道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

クレジットカード番号は、個人情報です

 今月二度目の三連休の二日目ですがおはようございます。三連休って誰のためのなになんだろうなーみんな金つかってくれれば文句はないが、使う金がない俺たちには三連休ってなにも喜ばしいことがない。

 さてさて。テレビのニュースでとんでもないものを見た。どこかのなにかの店員が、とある芸能人のクレジットカード番号をwebにアップしたとかなんとか。
「は? ありえん」
 それ以外に思い浮かぶ感想がなかった。

  玉木宏さんの買い物伝票写真を無断投稿 成田空港の店員(asahicom)
  店員が俳優の伝票撮影し投稿(NHK)

 NHKは見出しで余計なことを言わない姿勢がさすがだなーと思う。俺最初にニュース見たときは安全地帯のボーカルが平常運転でなにかやらかしたのかと思ったけど、そうじゃなかったらしい。

 これ、重大ですよ。
 クレジットカードって、俺はほとんど使わないのでよくわからないんだけど、日常的に使う人にとっては、ものすごく繊細でしょ。その取り扱いって。
 以前お店やってたときも、やっぱりスタッフへの教育的な部分では相当気を使っていた。個人情報でもあるんだけど、クレジットカードの取り扱いについては特に、「個人情報」とは別に、厳重に取り扱うようにという指示はあるはず。
 たとえば、クレジットカードの取り扱いは、絶対に本人の居る前でやるように、というようなこと。クレジットカードを持ったままバックヤードに行かないとか、そんな単純なことを厳しく指導する。

 記事によると今回のバカは23歳。ツイートした同僚は19歳。まあまだあまりクレカ使ったことないだろうからわからないんだろう、とは思う。
 確かにクレカって種類も多いしわからないことがほんとに多い。だから「?」となることも多い。俺もわからんことだらけだ。なんであんなに種類が多いの。だからといって何か確認するのに「おあずかりします少々お待ちください」などとやるわけにはいかない。免許証などは個人情報の宝庫だがコピーをお預かりすることはある。しかしクレカをコピーしては絶対ダメ、である。
 クレカは店員にとって特別な存在だ。
 俺が今回の件を重大だと思うのは、それを店員が知らなかったということだ。
 知らなかったのではなくて忘れていただけかもしれない。しかし、どっちにしてもこれは有り得ない。クレカじゃないもん伝票だもん、とこのバカは言うかもしれない。しかし、この店員が馬鹿であることにはなんら変わりはない。

 ツイッターに投稿したのは同僚だということだ。だからそれがどうした。そいつも大げさにバカだが、この店員が馬鹿であることにはなんら傷がつかない。
 なぜなら、空港の、しかも免税店であればクレカ利用の頻度はめちゃめちゃ高いはずであって、クレカに関しての注意事項なんて教育されてないはずがないだろう、と俺は思う。それなのに、

「クレジットカード利用伝票の店舗控をカメラで撮影した」

 という行為を行ったのだ。
 もう、その時点でバカである。

 ここ何年か、ネットでバカを何人も見てきた。
 俺の中では古くはホテル内飲食店の従業員(女子学生)が、あるサッカー選手と女優が泊まりに来たなどとツイートして炎上した件が印象的だ。「女子力」という言葉を流行させた張本人である。(文末に関連エントリおいておきます)
 その直後にはスポーツ店店員がお客であるプロサッカー選手の悪口をポストして炎上など。
 そういったものから未成年ながら飲酒や喫煙、また無免許運転などをポストしたものが発覚しプチ炎上するなど、ネット上のバカを色々見てきた。
 最近では従業員が冷蔵庫に入った姿を写真でポストするというのが流行っていて、当該の店舗が休業や閉鎖をするという事態が話題になった。
 ほとんどがツイッターをきっかけに炎上した事案だ、
 ツイッターがバカ発見機と呼ばれる要因の一つでもある。余談だが、ツイッターがバカ発見機ならにちゃんねるはデマ製造機だとも思っている。

 そのようなバカを色々と傍観してきたけど、今回のこれはトップクラスのバカである。いや。完全に圧勝だ。
 発覚したのが16日ってことなので、完全に台風にかき消されていた話題だろう。台風なかったら祭りに参加してたと思う。

 それにしてもこの問題は深刻だ。お店にとって、だ。
 バカを一人雇っていたということが問題なのではなく、ここの店員にはクレカ情報を撮影するような奴がいたということ、それこそが問題だ。
 普通に考えて、従業員に「冷蔵庫には入らないように」とか「客に全裸で撮影させないように」とかということは教育しない。なぜなら、想定外の事案だからだ。そんなこと教育するまでもないからだ(今までは)。
 しかし、「お客様の情報を口外してはいけません」というのは教育をする。一番最初に教育する内容の一つだ。なぜなら、経験の浅いスタッフはやりがちな事案だからだ。
 だからそれを未然に防ぐため、勤務時間外はもちろん、勤務中、スタッフ同士であっても、有名人が来店したなどということも話題にしてはいけないと教育する。そこまで徹底するのだ。特にホテルなどでは秘密を守ってくれることを客は期待しているため、それを軽々と裏切った、前述した女子学生の罪は重いと俺は思っている。
 それにも増して教育をするのは「クレカ情報は超センシティブに」ということだろう。特に今回は小売販売店である。しかも空港免税店である。クレカ利用客は多いし、有名人も多いだろう。その店であれば当然、くり返しくり返し教育されているべきであるし、目のつくようなところにポスターや注意書きが掲示してあるはずだ。
 はずなんだが、その店の店員があろうことか「クレカ番号(の一部)が印字され本人サインもしてある伝票を自分のカメラで撮影し、さらにもうひとりがツイッターで拡散した」のである。
 これはもう、衝撃的な事件だ。

 「おい、見てるか、○○…… お前を超える逸材がここにいるのだ…… しかも二人同時にだ……」

 安西監督でなくともそうつぶやきたくなる事件だ。
 
 ここまで問題が大きくなると、ピザ屋のバカの時にも言ったんだけど、「アルバイトは職場へのケータイ持ち込み一切禁止」とかくらいしか企業としては対処のしようがなくなると思う。もちろん、それでもバカはやるのだが、店内の模様が撮影されている=ケータイを職場に持ち込んだということになるわけなので、その時点で「規則違反」が成立し、罰を与えることができるようになるからだ。

 せめてツイッターではなくmixiでのポストだったなら、こんな騒ぎにはなっていなかったのかもしれないなあ、とは思ったけど、それでもバカがバカであることには変わりはない。