保護者会に入っていないと子供が学校にいづらくなるのは異常でしょ
PTA嫌いのドーケイです。
でも今年は中学校のPTA本部副会長をやっていますいかがお過ごしですか。
さてふと目にした記事で、いまのところ毎日新聞だけが報じてるのかな、というところです。
中学校の保護者会を退会した父親が、娘が不公平な扱いを受けたということで、保護者会と学校事務長に賠償を求めて提訴した。ということらしいです。
提訴したということなので民事訴訟ということですね。
記事からだとよくわからないんですけど、とりあえず現時点でポイントを整理したいと思うんですけど
○PTAではなく保護者会である。
○私立の学校である。(中高一貫校)
○中1の終わり(3月)に父親が保護者会を退会
○今年3月の卒業式で、保護者会から配布されるコサージュがもらえなかったなどした
○賠償額が2万円
○保護者会と学校事務長を相手取っている
こんなところかな。と。
事実関係はおそらく記事のとおりなんだと思うんですけどね。つまり、卒業式のコサージュやマラソン大会のシュークリームなどが、娘さん(だけ)には配られなかった。
これですねえ、PTA糞だなーと思ってる俺ですけど、保護者会も同じなのかなというのが率直な感想でしかないかな。
中高一貫校ってのは比較的新しい学校じゃないかと思うんですよね、だから、PTAはもともと組織してないんじゃないか。というか、私立でもPTAってあるのかなあ。
ないんじゃないかな。
PTAの基礎知識ですけど、「保護者と教員の会」みたいなものなんです。ペアレンツとティーチャーの会ってことでPTAなので。だから、PTA役員には、本部だろうが委員会だろうが、学校職員が入っています。PTAは、学校に協力するという役割と同時に、監視する役目も担っているのが基本です。
だが、保護者会となるとl、おそらく完全に保護者だけなんです。学校からは切り離していて、保護者たちが自主的に学校に協力するために組織していると見るのが妥当かと。
それはそれでいいんです。純粋に学校に協力したいことだけを、親たちがやればいいわけですから。本来そうあるべきなんでしょうが、ここの保護者会はほぼ強制参加なんじゃないっすかね。会費を半強制的に徴収して、なにかやるっていう。
最初はいいんですよ。こういうの。何らかの目的があって、手段として組織して会費を集めて目的を成し遂げるというね。それがいつのまにか、会組織そのものが目的になってきて、「去年もやったから今年もやる」ってなるんです。もうこんなの火を見るより明らかだね。
まあ、ここがそうなんかどうかはわかりませんけどね。
この父親がなぜ保護者会を退会したのかわかりませんが、そこが一番気になるところです。その後二年間、父親と娘がどういう学校生活を送ってきたんだろうかと。それなりに苦痛があったんじゃないかと思うんです。
じゃなければ、「コサージュをもらえなかった」ことで、「二万円」を求めて訴訟に踏み切らないんじゃないかと推測するんですよね。
これ、PTAなんだったら学校を相手取ることもできたと思うんです。でも事務長まで。ということは、やっぱりPTAじゃなくて保護者会なんだと思うんですよ。記事の最後にPTAに詳しい専門家が登場しているので、にちゃんあたりではPTA叩きというエア叩きが繰り広げられてますけど。そうじゃない。保護者会なんでしょう。
ただ、PTAだから全員参加が基本で保護者会だから抜けてもいいだろうといえばそうではなく、PTAも本来任意団体です。加入するもしないも自由のはずです。
現状は気がついたら会費だけ徴収されているという親が圧倒的多数だと思いますけど。
ここは中高一貫校だそうです。順当なら娘さんは高1になっていると思うんですけど、保護者会との戦いはまだ3年あるわけです。
保護者会側の言い分もわからなくありません。熱心に子供のために活動していることでしょう。だが、問題はコサージュではないはずです。
保護者会を脱会しただけで、いづらくなるというのは正常な状態ではないと思います。