道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

中学校の運動会に行ってみた

 中学の運動会? 行くわけねえだろそんなもん。大体、俺が中学校の時代には…

 俺は末っ子長男なので学校でのことなどは家でまったく話さない子でした。だから親も俺が学校で何をしてどんな子とどんなことをして遊んでるかとかそういうのも知らなかったと思います。
 先日も同窓会に行ってきたわけですが、中学時代の思い出など部活とファミコンとエロ本くらいしかありません。
 もちろん、親が部活の大会なんか見に来たことはなく、大会をいつやったかのすら知らないと思います。部活の試合でも、たとえば関東大会にでも出場していれば見に来たりすることはあったのかもしれませんが、せいぜい県大会出場がやっとこのレベルでは見に来るも何も。
 それはオレたちの世界であって、親が立ち入るスペースなどないわけです。

 そう思っていたので中学の運動会なんか見に行くわけないじゃないかと決め込んでいたところ、けっこう見に行く人いるよ、と聞かされました。

 小学校の運動会は土曜日に開催されますが、中学のそれは平日です。
 うちの子の中学校は水曜日に開催されるのが通例だそうです。今年も水曜日でした。

 その日は奥さんも仕事だし、奥さんのご両親も見たいのだろうか、との思いもあり、ビデオ撮影を目的に見に行くことにしました。
 あいにくの雨模様ながら10分ほど遅れて開会しました。
 保護者の数はまばらです。場所取りをするとかそういうレベルの話ではなく、校庭の周辺で優雅に眺めているという感じです。そういう意味でも保護者が積極的に見に行くものではないということがわかります。ビデオ撮影という目的がなければとっとと帰っていたことでしょう。

 確かに俺にとってはビデオ撮影という目的があるわけなんですが、実はもう一つ見に行こうと思ったきっかけがありました。
 「やっぱり中学生ともなると迫力があるし、結構見るだけでも楽しいんだよ」

 とかいう話を聞いたからです。
 なるほど中学生の大きな身体と体力と完成されたパフォーマンスは見ていて楽しいかもしれない。小学校とは違う真剣な世界も見られるかもしれない。これはいいかも。しれない。

 という期待を胸に行ってきました運動会。

 結果。俺の感想は
「別に…」
 というものでした。

 確かに三年生とか身体はでかいし、陸上部や野球部の生徒の疾走感たるや小学生の比ではないのはわかるんですが、所詮中学校の運動会であって、運営もグズグズだし、なにより子供なので、別にそんなにおもしろいものでもありません。
 自分の子供が出場するといえども、小学生のように「がんばれー」などと想うわけでもなく、そこはもう彼らの世界なわけで、そこに俺たちが立ち入ることはないのです。

 棒倒しもないし組み立て体操もないし、クラブ対抗リレーもバトンを渡すだけだし(昔は各部ごとのアイテムを駆使するようなもはやリレーではない競技になっていた)、言うなれば、なんだかよくわからないけど、常に誰かがトラックを走っている1日、みたいな感じでした。
 小学校に比べ中学校は校庭も広く、観覧者も少ないので、身体が大きい子どもたちが迫力のある走りを披露してくれても、閑散とした感じがしてしまい、「おおすごい」「おもしろい」などとは思わないのです。

 確かに自分のクラスの仲間を真剣に応援する姿は微笑ましいし、綱引きの勝敗で一喜一憂するその真剣さはたくましいと思いますが、それにしてもわざわざ見に行って「よかったなあ」と想うほどのものではありませんでした。
 3年生のリレーの時だったか、俺の前で観覧していた母親たちが黄色い声を上げて応援しているのを見て、中学生ともなってそんなキャーキャー応援するのはちょっと自重しろ。と思ったりもしたものです。15歳の子を持つ親ともなればそこそこの年齢だろうし、そもそも子供ももう15歳なのであるから。しかも男子ですよ。ほっといてやれよ。と思うわけです。

 そしてプログラムの最後には、今年は例年のフォークダンスをとりやめ、新しい指導要領ってことなのだろうか、現代的なリズムのダンスというものが組み込まれていました。
 一年生はAKB48の「ポニーテールとシュシュ」の曲に合わせ、クラスごとにオリジナルのダンスを踊る、というもので、しかも生徒たちが自分で考えた振付だそうです。
 それについて、子どもたちが頑張って振り付けを考えて忙しい中練習していたことは知っていますが、一年生のダンスだけ見た者としては、是非とも来年はプログラムの見直しをしていただいたほうが良いと切に感じました。あれほど「誰得…」と思ったものはここ最近ではありませんでした。

 というわけで、みなさんも是非お近くの中学校の運動会におじゃましてみてはいかがでしょうか。