道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

庭山由紀さんは除名を回避する努力をするべきだった

 ここ数日はなんとなく活動家としての下地を作ろうとしているのかどうなのかって感じの発言の庭山さんです。
 ここへきてまだなんで俺は庭山さんについてのエントリを書いているのか自分でもわからなくなりつつありますが、とにかく気になったので書いておきます。

 3月27日に桐生市ががれき受け入れを表明してからちょうど3ヶ月が経過しました。その間庭山さんを見ていて、それなりに考えのある人なんだろうなとか、見当はずれなことを言いつつもどこかに信念があったりするんだろうなとは思ったりもしてきたんですが、ここへきてどうやらほんとに、なーんにも考えてないなってのをほぼ確信しています。
 目に見えたもの、思いついたものをただ言葉にして口から放り出してそれでおしまいの人です。
 自分が過去何を言ったかとか、どんな考えに基づいて発言や行動をしているかとか、何を目的としているかとか、そういうことはもう、なにもかにも一切関係ありません。その場だけです。その時に自分が興味あること、それだけが全てです。

 「毒物」「犯罪者」「お花見ブルーシート」「血液」全部その場で思いついてついぽろっと口から出ただけです。それを誰かが「wwww」みたいに言ったりしたもんだから嬉しくなって「毒物」「犯罪者」「お花見ブルーシート」「血液」とくり返し言っているだけです。
 そこには深い意味はありません。
 「私が毒物っつったんだから毒物でしょ。それ以外なにものでもないよ。」
 「あなたがどう思おうが勝手だけど、あたしに言わせれば犯罪者。指図は受けない。」
 それだけです。深い意味どころか、意味がありません。それは、なんとなく聞こえのいい名前をつけてあげただけの行為です。ああ。「うんこたれ」とか「環境汚染大臣」とか「恥事」とかもありましたね。おもしろくもないことを楽しそうに繰り返して言うだけです。攻撃するつもりもないんですよきっと。ただおもしろがってるだけ。

 前にも言いましたけど、俺は政治家ってのは異なる意見を調整するのが最大の仕事だと思ってます。自分の主張を並べるだけなら誰にだってできます。色々な意見がある中で、限られた資源をどこにどれだけ分配するか、それが政治だと思ってます。だからこそ、市議は市民の代弁者であるというわけでしょう。
 政治家の話をするまでもなく、仕事などで人と話をする際、わかりやすいのはサービス業が客に説明するときなんか特にそうですけど、話がうまく伝わらない時には、言葉を変え、表現を変えて伝えることを試みます。特に専門用語とか、一般的に意味が伝わりにくいものなどは、何かに例えたり、言い方を変えて伝えます。単語の意味が伝わらないと、話がまったくかみ合わないからです。相手になにかを伝えたい時には、そういうことを誰でも自然にやっているものです。
 ですが、庭山さんは違います。最初に名付けた名前を使い続けることに意地になり、表現としておかしいと言われたら表現を変えて伝えるどころか「指図は受けない」と言い放ち、またどれだけおかしな擁護であってもそれを取り上げ続けます。
 これは、もはや自分の意見を相手に伝えようとしていないことを意味します。
 つまり、政治家失格です。

 さて、庭山さんが政治家の資質が皆無だという、誰が見ても明らかなことを一通り述べておきながらですが、庭山さんは、除名になることを避けるべきでした。議員であり続ける手段を選ぶべきでした。だまって膝を抱えて除名になるのを待っていたのは、支持者への裏切りです。
 ここでの支持者とは実際に支持している人ではなく、庭山さんが勝手に「私を支持してくれる人たち」と思っている人を指します。例えば、小さな子をもつ親、放射能の影響を心配するお母さんたち、などです。
 庭山さんは、「私は常に最悪の事態を考えて言ったり書いたりしています。」と発言しています。
 庭山さんを支持する人たちにとって最悪の事態は、庭山さんという議員が桐生市からいなくなることです。庭山さんを支持しているということは、桐生市放射脳汚染地域であり、しかも高濃度汚染地域であり、福島並みの汚染度のところがたくさんあり、人が住めるようなところではないと思っているわけです。
 桐生市議会は全体としてはそこまで汚染はひどい状況ではなく、除染などを継続し、日常が送れるような対策をしていけば危険は少ないといった認識だと思います。
 庭山さんにしてみればそれはとんでもない認識で、自殺行為でしかなく、むしろ政治による市民、子供の虐殺であると考えているかもしれません。そんな中で、庭山さんは議員として発言をし、厳しい実情を訴えていくべきだったのではないでしょうか。
 それが、庭山さんの考え、主張を支持してくれる人に対しての「責任」だったのではないでしょうか。
 庭山さんが議会で訴えることをやめてしまったら、桐生市はとんでもないことになる。そうならないためには、なにがなんでも議員の椅子にしがみついていている必要があったのです。
 それをあっさり、捨て台詞をはいてあきらめてしまった。
 3000弱の有権者の期待を自ら裏切ったのは庭山さん、ご自身なのです。議会が庭山さんを封じたのではなく、庭山さんが支持者を見捨てた、それが、今回の除名決議だと、俺は思ってます。