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道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

経済のことはわからない

  いま、なんの話をしているかわからなくなった(24時間残念営業)

 物価が下がっているとか上がらないってのはデフレってやつで、俺にもそれはよくわかる。mk2さんは現場にい続ける人なので、肌でそれをよくわかってる人だと思うのでそれについては俺が何か言っても仕方ないし、経済にすげー詳しかったとしても「それは違う」と指摘することはそれはそれで違うと思う。
 なぜならばそこには一つの現実があるからだ。

 俺がこれ読んで思ったのはこの辺

 いま話題になってるブラック企業の経営者とかそういう人たちは、すごいごはん食べてすごいうんこ出る人たちです。いくぞーっていって、せいいっぱい踏ん張ってもアナルなんともない人たちです。そして鍛えればみんなうんこできると思ってる。「がんばって俺のようにすごいうんこしろ! 快便すごいぞ!」っていう、これは善意なんです。

 本質的に他人のことなんかどうでもいいっていう人間の性質と、この善意が組み合わさったときに、そこには地獄が出現します。

「だから」箍をはめるべきだったんです。長時間労働を許容したら去勢くらいの勢いで厳罰化、それをチェックする機関をめちゃくちゃな勢いで充実、そこは変えられない、という絶対の前提のもとで、死ぬほどの効率化を競う状況を作ればよかった。そんな状況を作る予算はどこから出てくるんだとかそういう話じゃない。「そうしないともっとひどいことになる」という、これは必然性の話です。そうやって高度に効率化した環境に適応できない人間がどうなるかとか、そういうこともこの場合は瑣末な問題です。「まず」労働時間に箍をはめないと、そこから先にはなにもないんです。あ、これ賃金の問題もたぶんワンセットです。無限に賃金削られたら人間死ぬので。

 うんこの話は比喩です。

 さて。このエントリを読んでてこの辺に話が及んでしまうって感覚は俺もすげーわかって、けっきょく、

 物価が下がる=企業の収入が減って利益がなくなる=給料が上がらないどころか下がる=もの買えなくなる=安いものしか買わなくなる

 っていう負の連鎖(デフレスパイラルミラクルツイストアタック)なんだから「底辺の従業員の給料や労働条件を保証しないことには景気なんかよくなるわけねえだろボケ」ってところをついつい言いたくなってしまうんですよ。俺はね。
 mk2さんが牛丼を持ち出したので俺も便乗すると、牛丼て400円したと思うんですよ。それが今280円くらい? 単純に3割安くなってるじゃないですか。3割ですよ3割。有り得ないですよこれ。これはつまり、牛丼一杯売ったら120円多く儲かっていた時代があったんですよ。つまり20年前? は牛丼100杯売ると今より利益が12000円多かったわけです。売上じゃないです、利益ですよ。単価数百円のものを、しかも飲食で、それで利益が120円違うってのはこれはもはや別の世界の物語です。ですがこれ、現実に今起きてますよねっていう。
 牛丼100杯っていうのがどういう仮定なのか俺にもさっぱりわからないですけど、牛丼400円の時代に、アルバイトが時給800円だとすると、一時間に7杯売れば、120円×7杯で840円の利益が出ますので、それでけでもうひとりアルバイト雇えるわけですよ。仕事ってのはそうやって生まれたりするわけです。
 値段を下げるってことは、それと逆のことをやってきたわけですよね。少ない人数でデキるようなシステムを作り上げたり設備を充実させたりという企業側の工夫や努力がないとはいいませんけど、一人当たりの労働量とかそういうものは上がってることのが多いと思いますけどね。

 まー詳しくない人間なのでそれ以上のことは言えませんけど。あと、牛丼屋さんをたとえに出しといて、俺は牛丼屋さんほとんど行きませんのでごめんなさい。
 景気が悪くなったから値下げせざるを得ず、それで結果的にデフレになったというのなら仕方ないと思うのですが、これが、ライバルや中小をつぶしにかかった体力のある企業が、消耗戦に持ち込んだ結果の価格競争が原因だったりすると、俺はすげー嫌だなって思ってます。
 ちょっと前に餃子の王将がブームになったり、今もユニクロやしまむらがブームですけど、これはもうただ単にみんな貧乏だから単価の低い店にしか行けないよってだけで、決してそこで扱う商品がいいわけじゃないです。テレビでガンガンやってたのはテレビの制作者がバカだからとしか言いようがありませんけど。
 安い店に行っておいて高いレベルの味やサービスを求めるなんて間違えだ、ということは決してテレビでは言いませんからね。王将にしてもユニクロにしてもしまむらにしても、みんな単価安い=従業員が少ない人数で少ない休みで長時間労働で働いている店なわけですから、店が汚いとかまずいとかぬるいとか店員がいないとか待たされたとか愛想がわるいとか態度が悪いとか、そういうことで怒るのはお門違いなんですよ。なぜならばあなたが選んだお店は「そういう店」だからです。気持ちよく食事したいおいしいものを食べたい、すばらしい接客を受けたいというなら簡単です「金払え」です。

 そういうこと、なんです。
 何度も何度も何度も言いますけど、「良いサービスを提供するには時間もお金もかかる」んです。
 特にサービス業をやってる会社の経営者はその感覚が薄いと俺は感じます。やる気と根性があれば良いサービスは提供できる、とか、仕事への情熱があればなんでもできる、とか、お客様に喜んでもらえる感動がサービスマンの原動力だ。みたいな明後日の方向のことしか言わない。アホかと。全部精神論じゃねえかこれごめん。

 元気な挨拶とか笑顔とか、お客に接する態度ってありますけど、これって体力勝負ですよ。それに、一日何時間も、毎日毎日やるわけですから、精神的には常に一定じゃないです。それを一定以上に保つというのは技術だし、経験だし、なによりそれは消耗するものだから、無限にでてくるわけなんかないんです。だから、それには経営側がきちんとお金を払わなければならない、買ってあげないといけないんですよ。
 サービスマンのサービスを買うのは企業です。お客はその企業にお金を払うんですよ。経営者が言うのってそういう会社やお店創りのことでしょ? だったら個々のサービスに対しては企業がきちんとお金を払わないといけないんです。「君の接客はすばらしい。だから毎月2万円払おう」とか「君の笑顔がお客様にすごく評価されているようだから時給50円払おう」とか、「君の身だしなみは完璧だ。5%昇給」とか、そういう評価をしないといけないんですよ。できて当たり前のレベルのもう一つ上をやってほしかったら、そういうことが必要なんです。
 これは、サービスマンのヤル気の問題ですから。結局、今のサービスの現場って、いくらサービスをよくしても、給料も上がらないし、休みも増えないし、早く帰れるようになるわけでもないし。やってもやらなくても一緒なんですよ。こんな状況でだれがどーやってサービスを向上させようと思うのかっていう。
 いや、それでもほんとにサービスが好きな子はいますよ。お客様の笑顔のためにとか、お店や商品が好きで、仕事が生きがいですなんていう子。すげーなーって俺は思います。
 でも、そんなのはほんの一部です。それを持ち出して「あいつはあんなに素晴らしい」って言うのはいいんですけ
ど、「だからほかのやつもあいつのようにやれ」って言うのはおかしいです。そんなにそいつが素晴らしいなら、企業として正当な評価と報酬を与えるべきです。そうしたら、ほかのやつらだってやる気になりますよ。
 サービス業に従事する人間ってのはサービスが好きってのは俺の持論でもあるんですけど、それにしたって、金もらうためにサービス業やってるっていう前提は揺るがないわけです。お金もらえなくてもお店に行って販売したいんですとか、料理をしたいんですとか、そういうのは修行でしかない。仕事じゃないです。料理とか製造とかという技術なら金にすることはできますけど、サービスは金にならないですよね。なぜかってそれ、企業が金を払わないからです。

 ああ、俺もとっちらかった。最後にもひとつ。
 サービスの現場で駆使されている技術って、笑顔で元気にとか、好感の持てるとか、そういう接客だけではないです。もうひとつはクレームを出さないための技術です。クレーム処理にはものすごい労力を必要とするのは誰にもわかることですが、それ以上に現場のスタッフたちはクレームに怯えています。だからクレームにならないための目に見えない技術というのはものすごく駆使されています。
 結局これはネガティブトークになったりもしてしまうんですけれど、それでも、クレームを回避することが最重要課題となってしまうんです。これ、今も言ったようにクレームに怯えているってのと別にもう一つ原因があって、クレーム処理に時間がかかることによって、その他のお客さんの待ち時間が長くなったり、スタッフ一人当たりの仕事量が増えたりすることによってクレームがクレームを呼ぶというデフレになってしまうからなんです。これもひとえに、労働力がギリギリで現場を回さざるをえないという経営者の切り詰め施策の恩恵でしかありません。

 というわけで、「俺はブラックではなくてまっとうな経営者だ」と自負する皆さんには是非、サービス業のスタッフのサービス技術をいくらで買っているのかっつーことを一度考えてもらいたいもんです。スマイルは店頭では0円かもしれませんけど、スタッフにしてみたら確かにコストが発生しているもんなんですよ。まじで