたときのなにかが弾けるようなデジタル音が、めちゃめちゃ腹に響いたのを覚えてます。感動でした。
スト2とかも知ってましたけど、格ゲーには興味がなかったので(一番やったのはアーバンチャンピオンかマイク・タイソンのやつ)、バーチャファイターの存在すら知らなかったのですが、そこに現れたのはめちゃめちゃかっこいい奴ら!
「10年早いんだよぉ!」
俺は絶対こいつには勝てない! そう思わせてくれるアキラ。
一瞬でバーチャファイターの虜になりました。
十字キーで難しいコマンドを押すのではなく、PKボタンで比較的簡単なコンボが出せることとかも、よかったのかもしれません。
とにかく連環転身脚のラウ使いとしてバーチャデビューし、ひたすらPPPK、PPPK、を連打し、朝まで先輩とバーチャでファイトをしていたのです。
まさか、バーチャ2まで移植されるとは思いませんでした。また、バーチャファイターキッズまで。
大学を卒業した俺は、会社の先輩の舜帝使いに何度も打ちのめされ、舜帝が大嫌いになりました。
ただ、自分は格ゲーには向いていないな、と最初から思ってました。
色々分析したり、研究したりすることに興味がなく、闘争心も持ち合わせておりませんでしたし、色々めんどくさがりでしたので、そんな俺が格ゲーに深くハマることはありませんでした。
なお、プレステで鉄拳も購入しましたが、鉄拳にはハマれませんでした。やっぱりバーチャがいい、と思い続ける大学生活でした。
そんな俺がサターンで最もはまったゲームは、サカつくでした。
プロサッカークラブをつくろう!でしたか。多分初代のものだと思います。
俺がこれまでに最も長い時間を費やしたのは、サカつくじゃないかなと思います。
サッカーにもそれほど興味があったわけでもないのですが、とにかくチームを強くしていくのが楽しかった、というか強くなっていくチームを見ているのが楽しかった。
大物選手を雇うというより、オリジナル選手を育成から留学させて育てて強くするのが好きで、何度やっても必ず屋野くんはスカウトし、チームの中心として育てたのを覚えています。懐かしい。
セガサターンがやってきたとき、もう俺はゲームで遊ぶ世代ではなくなっていましたが、それでもバーチャファイターとサカつくで俺をゲームに引き込んだサターンは、やっぱり偉大な、最も優れたハードだと思います。
あ、それと、プレステの、パワプロ98もかなりやり込みました。98年、横浜が優勝したときのパワプロだけは、最後の最後まで捨てられませんでした。
ありがとうベイスターズ。