道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

同窓会 2013

 行ってきた。新しいスーツ着て。
 連日40度を越す猛暑の一日で、開始が16時と早めだったからすげー暑い中をスーツ着ていった。もちろんジャケットも着た。
 時間にギリギリになって会場に着くと、なんか知らない人がいっぱいいて、そしてなぜかみんな、いや、その男性たちがTシャツに短パンとか、サンダルとか、そういう出で立ちだった。なんだろうこれは。まつり? そう、祭か。お盆だし田舎だし祭りがあったりしてそれでそのなにかがあれでこれか。いやしかし。
 どう見ても見たことのある人がいる。っていうかどう遠回りに見回しても、かつての同級生たちがうようよいる。おかしい。なにかがおかしい。だってそこはいわゆる「結婚式場」で、その日披露宴の予定でも入っていればそこには黒い礼服に白いネクタイをしたおじさんたちや派手なワンピースに身を包んだ新婦の友人たち、そしてウエディングドレスを着なれない様子で着ながらも人生で一番輝く笑みをたたえた新人人妻たちがいるべき場所でもあるのだ。そこに、40になった男女がうようよ、すね毛を見せたり衿のないシャツをだらしなく着ていたりしていてはなんかぶち壊しになっちゃうじゃあないか。なんて思ったりしたんだけどまあ、それはそれでいんじゃね? って思って受付して中に入った。別にスーツであったりきちんとした格好であるべきだとは思ってないし。俺は来ていく服がないからスーツ着てったわけだしねえ。女子、いや女性はみなさん綺麗な格好されててああさすがだなあとか思った。

 立食パーティってやつだった。
 まあ、そういうもんだろう。
 俺はというと、お酒を飲まなくなって一年半なわけで、前回のクラス会の時にはガッツリお酒を飲んでいて最後どうやって家に帰ってきたか覚えてないくらいでそれはまあすげー楽しかったんですけど、あの頃は色々と悩みも多くて弱っていたしなあ。そうなんですけどやっぱりまだお酒を飲まないで楽しむとかテンション上げて人と付き合うっていうのがよくわからなくてできなくて、なんだか落ち着いた人に見られてしまった。
 あと最近年のせいか声が出なくなってきた。声を出すと喉にストレスがあるんだよねー。腹筋の問題かなあ。
 それでもやっぱり懐かしい人ばっかりで、ほとんどが高校卒業以来なので20年ぶりくらいで、正直話すこともないもんだなあと思いながらも楽しかった。でもあれだなー。ここしばらく、一体一で話すことに重点を置いて生きてきたので、多人数の中の一人というポジションに置かれても集中できなくてなかなか浮ついてしまうもんだなあと実感した。なんというかあれだ。落ち着かない。

 そんなことを思ったけどね。もっとたくさん時間があってもっとゆっくり落ち着いて話ができるように、俺も積極的に人と付き合わないといけないんだわね、と思うと同時に、狭い世界にいちゃいかんなあと思ったところでもある。

 で、ですよ。
 みんなラフな格好で。俺は不思議だった。なんでだと。いや、悪いとかけしからんとかそういうことじゃなくて、なんでみんな揃ってラフなんだと。いくらラフでもカッターシャツにチノパンみたいな格好もあるだろうと。俺たちの世代だとチノパンて言ってたんですけど今の人たちはなんて言うんでしょうかね。そんなのじゃなくて短パンとかジーパンとかでしょ? いくらなんでもこれはきっと申し合わせがあったのかと、何着ていくのー? って連絡しときゃあよかったのかと思ったわけですよ。そんで聞いてみたわけですよ。はがきにでも書いてあったの? と。俺はメールで案内を受け取って幹事の子とやりとりして当日を迎えただけだったんだけど、はがき送られた組にはゆるい服装でとか書いてあったのか? と聞いてみた。
 そしたらさ。
 教えてくれた。


 「いやあれ。フェイスブックに書いてあったからさ。あれ、見てないの?」

 
 え、あ。はい。Facebook。あれ、みなさんやってらっしゃるんですか。俺、もちろんアカウント持ってますよ。そこそこやってますけど。そーいえば地元の同級生とか一人もいないな。と改めて思ったのと、あ。もうみなさんSNSで繋がってるんですか。と。それなりに。
 なんかこう、今更ながら友達になってくださいみたいなことを言うのはなんだろう、これはあれ、よく言うそのあれ、ああ。そう。「はばかられる」ってやつか。と思って、おれはそっとタブレットをしまった。

 それでも数人の人とは連絡先を交換したりもしたので、なんとなく友達が増えますように。と願った同窓会だった。
 楽しかった。幹事の皆さんお疲れさまでした。

 またやろう