ガソリンがありません＠群馬
震災から5日目を迎えました。
大都会群馬はとりあえず、ガソリンがありません。
いや。なくてどうにかなってしまうってことはないんですけど、俺にとって今一番不安なのはガソリンです。
なぜならば、車通勤だからです。大都会群馬の人はほとんどが車通勤だと思います。だから、電車が止まる事にはあまり騒ぎになりません。ガソリンがない、また道路を通行できないということのほうが大きな問題です。
個人的には、輪番停電を東京の倍やってもいいので、ガソリンは都内の分をまわしてほしいと思ってます。なぜならば、俺は車通勤だし、嫁さんも車通勤だし、子供の送り迎えも車がないと不便（というかほぼ無理)、その他家族もみんな車通勤だから、ごく個人的にガソリンがないととても困るからです。生活できないというか、金稼げない。
日曜日にちょっと出かけたついでにスーパーに寄ったらトイレットペーパーが売り切れてました。それについてはあまり焦ってません。その辺はだいじょぶでしょうと思ってます。オイルショックじゃあるまいし、長期的な展望はもちろんわからないけど、うちにはそこそこのストックもあるし、トイレットペーパーくらいどっかにある。なきゃないでなんとかなる。そりゃ、ないよりあったほうがいいけど、優先度からするとかなり低い。
ただ、地域的な問題として、川の上流でちょっとした事故があって、その影響で断水するかもしれないという情報が流れたので、水だけはストックを多めにしてます。やっぱり水はないとこまる。ガスはプロパンだからお湯は沸かせるので、そうなりゃ食べ物はなんとでもなる。インスタントラーメンだのカップラーメンだの普段から数日もつぐらいはあるし、田舎なので贅沢いわなければ野菜はそこここでできている。でも水が止まると困る。なので水はちょっと買いました。小さい子供がいるとどうしても水がないというのはパニック。
でもガソリンがなくなるのは困る。あと、ガソリンて車じゃないと買いに行けないってのも不安要素を大きくする。「買いに行ったけど買えなかった。」または「買えるかどうかわからない。」という可能性は、非常にリスキーだと思います。「並んでれば買える」ならいくらでも並びます。でも、並んでる間にもガソリンは減ります。しかも並ぶのは道路です。危ない。さらに「並んだけど買えなかった」ということになればその分ガソリンをまんま無駄にします。逆に、歩いて買いに行けるものであれば、「買えなかった。残念また今度。」という次回にチャレンジする気力もわきます。が、ガソリンのリスクというのは、「買いに行ったけど買えなかった。そして俺は帰ることができなくなった。」という結末すら存在するところです。車は機械なので、災害時だからと言っていつもよりたくさん走ったり、ガソリンがなくても我慢して走ってくれたりしません。
そして、今はパニック状態だから、ガソリンの入荷を待って給油しようと思っているこの一日二日が、余計に焦りを大きくします。「ほんとに入荷するんかな。」「だいじょぶかな。」という不安です。
群馬にいると、ガソリンという燃料には代替手段がほとんどありません。最悪電車で会社に行くことも可能ですが、今日のようにＪＲ両毛線終日運休とかいうことになると「あ。すみません今日休みます。てか、次いつ出社できるかわかりません。」という電話をかける羽目になります。
正直、東京の皆さんは水でも米でもパンでも買い占めてればいいじゃん。と思う。なんならうちのをやる。と思う。だから乗りもしない車にガソリン入れるなといいたい。
つか、買い占めたい備蓄したいという気持ちはわからなくない。俺もそう思わなくもない。だけど、もっと困ってる人はいる。しかも遠くないすぐそこに、だ。その人たちのためになにができる？ 俺たちが買い占めた水やカップ麺を送りたくても届かないだろう？ せいぜい今日現在できることは節電することと、批判は後回しにして輪番停電に素直に協力することぐらいだろう。だったら、せめて関東地方でライフラインが安定してる地域では買い物を必要最低限にするとか、そういうことも考えられないかな。
みんなが買占めをやめればきっとスーパーに物があふれる。きっといつものスーパーやコンビニに戻る。まあ、ペットボトルの水とか電池とかそういうのはしょうがないだろうけどね。
長い間の災害の教訓で、電力を小分けにして大規模停電を防ぐ技術すら持っている我々だ。ちょっと考え方を変えたい。
あ。あと、俺にとっては原発の問題よりガソリンがないことのほうが深刻だ。
原発は俺がどうあがいても無駄だ。お任せするしかないし、起きた事態に対しては周辺みんな平等だ。だが、ガソリンがない、ガス欠状態には個人差がある。そういう意味では、明日どこかのスタンドで給油できれば幸いだ。と思っている。
