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道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

適正配置によって閉校した小学校児童の保護者である俺が、新しい学校で迎えた初めての運動会を終えて思ったこと

日記 ぐんま

 9月も終わりですおはようございます。

 長男(小6)の通っていた小学校が今年3月をもって閉校となりました。4月から隣の学校と統合し新しい学校に通っています。5年間通った通学路や校舎とお別れをして、一年だけ新しい学校に通うことになっています。なお、閉校した小学校は俺の母校でもあります。

 いや、とくに感傷的な話をするつもりもないです。話をするまでもなく感傷的な気分にすらなったことがないです。この問題については。
 だいぶ以前にも言いましたけど、俺は小学校がなくなることについてはそういう考えでしかありませんし、一つの小学校がその役割を終えた、それだけのことでしかないです。

 で、俺は昨日初めての運動会に行ってきました。
 前日は運動会の準備に行ってきました。
 結論から言うと、すごくよかったです。

 以前の学校が悪いとか、比べる必要もまったくないわけないですけど、少なくともこの二日間だけを思ったときに、おれは「よかったなあ」と思います。
 考えてみたら普通に生活していて、複数の小学校で運動会を経験するということはないわけです。今回の我々のように、適正配置などもその一例ですが、他にはというと、転校ぐらいしか思い浮かびませんでした。転校というのは基本的に一人の児童が学校を変わるということですから、学校側としてはその運営に変化があることはなくて、そう考えると、やはりこの適正配置による複数学校での行事経験というのは、レアケースに立ち会えたんじゃないかなと思います。

 そりゃ、戸惑いもありますよ。うちは6年生ですから、過去5年間かけて培ってきた、学校や教員や他の保護者や子供達との慣れ合いが通用しない、という環境で6年目を過ごすわけですから。居場所がない、と思うのが素直な感想です。
 PTAの役員もほとんど知らない人だし、誰が先生で誰が保護者だかわからないし。
 でも、前日の準備にいて居場所がないやり方がわからないという時間を過ごしながらも、前の学校とは違うやり方に色々と感心しきりでした。
 率直に、新しい学校は、段取り上手だなー、と思いました。
 それは、元からそうなのか、それとも今年から規模が大きくなって準備も例年より大変になったから念入りに打ち合わせたのかわからないですけど、とにかく段取り上手だし、混乱しがちな現場への対応も柔軟で、ストレスなく作業することができました。
 方法の違いなだけなんでしょうけど、俺としては新しい学校の方が好きです。
 たとえば、テントをいくつも張るわけですが、旧学校では倉庫からの運搬、設置などは全て保護者がやっていました。教員の指示を仰ぎながらではありますが、テントは保護者(というかPTA)が張る、という暗黙の了解がありました。俺はそういうもんだと思ってました。だってテント重いし危ないし背が高いし。
 ですが、新学校では違いました。前日準備に保護者協力は依頼がありました。これは、例年児童席には用意していなかったテントを今年は用意するため、という理由でした。旧学校では児童席にテントを張っていましたので、新学校としては配慮したのでしょう。
 テントの数が例年より大幅に増えたこともあり、前日準備にはPTA役員だけではなく、保護者、特に男性にも協力して欲しいという連絡がまわってきました。
 話それますけど、ということは、例年保護者には大げさに準備の協力をしていなかったということになります。保護者協力がなくとも準備ができていたということです。俺にとってはそれだけで驚きでした。「運動会の前の日は保護者大勢で準備のお手伝いをする」と思っていたからです。
 元に戻すと、実際準備に行ってみると保護者の数は多くなくて、こんなんで準備終わるのか? と不安になったんですが、いざ始まると状況は全く違いました。
 テントの運搬、立ち上げなども、児童がやってくれたんです。保護者は保護者でやりますけど、5、6年児童がうわっと運んでくれて、うわっと立ち上げてくれたので、20張り程度のテント設置に一時間もかかりませんでした。

 それを見て思ったのは、なるほどこれは慣習なんだろうけれども、段取りがしっかりしていて打ち合わせが出来ていて、なにより管理者がしっかりしてるんだろうな、と思ったわけです。小規模校ですので現場で指揮をとるのは教頭先生ですが。
 校長先生も一緒にグラウンドで準備に走り回っていたり、若い先生たちも手馴れた感じで準備をしている姿を見ると、特別なことをしているという風には見えませんでした。
 なるべく客観的に見て、旧学校はPTAの影響が強かったんだと思います。いやちがうな、PTAに対して学校側が気を使っている度合いが大きかったんじゃないかと思います。それに対して新学校は、もちろんPTAに気を使っているんですけど、あくまでも対等な立場であるというスタンスを保とうという風には見えました。まあ、まだ数回しか見てないわけですけどねっ
 それを良しとするかどうかではなくて、俺はそっちのほうが好きだし、そうあるべきだと思ってます。

 さて運動会の話でしたけど、準備も早々に終わって、あ、PTA本部が新学校のほうが素晴らしいとかそういうことは全くないです。それは同じ。だらだらするところは同じだし、相変わらず例年を踏襲するとか決定力がなかったりするところは同じようなものでしょう。推測。
 で当日を迎えるわけですけど、これ、いざ迎えてみると、どこで観覧するかってのもまったくわからないわけですよ。これまで5年間運動会に参加してきたんですが、その経験もまったく役に立たないわけです。大体、6年目の運動会ともなれば、どの辺に場所をとれば日陰になって、どの行事の時にはどこでカメラを構えればいいかとか、車をどうすればいいかとか、聞かなくてもわかるわけですよ。それがですね、今年初めてですから、一年生の保護者と同じようなキョロちゃんですわ。
 ですけどこっちは6年生ですからね。花形ですし、最後の運動会ですわ。戸惑ってる時間はないわけですよ。情報を得たいとおもっても新学校の保護者の知り合いとかも少ないし、そのへんは大変でした。
 もちろん、それなりに経験がありますから、場所をどこに取ろうがそんなに影響はないということも知ってますけどね。

 で実際当日が始まるわけですが、これ、前日の準備を見てれば当然だな、と思うわけですけど、やっぱり「うまいなー」と思いました。運営が。
 なにがどううまいのかなーと思うんですけど、結局のところ人の使い方がうまいんですよ。それは管理者の能力なんだと思うんですけど、全体の役割と流れを決めたらあとは現場に任せるという考えが浸透してるんじゃないんですかね、いやそれはどこの学校現場でもそういうふうにやるということはもちろん決まりごとなんだということはわかりますけど、それでもやっぱり上手いところは上手いです。
 で、まあ統合一年目ということもあって、色々やりにくい面とやり易い面があったんでしょうけど、「例年ガー例年がー」というような声も小さいんだと思います。変えちゃいたいところについては変えるチャンスだということもあっただろうな、とは思いました。
 使えるものは使う、使えないものは使わないという割り切った考え方が通用する現場なんじゃなかろうか、と思ったんですよね、二日間見てて。

 で、見てて思ったことですけど、若いお父さんお母さんの割合も多いように思いました。これは地域性だと思いますが、多いというか、旧学校の方が若い世帯が少ない地域だったので、保護者の年齢層も高めだったということだと思います。新学校は住宅街の中だったりするので、比較的若い世代の家庭も多いのでしょう。
 これも良い悪いの問題ではなく、単純に景色が違いますし、そういう、性格の違う二つの学校の「当事者」を経験できたということは、貴重なことだと思ってます。

 学校に通うわけでもない大人でさえこれだけの戸惑いがあるわけですから、子供たちにはもっと大変な思いがあったことでしょうが、当の子供たちも楽しそうに運動会に参加してましたので、その点は本当によかったなあ、と思っています。それぞれの学校にとって、昨年までより人数がかなり増えた運動会となりましたが、にぎやかで良い運動会だったと思います。

 先生方、お疲れさまでした。
 そして、新学校の従来の保護者の皆さんにも、我々と同様の戸惑いがあったことと思いますが、無事に運動会を終えられ、大変お疲れさまでした。

 ありがとうございました。