道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

私戦予備及び陰謀ってことでひとつ

 ただいま入力変換いたしましたところ「視線呼び及び陰謀」となってそっちならなんとなくわかるような気になれるんですが、いかがお過ごしですか?


  日本人 「イスラム国」に参加計画か(NHKニュース)


 大学生の男性が、過激派組織イスラム国に参加するためにシリアに渡航しようとしたところ、警視庁に事情聴取されたということであります。47ニュースによると警視庁公安部となっております。
 なんでなのかというと、

外国に対して私的に戦闘行為をする目的で準備や陰謀をすることを禁じた、刑法の「私戦予備及び陰謀」の疑い

 が持たれてからだそうです。
 俺のTL上で警察官さんや弁護士さんたちが一部ざわついていて、「私戦予備及び陰謀」なんて罪名あったんかいな、とか、「令状請求された裁判官大変やったやろな」とかですね。
 こっちはなんのことやらわからないわけなんですが、とにかく、珍しいんだそうなんですよ。
 記事にも出てくる中東に詳しい専門家も「日本でこうした法律が適用されるのは聞いたことがない」とか仰ってるそうなので、専門家ですらレアケースだそうです。
 というわけで記念カキコなんであります。

 国家の意思と関係なく私的に外国に対して武力の行使なんかをしてはもちろんいけないし、準備もしてはいけない、というのはすでに法律で決められていることなんだなあ、ということが勉強になりました。
 外国の要人に対するテロとかも、これによって抑止ができるということなんでそうか。そうするとデューク東郷とかも、当然公安の監視下にあるわけですから、ライフルを磨いているだけで逮捕となりそうです。

 つ 銃刀法違反

 さてそのへんの事実関係がどうであるかは当然市民である我々が知る由がないわけなんですが、一点踏まえておくべきは、イスラームとは果たして宗教なのかどうか、ということです。
 中学生の息子の教科書を見ても、世界の三大宗教にはイスラム教が出てきます。その信仰の熱心さを見ても、世界一の宗教ということはできそうです。
 が、しかし、俺の個人的にお世話になっている方が仰る中に、

「あれは宗教ではなくて、イスラームという文化であるから、あれを宗教として理解して対応しようとしてもうまくいかない。もはやあれは文化である」

 というのです。
 なるほどと思わなくもない。
 もはや宗教の枠の中にいない、とも言えるでしょうし、当初から宗教ではなかったとも言えるのだと思います。もちろんそこには、教団云々で語られることなど多くはない、ということも含まれているのではないかと思います。

 イスラム教ではなく、イスラームという文化である。というわけです。
 そういうことを少し考えてみると、見え方が変わってくるのではないかなあと思ったりもします。