さるのなまえ
へえ、高崎にも猿がいるのか、と思ったら大分県の話だった。
大分は勝手に温泉県を名乗ろうとしたりなにかと群馬を挑発してくるなあ。こっちはなんとも思ってないけどな。あわれドン・キホーテめ。
大分県の話ということでもうこの時点で恐ろしくどーでもいい話でしかないんですけど、その、イギリスの王女と誕生日がかぶったってのでその名前をつけちゃったところ批判が殺到して再検討しますみたいなことになったということです。
かつて平成になったとき、昭和64年のことだったと思うけど、その日に産まれた男女の双子ちゃんが平くんと成美ちゃんだかっていう名前がついたというおめでたいニュースもあったりした。彼らももう27歳か。元気ですか?
で、その猿の名前ですよ。こざる。あかちゃん猿。いいじゃないですかかわいくて。いやほんとは別に可愛いともなんとも思わないんですけど、別にプリンセスと同じ名前つけたっていいじゃないですか。そんなローカルなところの話題になに目くじら立ててんの? っていう、ほんと、ものっすごくどーでもいいことじゃないの? って思うわけですよ。
いやこれ例えばですよ、イギリスのクソ田舎の動物園で、今年14歳になるメスの猿さんが「アイコ」っていう名前だったとして、腹立ちます? なにしてくれてんねんゴルア! ってなる? 俺ならないんですよね。それに対して皇族の方々が「ありえへんねん」とお感じになりますかね? ならないと思うんですよ。むしろ嬉しいと思うんですよ。
抗議が300とも500とも言われてますけど、その抗議した人はほんとに「ケシカラン」と思ってるんですかね。そしたらなんか逆に偉いな、と思ったりしますけど。そんなに真剣になれて。
だからその高崎山の人達には「ほっとけ」と言いたいなと思うんです。そのままいけと。
どうせその300人の内290人は三日後には猿の名前のことなんか忘れてるって。だから、いい名前じゃないですか。そのままでいいじゃないですか。と応援しようと思ったんですよ。そしたらですね。
市は8日以降に英国大使館に意見を聞き、対応を決めるとしている。(共同通信)
マジか? と。なんでそうなるのかと。
対応を決めかねるってのはまあ、お役所だから仕方ないとしてもですね、そこでなんでいきなり「英国大使館」でてきちゃうの。社内で批判されたダメ営業が対応に困っていきなり取引先の部長に相談しちゃうみたいな、なんなのこのダメさ加減。
これこそ「やめろ」「待て」という抗議や批判が殺到してもいい事態ですよ。
大体、相談された大使館だって答えようがないでしょうが。イエスとも言いにくいし、ノーとは決して言えないでしょ? そんでまあ、お好きにどうぞみたいなことしか返答できなくて、それをもって「ダメって言われなかったから」みたいなことで結局名前付けるパターン?
名前を付けたことはなにも間違ってない。ただちょっとノリが悪かったってのはあるかもしれないけど、それはいい。祝福の一環だと思えば微笑ましいニュースですむところ、この対応が最悪の事態へと急転落下です。考えなおしてください職員さん。
記事は更に続く。
英王室広報担当者は7日、共同通信に「(公式的には)あくまでもノーコメントだが、名前の付け方は所有者の自由だ」と述べた。(共同通信)
共同通信が広報に問い合わせちゃったよ。もうね、なんなの。それ以外にどういう答えを期待して問い合わせたの。まあ、取材をね、したんですよね。まあね。いいですよそれはそれで。
こういうの、大きなメディアがおもしろおかしいというだけで取り上げるの、ほんとにやめたほうがいいんじゃないのって思うんですよ。批判したもの勝ちみたいになっちゃうし、文句言った奴が有利になっちゃうみたいな風潮になるよね。
しょせん、クソ田舎の猿の名前、でしかないじゃないですか。