道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

「口中調味」という話しを聞いたよ

 NHKのラジオでしたがね。
 日本独特の、古来からの「食事の仕方」だそうです。いわゆる、

 「白いご飯を左手にもって、ごはん、おかず、ごはん、おかず、ごはん、おかず、と食べること」

 だそうです。つまり、味のない(水と米だけの)白飯を、口の中でおかずの味付けをして食べること。
 そういう食べ方をするのは世界でもきわめて珍しいんだそうです。他国では、おかずをメインで食べながら、たまにパンをかじる、とか、白飯を食べる文化圏でも、白飯だけを手に持って食べるというようなことはないんだそうです。今日これを話していたのは「鈴木正成先生」でした。興味のあるかたはお調べください。

 先生が仰るに、日本人がスリムで長生きで、ということが世界から注目されたのが数十年前。それで日本食ブームが世界に広まったものの、それは「寿司」とか「てんぷら」とか、そういう【メニュー】の話に落ち着いてしまった。それは、日本の学者さんたちの試算した「総合的なカロリー摂取と、バランス」という話が主流になっていたからだ。と。

 この辺まで聞いてて「あーなんかトンデモかな?」と思ったんだけど、俺的には納得できる話に落ち着いてた。
 「日本人のお父さんはなぜか42歳の厄年の翌年から、妙に和食にシフトする。」というのとか、根拠なしに等しいんだけど、37歳になった俺が肉とかラーメンとか欲しなくなってきたことともシンクロしていた。
 そんで、口中調味は、自分で栄養のバランスが調節できる、優れた食事方なんだ、という話で「おおお!」となった。
 つまり、たとえば、同じ食卓に成長期の男の子と、おじいさんが食事をしていて、同じお皿のおかずと、それぞれのご飯を食べる。おじいさんは油ものはあまり身体が欲しないので、少ないおかずで一膳のご飯を食べた。成長期の子供は、脂肪の消化能力も高いし、エネルギーをたくさん消費するので、たくさんのおかずを食べながら一膳のご飯を食べた。
 これは、口中調味ならではの、「各々のバランス」の取り方なんだ。ってこと。
 これが、欧米とかだと、自分で「ごはんーおかず」のバランスをとるのではなく、「今日の食事の量」での変化しかつけられないんだよ。

 みたいなそういう話しを聞いた。
 ふうん。これはおもしろいかもと思った。
 その先生によると、今の子供たちはおかずを食べ終わってから、白いご飯をふりかけとかで食べるような食事方になってるんだって。そういえば次男も白飯一辺倒だわ。うーーん。