道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

俺は変な人なのか? 龍太郎氏「そういう人間っておるんですよ」

  じゃがめブログ さんより

 リンク先においても「ここだけ観ると誤解があるかも知れません。気になった部分、気に食わない部分がありましたら、動画を全部見て、上岡龍太郎氏までご意見をお届けください。」とあるので、よくご理解いただきたいと思います。

 ただ、ここだけを抜き取っても、俺はとてもうなずいてしまいました。「そうだそうだ!」と、初めて膝を打ったように思います
 というか、「ああそうか。俺は、そういう意識の持ち主だったんだ。」と思えたし、初めて、「俺はどこか周りの「普通の」人たちとは違うような気がする」という疑問に対して、答えが出ました。
 俺は、おそらく、そういう人間です。

 私なんで芸人になったかいいましょうか?

 なんで芸人になったかといいますと、みんなと一緒のことをやるのが嫌いなんです、出来ないたちなんですね、そういう人間っておるんですよ。みんなと一緒に行動を起こすのが下手や、好きじゃない、別のことがしたい、出来るだけ楽したい、目立ちたい、ちやほやして欲しい、だいたいこういうところなんです、芸人になってる奴の根の考えっちゅうのはね。

 (上岡龍太郎氏)

 なんか、えらいコミュ障っぽく聞えますけど、俺にはなんとなくわかります。
 「みんなと一緒のことをやるのが嫌い」ってのは、俺にとっては、「仕切りたがり」みたいな部分が当てはまります。みんなで何かを行う際に、仕事を見つけては、何をしていいか分からない人に渡して、自分はまた次の仕事を探して、また誰かに振る、というようなことです。最終的に自分が一人で余ってしまうのですが、それは仕方ないと思い、なにかどーでもいいような場所を手伝ったりします。その仕事を割り振るまでが仕事のように思っていて、実際の作業に入る時点でもはや、飽きています。
 そう、その「飽きています」が、俺にとっては「出来るだけ楽したい」みたいな感覚です。みんなが仕事始めた段階ではもう、俺の仕事は終わってるから、できるだけ一緒にやりたくないというような。または、みんなが気付かないような、裏方さんのさらに裏方さんの、仕事を手伝ってみたり。

 「目立ちたい」「ちやほやされたい」は、俺の場合は、直接的にではないです。これは難しいな。

 ええと、先日もPTAの集まりに行って、運動会の打ち合わせしてきたんですが、そこで、PTA主催のお楽しみ行事の話になりまして、そこは先生ではなくて保護者の誰かが進行すべきじゃね? とかって話になったんです。そしたらほぼ即決で「ドーケイさんがやればいんじゃね? 得意だし。」ってなったんですよ。まあ、俺は、皆さんがやれと仰るならやりますけどね、ってことで敢えてなにも言わずに引き受けました。
 俺は、持って産まれたものなのか、自らはぐくんできたものなのかはわかりませんが、人前で喋ったりすることには抵抗はありません。むしろやりたいな、と思うくらいです。これはまあ、「目立ちたがり」ですよね。で、俺がやることってのはどういうのかっていうと、完全に独走するタイプです。見ている人たちと一体になって場を盛り上げていくとか、そういうことはできません。単純に、なんらかのキャラクタになって、時には場の人々を置き去りにしてでも、演じきります。客席? に呼びかけたり、いじったり、リズムを合わせて、というようなことはできればしたくないと思っています。
 その目的は何か。あまり普段意識しないようにしていますが、おそらくそこは「はあ。なんかすげえな。」って思われたいんだと思います。面白くもないしむしろつまんないんだけど、それをあそこまでやりきる、愛想笑いとかそういうのもせずに、演じきるってのは、相当のもんだわ。って、思われたいじゃないか、と思います。
 だから俺は「おもしろいですね。」って言われるより「なんかわかんないけど、すごいわ。つまんなかったけど。」って言われる方が嬉しいと思います。もちろん、実際に俺がすごいかすごくないかは別問題です。

 で、話しを少し戻すと、PTAの会議なんかだと、「ドーケイがやればいい。好きだし得意だし。」と言われることには抵抗はないです。実際好きだしやりたいと思うしね。ただ、それを、どこまでみなさんが認めてくれているんだろうか、っていうことは疑問なんだよね。
 俺は、仕事とか、遅いです。締め切りギリギリにならないとやらないし、チェック甘いので、ミスとか普通にある。だから、そういう「資料を作る」とか「早めに準備をしとく」とかってのはすごく苦手。できないと言ってもいい。だから、そういうのは、そういうのが得意で、気が利く、細やかな女性の役員さんとかにお願いしちゃうんです。「マメ」な人っていうのかな。俺から見るとすごく頼りがいがあって、いっそ秘書になってもらいたいな、って思うくらい。

 で、そういう人が資料を作ってくれたり、物品を用意してくれたり、壊れたところを修復してくれたりしてくれる、そういうことって、すごく評価されると思うんですよ。実際俺は苦手だしできないからすごく感謝するし。細かくノートとっててくれて、一年後にそれが凄く役に立って感謝されるとかね、そういうのは、俺にはぜってーないから、すげえなあ、って思うし、ありがたい。
 じゃあ、ですよ。

 じゃあ、そういう、こまやかなお仕事をしてくださる皆さんが「あいつ好きだから得意だからやらせときゃいいや」って配置した、俺のその司会とか進行とかに、どこまで感謝してくれてるかっていうと、おそらく、「そーでもない」と思うんですよ。
 もちろん、俺は感謝してほしいとかじゃないですよ。でも、その、みんながあえて「やりたくないな。できないな。」って思うものを、嫌がらずに引き受けて、それでいて、本番でもそこそこそつなくこなすそれに対しての評価は、高くないと思います。そう感じます。
 いやま、いいんですよ。評価されるほどの内容を提供できていないというのももちろんわかってますから。ただね? だったら、すべったり失敗した時にも、同じようにスルーしろよ。とかも思うわけです。

 とりあえずまとめ。無理矢理。
 俺みたいな人間にとっては「ふつー」の人が出来ることっていうのは、結構難しい作業だったりする。それを分かってもらいたいのと同時に、「あいつ好きだから得意だから」という理由で押し付けてくる、人前に出る仕事。これは、けっこー、皆さんが思っているほど簡単な作業じゃないということ。けっこー、頭の中で何度も何度も、いくつかのパターンを作り上げて、胃が痛くなる思いで当日を迎えるですよ。実は俺が人前に出ることを請け負ってやっている時って言うのは、そこそこ神経すり切らしてやってるんです。


 「そういう人間って、おるんですよ」