道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

Facebook? Twitter? mixi? 2ちゃんねる?

 少し前からインターネットについて考えてました。
 きっかけはなんだろなー。最近では「高級ホテルバイト女子学生顧客情報ツイッター漏洩事件」とかです。あと、長男がそろそろ4年生になるので、ネットの使い方教えようかなーって思ったのがそもそものきっかけかもしれません。

 子供にネットの使い方を教えたいってのはずっと思ってて、それはつまり、ネットってすげえ便利なものだということより、すげえこわいものなんだっていうことをきちんと教えたいんです。なぜかというと、将来子供もケータイを持つでしょう。その時はスマホなのかそれともそれより新しいなにかなのかわかりませんが、そういうものを持った時に、小さい画面で情報を読み解くというのは非常に困難で、しかもネットというものに慣れていないと、どこがどう嘘で本当で、というのは判断つかないんじゃないかなと思ったからです。なのでケータイを持つ前に教えたい。
 教えたいんだけど、なにを教えようかということ。つまり、いわゆる、ネット実名派か、匿名派か、ということを始めに決めておかないと、獲るべき進路が定まりません。ちなみに俺はもう、完全に匿名派です。まあ、このブログなんかはリアルの知り合いなんかにも教えたりすることもありますが、だからと言って、積極的に「道ログは、あの人の書いているブログだよ。」とかって知り合いの誰かが公言していたらちょっと待てといいたくなるでしょう。また、ツイッターは一度やってみましたけどやめました。どうしてもブログとの関連とかついちゃって、ツイッターを実名でやってるとそこが紐ついてしまい、かと言って匿名ブログと完全に切り離した形でツイッターというのも、面倒くさい。今は新たにまたアカウント取得しましたけど、放置したままです。Facebookはいまだ見たことすらありません。アカウントもってないです。

 というわけで、俺は匿名派です。ただ、コレからを生きる子供たちにとってはきっと、実名であることが前提になるのでしょう。俺たちの感覚だと「ネットで実名晒してんのかよ。脇が甘いなあ。」ってとこなんでしょうが、子供たちが大人になる頃には(おそらくそれよりずっと早く)「ネット上でリアル世界と同じようにコミュニケーションを図るのが当たり前。」になっていることでしょう。
 もちろん、匿名掲示板などは残るでしょう。いわゆる学校掲示板とか、そういうものを利用した裏の世界もなくなりはしないでしょう。ただ、今よりは比率としてははるかに小さくなると思います。もうその頃には大人の目の届かないところというのが、ネット上であまりなくなっていることでしょうから。
 今大人たちは子供たちをなるべくネットに近づけないように、ネット上の危険から遠ざけるように規制規制と叫んでいます。フィルタリングが必須だの、利用者登録がうんぬんだの。おそらく遠くない将来、逆にどんどんオープンになってきて、ネットの闇が見えなくなるくらいに、ネットの世界が明るくなるんだと思います。

 それはなぜか。
 いわゆる、その頃には、というよりすでに少しずつ、インターネットが「ただの生活インフラ」という位置づけに収まりつつあるように感じています。ここ2、3年でインターネットを始めた人。ケータイでしかネット接続しない人などにとっては、ネットは無限に広がる闇のような世界という印象はおそらくなく、電話線のようなものにしか感じないのではないかと思うのです。

 俺はネットっていうとそんなに古くからのユーザーではないです。けっこー遊ぶようになったのが7年か8年くらい前ですから。チャットとかやってました。あとはその頃からホームページつくって日記書いたり、2005年にはホームページからブログに移行したりしてました。でもそんなにがっつりネット民ではなかったです。
 その頃はまだパソコンもデスクトップで、モニタもブラウン管ディスプレイでしたから、パソコン部屋みたいなところにどっしり置いてあってあまりそこでカチカチやっている時間もなかったように思います。けっこー浸かってきたのはまだ3、4年です。色々な人のブログを読み漁ったり、自分のブログ更新を頻繁にするようになったりして、とにかくネットにつながっている時間が楽しくなってきました。2ちゃんねるもその頃ようやく利用し始めましたので、まだ新参です。mixiにいたっては2008年くらいからですので3年にも満たないです。
 今現在は、平日の夜や夜勤明けの明け方に主に数時間ネットにつないで、2ちゃんねるやグーグルリーダーのチェック、ブログ更新などを行っています。また、ケータイでもブログチェックと2ちゃんねる閲覧程度は利用します。
 それくらいのネットユーザーです。
 で、俺が思うに、すでに今日現在で、俺くらいでもけっこーなヘビーユーザーに位置付けられてしまうんじゃないでしょうか。ツイッターのおかげなのかモバゲーのおかげなのかはわかりませんが、またここ1、2年でユーザーが爆増したと思うんです。で、そういう人たちも含めて平均に照らすと、おそらく俺なんかはけっこーなヘビーユーザーなのかなと。
 ただ、俺としては、俺なんか全然平均的な使い方だと思っている口で、それはつまり、2ちゃんねるとかその辺をウロウロしていると、もうとにかくパソコン通信時代からやってます的な人や、若いのに詳しい人も多いし、パソコンとかネットワークとか社会のこととかも含めて、詳しくはないけどやたらとネットにかじりついてる人とかたくさんいるので、やっぱりそういうところで「ディープなネットユーザーです。」とは名乗れないんですよね。
 ただ、逆に、一歩2ちゃんを離れれば、「あれおれけっこーなユーザーかもしれない。」と思うこともしばしばなんですけど。まあ、誰にでも言えることなんですけど、極端ですからね。ネットの使い方って。無限の可能性を秘めながら、自分の興味があるところすら使いきれないという世界。俺なんかはブログや掲示板を見て、自分のブログを書く。人によってはショッピングやオークションがメインとか、エロサイト巡回がメインとか、ツイッターFacebook、モバゲーやmixiメインとかっていう人とか。もう色々。

 で、ですね。えっと、確か実名匿名の話なんですけど、俺の感覚的にはネット上匿名当然、というのは2、3年前まで正解だったんじゃないかと思ってます。実名でなにやら発言するのなんて、メディアや著名人くらい。当然もっと以前から「ネット上では実名で発言すべき。」という派と「匿名であって当然」という派があったのは知ってますが、それでも多くは匿名派だった。現実的に考えるとやはり、実名をだし、リスクを背負ってまではネットできないっていう人が多数だったと思ってます。
 それなんでかっていうと、ここまで拡大する以前は、ネットユーザーのほとんどが2ちゃんねるをはじめとする匿名掲示板の利用者でもあったからだと思います。
 ですけど、まずSNSが登場してブームになりました。mixi、グリー、モバゲーあたりがメインですか? というより、そもそもSNSって、そういう匿名世界であるネット上で、信頼の置ける環境で実名で(またはある程度情報をオープンにして)交流できる場を作るってのが目的だったんじゃないのかな。って思ってるんですけど。違うのかな。初期mixiが招待制だったりしたし、専門職の方々が小さなSNSを作って活用して情報の交換したりとかして。そういう俺の感覚からすると、モバゲーやグリーとかっていうと、まあ今のmixiもそうなんですけど、第二次SNS的な存在に感じるけどなー。
 まあ、そんでもってここへきてツイッターのブームですよね。これはもうブームと呼んでいいと思います。みんながやってるとはいいませんけど、SNSあたりの利用者は少なくともアカウントとってるし、特にネット上で何かが語られる際にはツイッターなしにはもう語れなくなってきている状態だし。
 実際便利だし、なにより使う側として使いやすい、とっつきやすいってのが成功の理由だと思ってますけど。それとま逆なもので「セカンドライフ」なんてのが昔ありまして・・・・
 そしてここへ来てFacebookですよ。mixiからツイッターアカウントとって、mixiツイッターもチェックして、いつのまにかツイッターのTLがmixiボイスにも流れ込んできて、ブログの更新情報が自動ツイートされればそれもまたmixiボイスに流れてくる。そうかと思えば逆にその日の一日のツイートがまとめられて自動で自分のブログにエントリされるとか、そんなことをやっていたらもういっこ、海外からFacebookがやってきた。Facebookがこれから流行るかどうかは微妙ながら、一部では営業ならFacebook必須、とか、就活でもFacebookが履歴書代わりになるとか、そんな話まで聞こえてきてます。

 一気にみんなが実名でネットを使い始めるわけです。
 当然、不慣れな部分も多いし、また、相変わらずネットの片隅にはあり地獄のように古くからのねらーたちが巣を作ってますので、ちょっと目をつけられると祭り状態で個人情報が晒されたりという被害もあるわけですけれど。

 そうやって実名ユーザーは増えました。一方で匿名ユーザーはというと、代表格の2ちゃんねるが、ここのところ、つまらないというかかねての勢いや輝きがないように思います。ま、俺なんかが見るのは専門的な板ではなくて入り口程度のところだけなんですけど、それにしても、一言でいって「つまらなくなった」と感じます。それは自分が慣れただけなのかどうかはわかりませんけど。
 2ちゃんも海外の企業が運営していることを思うと、商業ベースが(当然なんですけどね)先にたって、ネガティブなイメージはなるべく薄くしたいとか、よりどこかにとって都合のいいような盛り上がり方をするほうが運営にとってもおいしかったりするわけで、それはもう、当然のこととしか言いようがないですよね。ただ、どこまでが素人の集まりで、どこからが操作された情報なのかは、それはわからない。どこまで行っても、ネットユーザーというのは、どこかで理想に思っているような「市民の声の集まりが大きくなって力を持つ」ってことが真に達成できる日にはたどり着くことができないんですよね。

 とはいえまだまだ2ちゃんねるユーザーもとてつもない数いるわけで、そこに裸で飛び込むなんて自殺行為であることには変わりません。が、数年前よりは、傷は浅く済むと言っていいと思います。それは2ちゃんのパワーが落ちたというわけではなく、2ちゃん以外の勢力が拡大してきたから、ということです。
 数年前と今とで同じ規模の祭りがあったとします。数年前なら、その祭り情報が日本のネット上で占める割合はかなりのものだったと思います。ネットユーザーの過半数が目にして、興味を持ったかもしれません。拡散のスピードも征服する広さもものすごかったでしょう。
 が、今は、ユーザーも棲み分けができてますので、2ちゃんで同規模の祭りがあったとしても、「それに興味がないまたは気付かない」というユーザーもかなりの数になるはずです。

 たとえば、女性アイドルの全裸画像が流出してしまったとします。2ちゃんは大騒ぎでしょう。拡散拡散。kskksk。画像は消されてもコピーされまた貼られ、コピーされまた貼られます。
 ツイッターユーザーがその騒ぎを聞きつけたとします。おそらく画像を見るでしょう。しかし
 「写・アイドル○○全裸画像流出!」とはつぶやけないでしょう。つぶやいても、画像は貼れないはずです。一発でバレルからです。
 ましてや「RT・写・アイドル全裸」「RT・写・おお! すげえ」「RT・まさかのサンタフェ状態!」・・・・・・という風には拡散しないわけです。できないわけです。ツイッター民は、そっと新しいタブを開いて2ちゃんでアイドル全裸画像を見て、なにくわぬ顔で「昼飯なう」とかつぶやくってわけです。

 つまり、実名にすることでお互いに監視されることになるので、「やっちゃダメ」なことはできなくなるわけです。まあ、それこそが実名派の最大の主張なわけで、全世界に向けて発言するわけだから責任もって発言しなさい。という。いわゆる実名ということは、ネット規制派でもあると言えるかもしれません。
 が、逆に匿名派にしても、あくまで現実と切り離したネットの世界というわけで、言いたい事が言えるとか、本音で語り合えることの良さ、みたいな主張もあります。また、商売ぬきの、ネットを繁栄させてきたコンテンツの数々はそうした匿名の「誰か」のものであったりするわけですし、もっといえば、ネット実名が前提ということになると、いじめられっこはネットの中でもいじめられっこになっちゃうんですよね。

 えと、今日はネットは実名か匿名かという「どちらたるべきか」については触れません。答えわかんないですし。
 ただ、ものすごい勢いで、誰かの意思で、ネット上が「なんとなく実名」ユーザーが増えているということです。
 そして、そのおかげで、匿名掲示板の勢いや影響力にかなり陰りが見えてきているということ。です。

 あ。。。 つまり俺の言いたかったことってそれだけみたいです。整理してから書けばよかったなー。
 いやー。だめなんですよ。ネット実名って。ものすごい恐怖を感じる。というか、ネットが実名になったらほとんど使わなくなると思います。実名が前提のネットなんて、最初に言いましたけど、ただの生活インフラでしかなく、娯楽性は希少だと思うからです。

 だって、実名じゃあ、「あー。30歳くらいの手足長い貧乳美女に上目遣いでくすくす笑われながら手コキでいかされてえ!」とか言えないじゃないですか。ってことですよ。