道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

がんばれ桐生市長! がれきを受け入れられるその日まで

 桐生市長会見全文(桐生市HP)

 3月27日に記者会見して受け入れを正式表明したみたいですね。記憶ではNHK関東のテレビニュースでも報道されてたように思います。で、会見文は短いんですがその中に

 これらの結果から、安全性が確認できましたので、被災地のガレキを受け入れることと判断したものです。

 今後、これらのことについて、地元住民の皆様や市民の皆様、市議会に説明をし、ご理解をいただきたいと考えております。

 という表現があって、
 1、安全性が確認できた。
 2、今後住民や議会に説明をして理解してもらう

 ということなんだそうです。まあ市長の会見コメントなんて一種の行政文書みたいなもので、ルールを知らなければ意味合いもよくわからないものなのでしょうが、文面通り素直に受け止めれば、仮に反対派がいたとして、反対派の活動はこれから本格化するのか、とも見て取れてそう考えるぞうんざりする。
 穿った見方をすれば、正式表明を受けて全国の脱原発派を含む活動家の皆さんがアップをはじめました。みたいな段階に入ってきたのかと。胸熱ですな。

 で、反対派の庭山議員のブログを見ると、きちんと反対されているのがわかる。が、いつ見ても下品な文章の書き方だなーと思う。まあよい。
 しかしさすが議員さんであって、きちんと細かくアップしてくれていて参考になる。

   瓦礫受け入れ記者会見(1)(由紀日記)
   瓦礫受け入れ記者会見(2)(由紀日記)

 とりたててあまり突っ込む気にもならない会見内容ですよね。記者の質問も、そこそこ不安な住民の声をそのまま代弁してるような薄っぺらいものだし。別に、特に、、、と言った感じです。
 「俺が応援するまでもなく。反対することなくね?」 って思ってたら、過日行われた市民アンケートで受け入れ賛成が9割近かったそうです。なんだ。それなら安心だ。と思ったら、庭山議員のご意見は違った。

   アンケをスグにまとめられたのは回収率15%のお陰(由紀日記)

2012.3.29桐生タイムス

あははは。アングリな記事である。ツッコミだ頃満載だが、うんこたれな桐生JCは、特定の立場に偏らない中立的な団体ではないことは明らかだ。

環境汚染大臣・細野モナ男ににじりより、「一般市民の声を国政に届けにきました。あなたのために頑張ってきました!あなたのしもべですモナ王さま!」・・・といわんばかりのこの表情を見よ!

松田氏よ。15%しかアンケート回収できなかった力のなさをちゃんと説明してきたんだろうな?

「自主的に声を上げる人は圧倒的に反対の人が多く、これまで賛成の人はサイレントマジョリティだったが、その人たちが声を上げた点に意味がある」

はあっ?????????????何言ってんの?市民が声を出せないで黙っているのは、「がれき受け入れ反対」と言ったら非国民扱いされて村八分にされるからだよ!

「JCの良さはフットワーク。普通の組織ならもっとまとめに時間がかかったはず」とJC出身のモナ男は答えたようだ。(・・・ほんと、JCって日本全国どこもこんなんばっかりなのか?)

あはははは〜 回収したアンケート数が少なかったからすぐ集計できたんだろーが。

正直に言え!

(庭山議員のブログより全文引用)

 えーと。確かにアンケート回収が15%ってのは少ないですわね。そんでもって、JCが中立的な組織ではないとかいうのもまあ、そう思うんならそう思えばよくて、そういう古き良き組織に対する批判は俺も持ってるので大いにやればいいと思うんですが。
 うんこたれJCとか、環境汚染大臣細野モナ男とかっていうのはちょっとあの、うんざりするからやめたほうがよさそうだと。あと、写真だけ見て自分の妄想を叩きつけるのは頭の中だけにしといて方がいいんじゃないかというのがまあ、率直な感想で、それ以上に何かを思おうとは思えないのはちょっと残念なブログになっているんじゃなかろうか。

 とまあ、他人様のブログに対してケチをつけるなんて、どの口が言うんですかというのはごもっともなのでおいとくとして、庭山さんのご意見は反対派として傾聴すべき点も少なくないんですよ。細かく見てないのでともかくですが、要は、「市側の表明がすべて正しいのかどうか」ってところへの的確なツッコミができれば、十分に支持が拡大できると思うんです。
 で、俺がこう、見てて確かに疑問に思うのは結局のところ「なんで桐生市はここまでスピーディーに積極的に受け入れを進めるのか。」ってことで、それについては市側の発表を聞いていても釈然としない。
 市側の思惑が被災地支援とは別のところにあるってことがきちんとわかればそれはそれで逆に納得できる部分もあるんじゃないかと。
 ただ、庭山議員のブログからは感情的な批判ばかりが目立って「ちゃんとしてないからダメなんだ! まったくばーかばーかうんこたれー!」程度にしか見えなくて残念。

 庭山議員のご意見はともかく(相手はプロなのできちんと検証するほど俺も真面目じゃないので)、以下の点についてはソース希望ですね

市民が声を出せないで黙っているのは、「がれき受け入れ反対」と言ったら非国民扱いされて村八分にされるからだよ!

 赤字で大文字に強調しているくらいですからよほど強く訴えたいことでしょうが、少なくとも俺は一市民として、反対表明される方を非国民扱いするつもりはありませんけどね。多分、俺の周りの多くの人も。
 で、庭山議員がなんで反対かっていうと、やっぱり放射線量の問題があるみたいで、本音は(もっと被災地から遠くの自治体なら反対しやすいのになー)とか思っていらっしゃるかもしれない。なにせ、群馬県では被災地より放射線量が高いところがぽんぽんあって、いまさら「岩手や宮城の」がれきをちっとばかし受け入れたからってなんら影響はないと思われるからだ。
 だから庭山議員は(おそらく)被災地で処理場を作って雇用問題などに対応する方向を支持すべきだという表向きで反対しているのでしょう。だから

   太田市長とバカ市長との違い(由紀日記)

 でもあるように、石巻に土地を借りて処理場を建設するという大田市長を高く支持するわけでしょう。
 が、しかし、ご自分で引用されている記事にもあるように太田市は「太田市内に3基ある焼却炉は、新築後あるいは大規模改修後15〜20年がたち、老朽化していて余剰処理能力がなく、がれきの受け入れは難しい状況にある。」わけであって、それを単純に余剰能力がたっぷりある桐生市と比較してしまうのはいかがなものかと。
 第一、雇用問題という点に絞って言えば、遠方に処理場を作ってしまえば地元の雇用が少なくなってしまうということになっちゃうんじゃないかと首をかしげる次第である。


 というわけで、報道ベースでは桐生市民はがれき受け入れ賛成が9割であって、俺がうだうだ言うことじゃなかったってことだった。ただ、庭山議員によるとそれは「捏造!」であって、反対すると非国民使いされてしまうということらしいので、判断は慎重にすべきかもしれない。
 それにしても地元の議員が声を大にして「桐生市民はがれき受け入れ反対の人を非国民呼ばわりするような救いようのない人が9割もいるんですよ!」と宣伝するのはほとほと、いかがなものかと思わざるを得ない。

 是非桐生市民以外の多くの方には「そんなことないですよ(にっこり)」という市民の声をお伝えしたいと思った。