道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

綺麗な姿勢


  これの補足です

 昔芝居なんてものをやっていて、その頃に美しい姿勢とか、身体の柔らかさとかにものすごく憧れた。なにより俺は身体が硬くて、ストレッチとか大の苦手だったし、大嫌いだった。だって曲げるの伸ばすって、伸びないものを伸ばすその辛さったらない。
 でも最近、少しずつだけど、(身体は柔らかくならないけど)、姿勢が綺麗になってきているような気がする。

 俺は前にも書いたけど、15年くらい前から、足の裏に魚の目ができてて、さらに近年イボまでくわわって、今年になって皮膚科に通院を始めた。だからなんだといえば、足裏には常に痛みや違和感があるわけで、それを避けるために、常に足裏の、外側に体重がかかっていた。外側ってのは、いわゆる「土踏まずの外側」だ。サッカーやってる人なら、両足のアウトサイドに体重を乗せた状態といえばわかってもらえるだろうか。土踏まずではない部分、「土踏むぜ」とでも言えばわかりやすいのかな。
 だから、立っているのがつらい。足が痛い。どこが痛いって、膝下の、すねの外側とか、そういう普段あんまり痛くならない部分とかが痛い。
 痛かった。でもここんとこ真地目に皮膚科に通って、少し状態も良くなってて、土踏むぜの、特に足の指の付け根の部分で、しっかり地面を捉えることが少しずつできるようになってきた。
 そこで、改めて姿勢の改善に乗り出した。

 重心は、つま先にかかる。俺みたいに脚の外側に体重がかかる人間にしてみたら、内股になるくらいの意識でつま先をそろえても丁度いいくらいの感覚で、膝を内側に絞るように立つ。
 すると、すねの外側が常にぴりぴり痛かったのが、痛くなく、普通に立っていることができるようになった。と同時に、膝からまっすぐに足の人差し指の先まで、骨に体重がかかっているのが感覚としてわかってきた。

 身体を前に倒してみる。前屈だ。
 身体の硬い人間が前屈をすると、後ろ、お尻に体重が落ちるので、指先から地面がより遠くなってしまい、絶望しか見えないのだが、あえて上記の要領で、つま先に体重をのせて、前につんのめってしまいそうになるまで前に体重を落としてみる。
 当然指先は地面に付かないが、そのまま細く息を吐き続け、痛くなったら身体を起こす。
 このときの起こし方が重要で、
 
 お腹、下腹部と太ももを近づけたままのイメージで、上体を起こす。

 そうすることで、体重が前に残ったまま身体を起こすことになるので、綺麗な姿勢ができあがる。視線は途中までおへそを見ながら、身体が起きたらまっすぐ前を見る。
 
 俺みたいに後ろに体重が乗ってた人間は、普段歩いていて天井が視界の上のほうに見えているのだが、こうして姿勢を正してみると、天井が見えないことに気付く。意外なほどに、上下については視野が狭くなったと感じるが、これが正解だ。
 これまでの自分はいかにアゴがあがっていたのかを知れる機会だ。

 先日もNHKの女性アナウンサーが正しい運動をレポートしていて、「NHKのアナウンサーでも姿勢が綺麗とは言えないんだなあ。」と感じた。それは、みぞおちが前に出ていて、そのせいで下腹部が少し後ろに引かれている状態に見えた。よくありがちな姿勢だ。
 それじゃよくない。体重が身体の中心に定まらず、下へ下へと向かってしまう。
 それを矯正するには、みぞおちはやや後ろに引き、お尻を少し前に押し出す。つまり、腰の位置の調整なんだ。
 足をまっすぐに立たせる。そこに、腰が乗って、上半身は腰の上にかちっとはまり込んだような感覚。それが、綺麗な姿勢だと思う。
 そのためにはまず、つま先に体重を乗せて意識を送るわけだけど、感覚としては膝に力を入れる。膝を後ろ側にかちんとはめる。関節をまっすぐにしてロックをかけるような感じ。特に慣れない人には、膝裏の筋が盛り上がってくるくらいの間隔で膝を伸ばす。まっすぐ伸ばす。
 このときに膝の前面に力がかかってないようにすることも大切。膝のお皿を触って軽く動く程度にまで、膝前面の力は抜けていること。(これはどのストレッチをしていても同様のこと)

 膝がかちっとまっすぐにはまっていると、自然にそのまっすぐ伸びた足の上に腰がはまる感覚になります。そのままの姿勢で上体を伸ばすと、自然に肩や胸も開くので、脇も開き美しい上体が保たれるはず。
 首と頭はできるだけ上にキープする意識で。

 その姿勢ができたら歩いてみる。少し普段より後ろ足を後ろに蹴るようにしてみる。
 後ろ足を後ろに蹴るようにしてみると、自然に前に振り出されるので、いつもより大またで、早く歩くようになります。このとき視線があまり上下していなければベスト(目の前の視界があまりぐらぐらしてない)。動いてみたら、常にどちらかの足の膝が伸びている(膝裏の筋が盛り上がっているくらいの)感覚になるポジションに腰を置く。それを繰り返していくと、綺麗な動作ができるようになるんだなあ。と思った。

 そんなことを考えながら、冒頭引用の動画を見直すと、秋元さん以外に膝裏が伸びている人がいなさそうだなー、という風に見えたんですよ。っていうこと