道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

超ド級の運動不足オヤジが駅伝大会に出走した

町内対抗の駅伝大会があるらしいとは聞いていた。

それに、仲間たちがオープン参加していることは聞いていた。

人数がギリギリだということも聞いていたので、なにか手伝えることがあれば手伝うよとも言っていた。

 

しかしまさか、本当に出走することになるとは思っていなかった。

ランナーが足りないということだったので、高校生の息子を参加させるよ、と言っていた。一人出しておけば、俺は手伝いに回ればいい。

ただ、もし息子が、部活や病気などで当日出られなくなったときには、責任を持って走ろうと思っていた。

まあ、町内対抗の駅伝だし、一人2キロ前後だし、ゆるいだろうとも思っていた。

 

だが、秋に小学校の持久走大会で、絶賛最下位争いをしている次男(小5)と一緒に走った際、けっこうそれでもギリギリきついくらいだったので、準備はしておこうと思った。

靴を買って、一キロくらいのランニングを、何回かやっておいた。

だが、息子が当日出られることになったので、安心していた。

 

しかし、駅伝大会の前々日になり、ランナーが一人体調不良で欠員になったので、「走ってくれ」と依頼がきた。

こういうことって、あるよね、と思った。

 

まあ、準備もしておいたし、走るのは遅いどころか走れないことはかねてよりしつこく言ってあったし、「あくまでも目的は親睦だから」ということも言われていたので、当日朝、集合場所にはリラックスしてでかけた。

 

息子と二人で集合場所に行くと、顔見知りの人たちと、見たことない人たちと、そこそこの人数がいて、ただ、明らかに、ランナーはひと目でランナーだった。

どこからどう見てもランナー。

 

もうね、装備が違う。

「あ、やばいな、これ」

って思った。

いろいろと話を聞いていると、年齢こそ皆若くはないものの、ガチのランナーが複数いることがわかった。

一週間前のマラソン大会でハーフを走ったって人が数人。

フルマラソン経験が二桁に近い人が数人。

駅伝は中学以来っすよ、という人もいた。

 

少なく見積もっても、チームの半数は、ランナーだった。現役のランナーだ。いわゆる市民ランナーだ。

 

そこに、運動部だけど持久力レベル低い高校生と、普段まったく動かないオヤジが、迷い込んだ。

 

「これは、やべえ」

 

と思った。

だが、走るしかない。2キロを、怪我のないように、なるべく速く、走るしかないのだ。

 

結果は、俺としてはかなりのタイムで走れたと思う。

1キロ5分を切るくらいのペースで走れたので、がんばったと思う。

2キロも走るのに、途中で給水所や休憩所や仮眠施設とかないのかよ、って思った。

急だったからコースの下見もしてなくて、しんどかった。

 

あと、他のチームのランナーもガチだった。

さすが町内対抗。みんなガチのチーム作ってきてる。

中継所で出番を待っているとき、中学生か高校生くらいの女の子ランナーもいて、安心したのだけれど、アップしてるその子の走りを見て俺は絶望した。

ガチダッシュを何本も何本も走っていて、めちゃくちゃ早かった。

現役の陸上部じゃねえか、と。

実際そのこはめちゃ速くて、ついてくことすらできなかった。

一人に抜かれたけど、なんとか次のランナーにタスキをつなぐことができた。

 

タスキは、重かった。

ただの町内対抗駅伝の、オープン参加の、補欠参加だったけど、俺の前に走ってきた人がいて、俺のタスキを待ってる人たちがいて、そこを繋がなきゃいけないっていうのは、すごく重かった。

 

俺は走るのが苦手だし運動はしない人間だけど、ちょっとまた、来年、チャレンジしてみたくなった。

 

楽しい時間だった。駅伝。よかった。