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道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

長野県でツアーバス事故。14名が亡くなった。

 1月15日の朝、テレビのニュースで速報が伝えられたのを覚えている。その時はまだ映像が入ってきてなかったと思った。その時点では2名が死亡。他何名かが心肺停止、と伝えられていた。

「またか」
 そう思った。場所は群馬から軽井沢に抜けるあたりだということを聞いたからだ。
 碓氷峠のあたりだ。今回の事故は高速道路ではなく一般道だったが、つい一ヶ月ほど前、このあたりを走る上信越自動車道で大きな玉突き事故があり、死亡者もでていた。また、ヘリが墜落するという事故もあったのもその頃だったと思う。

 もう少し時間とエリアを広げれば、四年前の関越自動車道でのバス衝突事故だ。

 事故の原因などについては今後明らかにされていくだろうけれど、バス会社や旅行者が無理な金額で無理な仕事をしていることは間違いないと思う。
 四年前の藤岡の事故以降、ほんとに観光バス業界の規制が厳しくなって、観光バスが値上がりしていて困っているのだけれど、また同じようなことが繰り返されているようでは、あの痛ましい教訓が活かされていないことになってしまう。
 さっきも阪神淡路大震災のことを書いたけど、教訓をしっかり活かす、つないでいくことはとても大事だ。
 たとえば、シートベルトもそうだ。俺達が子供の頃は、シートベルトは義務ではなかったので、シートベルトなんて締めてる運転手はいないと言ってもよかった。
 それから、運転手だけではなくて同乗者もシートベルトが義務化されている。たくさんの事故の教訓から、命を守るためのシートベルトなのだ。今は多くの人がシートベルトを締めていることと思う。

 もう一つ言えば、群馬と長野の県境近くといえば、日航123便事故も、そこなのだ。
 教訓が活かされず事故が繰り返されるということは、航空機においても同じことが言えてしまうのではないかという不安も残る。
 安全にはコストがかかるのだ。
 大型バスを動かすというだけで高額なのだ。それを長距離営業するとなれば、一人あたりの運賃も高額になるのは当然なのだ。それがあまりに安いということは、どこかで無理をしているということだ。

「え、そうなの」
 と驚かれることがあるので紹介しておくけれど、東京から大阪までの高速バスとか、4,000円のものとか、今でもある。
 大手の会社は7,000円台〜10,000円くらいである。
 大手がボッタクっていると思うか、格安が無理していると思うかはそれぞれだろうけれど、東京から大阪までの高速道路って、そんなに安全じゃないし、ちょっとそこまで、って言って走れる距離じゃないよ。

 学生でお金がないんだから格安を利用するというのは悪いとは思わないし、企業努力という言葉も知っている。しかし、料金が安いからと言って妥協できるのは、せいぜい快適かどうか、とか、時間が多くかかる、とかその程度だ。
 利用者は安全まで犠牲にして格安を利用したいと思っていない。
 たとえば電車には、JRの「青春18切符」がある。
 一枚あたり2300円程度で1日乗り放題になる切符だ。若者が夏休みや冬休みに旅をするのに人気がある。ただ、この切符は新幹線や特急には乗れないのだ。在来線のみ。つまり、時間がかかるし、田舎に行けば行くほど不便になる。それでもいいのだ。安いのだから。
 利用者はそれを十分承知して買うし乗るのだ。
 だけれど、在来線だから、普通電車だから、安全点検してませんとか、運転士が寝てませんとか、そんなことはないわけだ。格安でサービスを提供するということは、そういうことだ。

 今回事故の原因はまだ断定されていないし、おそらく複雑にからみ合っていて明らかになるかどうかもわからないけど、俺達には忘れてはいけない教訓があるし、安全にはコストがかかる、ということをしっかり認識しなければならない、と思った。