道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

外事警察読んだ

 本とかのカテゴリがないことに今気づきましたおはようございます。
 漫画はあるのにな。

 麻生幾の本がおもしろくてここんとこ読んでました。宣戦布告読みたいけど近くの図書館にない。
 どうやら警察ものの小説とか好きで、佐々木譲の小説もおもしろかった。
 なんつーか、組織ものおもしろいんですよね。小説って架空のものになると「なんでもあり」になっちゃうけど、実際の組織を基に書いたものだと、驚く程制約があって何をするにも手続きが必要でその手続きをすっとばす、つまりは書類を一枚出さなかったりとか、監視すべき人間が意図的に席を外したりとか見なかったことにしたりとか、ただそれだけのことなんですけど、それだけのことが、ファンタジーでいうところの、奥義を発動したり瞬間移動したり地球上のものとは思えない巨大な気持ち悪い外見の生物と友達になったりとかいうそういう場面に匹敵するスリルがある。そしてそれは、けっこう日本という社会の中ではおそらく珍しくない光景だったりする。そう考えるとおもしろい。
 それこそドラマだよなーと思うわけですよ。
 
 特別なものはなにもいらなくて、ただそれぞれがそれぞれの日常の中にくらしていて、しがらみを感じながらも、幸せだなーと考えている。ただある日、些細な出来事がおきて歯車が狂う。いつしかその歪みが修正できないほど大きくなって、報道されるような大きな事件へと巻き込まれたり、または誰の目にも止まらないような小さな事件が一つ発生して、変わらない日常が送られたりなんだり。

 ニュースに乗るような事件は、特別なんですよね。特別だし、ニュースになった時点でそれはなんていうか、現実に起きたものとは別のものとして歩き出してしまうように見えて、俺としてはあまり関心がないわけです。誰かの日常とはかけ離れたところで騒ぎ始めるのがニュースみたいな感じ。ニュースで騒がれた事件の関係者は、加熱する報道とはまったく別の次元で苦しんだり喘いだりする日常を送っていく。そんな感じがする。

 ああ外事警察の話だった。今回読んだのは「その男に騙されるな」という副題の付いたもので麻生幾原案、杉江松恋著となってます。
 著者が別だからなのか、これドラマかなにかになったのかな、やたら派手な物語になってた。裏なのに表みたいと思って読んだ。その分わかりやすいけど。
 住本さんとか松沢さんだっけ、そのへんキャラ変わってるしなあ。あと上司の偉い人たちもやたら人間味溢れてきちゃって、あんまりハードじゃなくなってる感じがした。

 俺は麻生幾の書いた外事警察のが好きだな。