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道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

東京で役者・高瀬和彦を見てきた(伊藤えん魔プロデュース・「百物語」)

芝居 日記

 東京行ってきた。
 東京っつっても同じ関東なので、「すぐそこ」みたいな感覚なんですけどー。↑↑↑
 今年は春から東京に行く機会が多くて、でもそれは調布とか府中とかだったりして、今回の目的地は池袋。
 伊藤えん魔プロデュース「百物語」という舞台を見に行った。
 あらかじめ言っておきますが、ここでは作品の感想や評論は書きません。書きませんつーか書けない(怖いから)

 なんで突然って、高瀬和彦が出演するって言ってたから。
 高瀬和彦ってのは大阪の劇団ババロワーズの代表? 座長? で、俳優でもある人で、昔俺が所属していた劇団の座長であった人。
 まあ、高瀬さんはずうっと芝居を続けているわけなので超ベテラン俳優になっていて、俺はもちろんただの素人でしかない。ただ、思い出してみたら彼、俺の披露宴でスピーチしてもらってたんだった。その節はありがとうございました。

 池袋に行くにあたってどーやっていこうか悩んだんだけど、当日朝になって、熊谷(埼玉県)駅まで車で行って、熊谷からJRで行くことにした。そしたら熊谷駅近くの駐車場で24時間500円というところを発見して停められて非常にラッキーだった。ありがとう熊谷。
 熊谷から池袋は約1時間だった。
 朝から出かけて調布にいる従姉妹の顔を見て、昼過ぎに池袋へ。

 これまで群馬にいて、東京に芝居を見に行くということは考えたことがなかった。なんでだろうねえ。単純に東京という土地に馴染みがないからか、遠いからか、お金がかかるからか。時間がかかるからか。知ってる劇団がないからか。まあ、おそらく全部。
 でも、今回たまたま、ほんとにたまたま、二日前ぐらいにツイッターで高瀬さんが「東京行く」みたいにつぶやいてるのを見て、ちょうどその日は休みだったので「じゃあ俺も行くか」となった。
 今までそういう理由で東京に行かなかった俺が今回東京に行ったのは「高瀬和彦を客席から見てみたかったから」だった。
 高瀬さんはもうずうっと芝居を続けているわけで、それこそ20年ほどのキャリアがあるわけで、なんで俺なんかがこんなに偉そうにものごとを語っているのか我ながら不思議なんだけれども、そのへんについては末尾の関連エントリでもご覧頂くと少しおわかりいただけるかもしれません。
 
 去年から天理や大阪に行く機会に恵まれて、去年の夏には向田倫子の、秋には南光愛美の出演する作品を観ることができた。どちらも素晴らしくておもしろい作品だった。
 みっちーの舞台を観たときには「芝居に関わっていたいと思ってきたことは間違いじゃなかったなー」と再認識できたし、まなみさんの芝居では「引退してよかった」と痛感した。
 他にも見たい人たちはたくさんいるんだけど贅沢言ってはいけないので、でも、やはり高瀬さんのは見たいと思っていた。ほんとはババロワーズが観たいと思ってて、それはいつか実現させたいと思ってます。でも、その、ババロワーズが観たいという欲望とはまた別のところで、役者高瀬和彦が見てみたいと思ってます。おもってました。だから、池袋まで行ったんだよ。

 ひさしぶりに、というか初めて東京の劇場に座って作品を観た。
 正直に言ってしまうと、「ああ、芝居ってこんなに肩の力抜いてやっていいもんなんだな」と感心した。役者さんみんな安定してて、ゆったり観ることができた。客席からは笑いも起きてて、東京では初上演てことだったけど、実力の高さはすぐにわかった。
 それにしても大阪の役者さんてのは、台本通りのツッコミよりアドリブのツッコミのが板についてていやらしいわ。ほんとに。

 高瀬さんは、そんなに出番も多くなかったくせに、もってくとこは持ってってズルイ、と思った。
 しかしそれにしても、想像してたようなベテラン俳優のオーラはまるでなくて、若手かと思うくらいにはっちゃけていた。あれ、なんなんだろう。計算してっていうか、ネタつくっておいてあの芝居ができるのって、すげーんですよねー。
 昔っからあれをやっているわけで、あれが役者高瀬和彦の芸風なわけで、あれは真似しろって言って真似できるもんじゃないです。嫉妬するくらいずるいんですよ。
 「亀井静香工藤静香が結婚して荒川静香を養子にもらったら全員亀井静香になるんですかね? それ考えたら夜も眠れなくて」
 こんなセリフ、考えついたとしても言えない。しかも物語序盤の、初登場のシーンで。
 それを打ちのめされながら言ってのける高瀬さんの芸ってすごい。
 あれはなんなんだろう。ひき芸でもないし、スベリ芸でもないし、、、 とにかく「磨きがかかった」高瀬和彦を十分に堪能させてもらいました。
 いやほんと、おもしろかったですよ。
 ただ、右手の伸び具合は昔のままだなーと思った。

 あとこれは完全なる思い込みかもしれないんだけれども、俺は伊藤えん魔さんという方は今回初めて拝見して、作品もなにもまったく知識がなかったんですが、なんとなく思ったことがあった。

 以下蛇足

 そもそもは、なんで伊藤えん魔さんという方が高瀬和彦を可愛がっているのかってことが疑問だったんだけど、その答えがなんとなくわかったような気がした。
 なんとなーくなんですが、えんまさんは、自分と高瀬さんを重ねて見てるのかなーって思った。
 あのへんの感覚はきっと脚本書いて演出してっていうことをする人じゃないとわからない部分なんだろうけれども、えんまさんは「もっとやれもっとやれ」って思ってる部分があるんじゃないかと。
 あんまり言うと外れてる時に恥ずかしいのでやめるんですが、そのへんの感覚に合致するのが、同じような視点を持った役者である高瀬和彦で、枠にはめようとしてもぜんっぜんはまりこまない芝居をするその芸風を使いたがってくれてるんじゃないかなー、なんて思ってみた。
 わかる? 自分で言いながらよくわからないんだけれども。。。

 よくもまあ、一度見ただけでここまで書くよ、と我ながら思いつつ最後にもうひとつつけ加えると、高瀬さんがえんまさんの舞台で迷ったら、自分が一番一緒にやりやすい役者さんを使うときのことを想像してみるといいのかもしれない、と思ったね。
 高瀬さんがその人に求めることを、もしかすると、求められているのかもしれないよ。と。

 いやー。しかし偉そうな物言いだなー。
 そりゃね、ちったーうらやましいなーって思ったりもしてるんですよ。これでも。

 ともあれ、伊藤えん魔さんはじめ、皆様、百物語お疲れさまでした。とても楽しく拝見いたしました。ありがとうございました。