道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

韓日戦おもろかった!

 韓日線サッカーだが。

 いやこりゃ。いいゲームだった。日本代表どうしちゃったのっていうぐらいに状態いいじゃない。というか、どうしてこう、各々がしたいサッカーをできているのだろう。
 逆にどうしてこういうゲームがいままでできなかったのか不思議でならない。

 本田のせいなのか?

 個人的には本田のおかげだと思っている。
 W杯前、「本田=中田」という風にメディアが持ち上げた。
 二人の対談を見たが、本田は中田に同意しつつも、おそらく
 「俺は、ヒデさんにはなりませんよ。」としたたかに考えていたんじゃなかろうか。

 決定的に、本田は若かった。そして、日本のサッカーのレベルは中田のいた時代より進化していた。
 圧倒的能力を携え、桁外れな世界経験を土産にチームに合流したベテランとは違って、本田はチームの中からいや、土台から変えていくだけの力を発揮することを許されたのじゃないだろうか。

 今日のゲームの中で、とりわけ異様な輝きを放っていたのは本田のプレイだ。
 「どれだけボールに関係ないところで『抜く』か。」というのは、中田が言っていたことだが、無駄のない動きと、ギアの使い分けで韓国の守備を寄せ付けなかった。
 当時中田を見ていて「倒れない選手」だとは思っていたが、本田は守備陣を寄せ付けない巧さも兼ね備えていた。そして、なにより本田は点取り屋だった。

 松井はどこにでも顔を出していたし、香川は本田と常に交錯を繰り返した。長友は常に左サイドを完封しながら最前線で軽く踊り続けた。遠藤は絶妙なバランスを保ちながら中盤を譲らなかったし、今野は驚くほど真ん中を護り続けた。そして長谷部は後半、膠着しがちな攻撃を、無理やりど真ん中からこじ開けて見せた。
 「俺がここに穴を開けてやるから、攻撃陣はもっとオプションを増やせよ」と言わんばかりに。

 圧倒的にコンパクトなサッカーでありながら、創作的なサッカー。
 ある意味、トルシエの描いたサッカーを彷彿とさせ、そこに、オシムの意思が注入されたような。そんなサッカー。

 「次はなにやる?」という、ワクワクするサッカーだった。

 素人がこれだけ楽しめるとは。サッカーとは不思議なゲームである。