道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

ケータイ販売店に警察が覆面調査。フィルタリングについて。

携帯ショップ覆面調査(YOMIURIONLINE)が一番詳しいですかね。

 えっとですねー。携帯屋ってのは、他のフランチャイズ店などと同じく、常に覆面調査に怯えている状態です。携帯キャリアが覆面を放り込んできて、たった一回の接客で赤だの青だの黄色だのという点数を付けて、悪いところをたくさん教えてくれる仕組みになってます。なお、合格点を褒めてくれることはめったにありません。
 キャリアの各支店なり統括担当としては合格点さえ取ってくれてればいいという考え方なんですけど、代理店の統括担当者などは、赤い点とかだったりすると目から鯨が出てきそうなくらい神経尖らせます。
 数年前までは大体いつごろ覆面調査が入るよー。とか、今回の傾向と対策はこんなのー。とか、キャリアの営業が教えてくれたりしたんですけど、ここ数年はほんとに覆面で、結果が出るまでキャリアの営業でもいつ入ったかすら知らなかったっていうもう、何がしたいのかさっぱりわからない覆面調査になってます。

 まあ、そんなことはともかく、今回は警察の人が「フィルタリングの説明がちゃんとできているかどうか。」を調査するために、わざわざ販売店という現場に出向いていくわけです。しかも

客を装ってやり取りした後で身分を明かし、「よく説明できていました」「不十分だから改めて」などとコメントすることも想定。販売現場の意識向上を促すという。(asahi.com)

という念の入れよう。
いいや。もう。めんどくさいので覆面調査の技術的なことは言及しない。おそらく言ったところで理解できないだろうから。こういうことを大々的に取り上げさせる人たちには。「やりますよー」っていうことにどんな意味があるってんだ。「やりましたよ。こうでしたよ。」ってのが本筋だろうに。なんか既成事実作成にやっきになってます感がひしひしなんだけどね。

 携帯電話販売店でのフィルタリングの説明については、保護者団体や非営利組織(NPO)計8団体が7〜9月、群馬や大阪、福岡など8府県計131店舗で調査したところ、フィルタリングについて約3割の42店が、「なくてもよい」「どちらでもいい」などと誤った説明をしていた。

 調査を主導した「ぐんま子どもセーフネット活動委員会」によると、誤った説明の中には「加入しなくても大丈夫」「つけない家庭が多い」などがあった。「原則加入」を正しく説明したのは約3割にとどまった。残る約4割は、「どちらかと言えばつけたほうがいい」などと加入を穏やかに勧めたケースだった。

 同委の飯塚秀伯(ひでのり)委員長(44)は、「誤った説明をする店が多くて驚いた。携帯電話会社は末端の販売店まで責任を持って教育すべきだ」と話している。(読売)

 ドヤ顔で言っちゃってるのが目に見えちゃいますけど、あんたら、接客業の人間なめすぎたらいけません。「買う気のある客」と「ひやかし」の見極めができねえとでも思っておいででしょうか。大体、客側ってのも店員を見極めてやろう的な人も少なくなくて、裏が見え隠れするような質問を投げかけてきたりする。そういうのって、思ってる以上に透けて見えるのでやめた方がいい。
 ちゃんと接客してほしかったら接客のプロを騙すくらいの客になりきってるんだろうね。店だの販売員だのの評価をするってのはそれができてからの話だ。
 それにしても「原則加入」を説明する上で、「なくてもいい」「つけない家庭が多い」ということの、どこが「誤った説明」なのだろう。「原則加入だが、親権者が不要と判断した場合には加入しなくてよい。結果として加入しない、または加入するが数日で廃止をする家庭が多い。」ということだと思うのだが・・・ おそらくそういう意味を含めた内容が前後にあり、「なくてもいい」や「つけ(て)ない家庭が多い」という説明になっているんじゃないか、と推測する。と同時に、「原則加入っていうのは、入らなくちゃダメってことじゃん。親がどーしてもいらないんですって懇願した場合だけは未加入を認めるってことじゃん。」っていうような反論もありありと見える。
 
 あと

「誤った説明をする店が多くて驚いた。携帯電話会社は末端の販売店まで責任を持って教育すべきだ」

 あまりに名言なので何度も引用しますけど、ケータイなんて通信端末でしかないじゃん。端末は確かに販売してるけど、契約した後ってのは通信を提供してるだけじゃんよ。悪いのは、携帯電話会社じゃなくて、「そういうサイトを運営してる人」とか「そういうサイトを利用して青少年を騙す人」だろうがよ。
 そんでもって同時に、いくら説明しても理解できない親=大人たちについての言及もはっきり記事に載せろよな。ケータイ屋ってのは未成年名義での契約や、使用者が未成年であろうと思われる契約に際してはそれなりにはきちんと説明してるよ。でも、それに聞く耳も持たず、または子供の言うままに契約しちゃうのは「親」なんだよ。なんであたかもその「親に対してのネット教育」まで販売員に責任があるかのような言い方になるんだよ。おかしいだろそんなの。
 
 毎日jpはこう言う

また、「非出会い系」サイトの利用をきっかけに性的犯罪などに巻き込まれた子供の9割以上が未加入だったことが今秋の警察庁の分析で判明。同庁は、子供の安全な携帯利用にはフィルタリングの普及が不可欠とみて対策を検討していた。

 新しい言葉だぞ。「非出会い系サイト」なんだそりゃ。グリーか? モバゲーか? ミクシーか? どこだ? じゃあ、逆に問うが、その9割を超えた人たちが仮にフィルタリングに加入していたら、どれくらいの被害が防げたと推測されるのか? 
 確かに、子供の安全な携帯利用にはフィルタリングの普及が不可欠だ。
 だが、しかし、販売員のフィルタリングの説明を完璧にすることによって犯罪が減るとは到底思えないんだが。覆面だって言うなら、子供に携帯持たせてる親にある日突然「フィルタリングかけてますか? お子さんが普段ケータイどんな風に使ってるかご存知ですか?」って聞いて回れよ。

 毎日jpは続ける

フィルタリングが十分に浸透しない理由の一つに、ネットの危険性に対する保護者の無関心がある。保護者がフィルタリングの非加入を申し出る場合、「知識の乏しさ」が原因であるケースが少なくない。アクセス制限をうっとうしく感じる子供の希望を、ただ聞き入れているだけの保護者もいるだろう。そうした保護者にこそ丁寧な情報提供をすることが、販売店に求められている。【鮎川耕史】

 ち ょ っ と ま て !

 なぜに「聞く耳を持たない親に対しての丁寧な情報提供をすること」が販売店に求められているの?
 「説明しなかった」と、「説明したが聞いていなかった」ってのは真逆でしょ。「説明しようとしたが聞いてもらえなかった」でもいいや。なんでそんな、家、庭内のごたごたまで販売店で仲介しなきゃなんねんだよ。おかしいだろ。
 販売店てか、この場合ケータイキャリア(代理店)としては、親の責任において、未成年者と契約を結ぶわけだよね。で、その親が、内容はよくわからないけど契約書にサインして契約を結んだことに対して、後々になってなんで、販売店なりキャリアなりが責められるのだろうか。不思議でならない。
 なんで、よくわかってないけど契約を結ぼうとする親をつかまえて、販売店にがっつり責任を負わせるようなことができるんだろうね。不思議だよ。