AKB48のPVベスト3を発表しようとしたら熱く語ってしまった
に決定した。
とにかく映像コンテンツとしてのPVの質の高さは半端ない。
これは「AKBだから」という問題ではなく、優秀な人が作ったからということに他ならない。なお、「桜の栞」はかの岩井俊二監督の作品だそうだ。映像の美しさは素晴らしいの一言。
思うに、AKBは、今でこそわからんが、やっぱり前田さんあってのものだと思う。
あれだけの素材を見つけると、プロデューサーやら演出家やらは、色々とおもちゃにしてみたくなるに違いない。
演技力というのか、表現力というのか適当な言葉が見当たらないのだが、群をぬいて更に頭2つくらい抜きん出てる。
今現在俺の頭の中にぼんやりあるのは
「他の子たちはかわいい笑顔をつくっているが、前田さんは 『笑い顔』 を見せてくれている。」とか「何色にでも染まるその意思の強い白色は、ほんの一瞬の芝居の中に驚くほどの主張をさりげなくしてみせる。その連続。」
などという言葉なんだけど、それでもまだ半分くらいしか表現できてない。
この3つのPVでは、間違いなく前田さんが光輝いている。というか、そういう風に作られている。ということは、作り手が、「それをそうして作ってみたい。」と思ったんじゃないだろうか、と思ったのだ。
つまり、「こういう映像を撮ろう。そのためには誰と誰がいい。」という考え方ではなく、「前田さんのこういうところを今回の映像のメインにおきたい。だったら、こういうシチュエーションでこういうストーりーにしよう。」というような作り方。
まあ、当然といえば当然なんだけど、与えられた材料の中でそれなりのものをつくるとなると、メインを大体決めて、あとはそれに対しての肉付けになるってこと。
だが、それには必ずメインが必要で、それが見事なまでに前田さんだったということ。そして、誰も前田さんの代わりにはなれない。と断言してもいい。
秋元プロデューサーは、前田という女の子を見つけたときにAKB48というシナリオを描き始めたのではないかとすら思わせるのだ。 それがもはやブランドになったからこそ、色々な手を打つことができようになったわけで、AKBを軌道に乗せることに成功した初期メンバー、そのプロモ手法、そして常にその中心にいた前田さんこそ、AKBの魂と言っていいかもしれない。
ちなみに、どちらも推測でしかないんだけど、EXILEの人数増やしとは根本的に異なる。
AKBは基本アウトプットが前提で、そのためのインプットをきちんとしている。
「営業に出回る人間を増やす」というのと「のれんわけしていく人材を育成する」という点で大きく異なるのではないかなーと思った。なにせAKBというグループのメンバーは、各自所属している事務所が異なるそうだ。
つまり、これまでとまったく逆の境地を秋元康は築き上げた。はっきり言ってジャニーズも驚愕する手法だよね。
今までは事務所のタレントを「テレビの仕事」「雑誌の仕事」に出演できるように取り付けるのが事務所の仕事だったけど、今や、そのスポンサーが AKBというブランドを利用したくて近づいてくる。芸能事務所としては、AKBにタレントを所属させることが仕事への近道となり、スポンサーとしては AKBというブランドを利用することがイメージアップになる。
だから、今ネットで無料で公式PVをガンガン流してる。つまり、今まではファンを増やすためにテレビや雑誌に売り込んでいたのだけど、今は自分たちでどんどんプロモーションしてファンを増やす。そうするとテレビや雑誌やネットが買ってくれる。という算段。
ある意味、ネットが普及したことによる芸能界の改革の波に呑まれる前に自分からそれに乗り出した秋元康やっぱなんだかんだスゲー。と思ったのがここ何日かのAKB漬けの俺のおぼろげな印象。そして、おそらくこれから先のAKBはもう、誰にとってもあまり魅力のないグループになっていくのだろうなーと思ったのでしばらく見続けよう。