道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

auのスマホとガラケーについて考えてみた

 「KDDIの本気」なのかどうなのか。

18日に新商品が発表されたらしい。「多機能スマホ」という新しいジャンルをドヤ顔で発表したんだろう。手に取るようにわかる。

 まあ、今の日本のスマホ市場はわかりやすい。
 「打倒アイポン」だ。

 で、スマホユーザーの不満点であった「ワンセグ」「赤外線」「オサイフ」あたりを搭載しちゃってカメラの画素数も1200万とかにあげちゃって、もう、なにがなんだかわかんないことになってきていて、そこへもってさらにドヤドヤ顔で「スカイプau」を発表。

 ネット上の反響を見ても「auの本気を見た」とか「auはじまったな。」「W42Hを使い続けた俺勝ち組」とか、コレまでのau評を覆すかのような書き込みが目立つ。ほんとにここ最近auファンは日本にいないんじゃないかというような状況だったから。
 そこへきてIS03の発表があり、アイポン使いもペケペリアユーザーも「ちょっとぐぬぬ・・・」になった。

 だがしかーし。重ね重ね言うが、auに期待するのは「スペックよりも操作性」が第一である。そこをきちんと見極める必要がある。特にアイポンのあのタッチの滑らかさは、SHARPごときには雲の上に思えるから、よく考える必要がある。
 どれだけ高機能であっても、使いづらかったら使わないんである。これは電子レンジ一つとってみてもそうだ。あらゆるものができてしまうんじゃないかと今の電子レンジを見ると思うが、「多機能すぎて使い方がわからない」んである。結局温めと解凍、せいぜいオーブンぐらいしかつかわなかったりする電子レンジ10万円、とかだったりする。だったら3万円くらいの安い電子レンジ買って、ホットプレートとか食器洗い乾燥機とか買ったりするほうがよっぽど豊かになる。

 いくら画素数が大きくてもケータイはケータイなんだよね。だったら800万画素でいいから安いデジカメ買ったほうが綺麗な写真がちゃんと撮れる。ケータイで撮影する写真なんぞ、どんだけ見栄張ったって130万画素もあれば十分だ。
 ワンセグ? そもそもこのテレビ業界が死に体になっている時代に何を寝ぼけたことを。。。
 テレビ局さんは各局13のセグメントを割り振られているわけで、ハイビジョンなら12セグ、ノーマルビジョンなら4セグで放映できるようになっているわけなんだが、どこのテレビ局に今同時に2番組3番組流す体力があるっつーんだ。さらにモバイル向けに別番組を放映するなどあり得ないっしょ。つか、今「ワンセグ見たい」って言ってる人って「地上波見たい」って言ってるんだろうけど、本質的な意味が違うことすら理解でいてないよなきっと。
 「ワンセグって携帯電話向けのテレビ放送でしょ?」とかいうのを聞くと恥ずかしくなるのだ。

 オサイフケータイはまあ、利用者にとってみたら便利なのはわかる。が、それこそガラパゴスなサービスであるfelica機能をスマホに求めるというのも、やはり酷な話に聞こえる。が、それを利用しているというか、その恩恵を受けられるユーザーというのも、一部都市の人間に限られてきてしまうという現実も忘れてはならない。

 そもそも、まあ、ここまで急激にスマホスマホって言うのは間違いなくアイポンのおかげなのだが、アイポン躍進の最大の原因はアプリの自由度にあったように思う。アップルちうことでハード面では融通が利かないが、ソフト面では相当自由度があったらしい。
 それは、本来のスマホとは違う、副産物的な部分での市場拡大であったかに見える。

 俺の思うスマホって、究極「外出先でもwebブラウジングしたい。」とか「メール見たり返信したりしたい。」欲求を満たしてくれるもの。なんだよね。
 で、ほんとはネットブック持ち歩きたいんだけど、でかいしwifiスポットなかなかないし充電面倒だし、てことがたくさんあって家でしかネットつなげないって時に、「小さくて操作性イマイチだけど、いつでもどこでもけっこーすぐwebつながる。」っていうハードでしかないんじゃないかな。と。
 そんでもって単体としてネットに接続する必要があるわけなので、携帯電話網を利用するつーことで、だから「電話もできる」んだよなー。
 っていうぐらいの認識

 だから、PC一つとってみてもそういう使い方をする人たちなので、基本「必要最低限の機能でいいからさくさくっと動いてくれるもの」を求めているので、カメラだテレビだってのいらないわけだ。ったんだが、いつのまにか「スマホアイポン」という突然変異を結果だけ見た人たちは、「スマホのくせにワンセグも見られないとは。」とか「カメラ付いてねえとかありえねえ。」とか言い出す。

 まあいいんだけどさ。スマホの定義なんか最初っから確定してるわけじゃないし。
 あ。それとなんか発表にあたって「禁断のアプリ」とかで長引かせてそんでもって「スカイプau」だってオチなあ。こういうのやめたほうがいいと思うよ。演出だから意図はあるんだろうけど。auに期待している人って想像以上に少ないと思うし、たかだかスカイプの専用アプリを搭載したからといって「スゲエ!」ってなる人はいないって。しかも箱を開けて「スカイプauです!」って言いながら「料金とかそういうの未定です。」って、恥ずかしいと思わないのかね。
 これからやってくる他社の新商品新サービス発表にあわせて切り札とってるつもりなら、さっさと発表しちゃった方がいい。どうせ一年もしない間に「どこでも一緒じゃん。」てことになるから。

 それにしても、仮にもシェア2位の携帯電話企業が、他社の電話屋のアプリ搭載してドヤ顔ってのも、ものすげえ恥ずかしい話じゃないのか? 音声通話はどういう扱いなんだ? この電話屋は。
 もう、基本料金の根本からの見直しの時期じゃないのかな。
 固定電話やプロバイダのように、基本料金を固定にして、通話料などは完全に従量課金制とか。その分通信は完全定額で安くするとかさ。通話料そのものは今よりかなり安くできるんじゃなかろうか。
 電話屋が電話を半ば放棄したようなものなので、電話の仕組みそのものを大幅に見直すよい機会なんじゃないか?

 ああ。やっぱり話が大幅にそれたな。
 まあ、そんなところです。ちなみに俺の使ってるのはauW52S青です。同じくW52Sピンクも持ってます。現役の機種の中ではおそらく最高の部類に入る一台ですね。