道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

海外ニート氏のブログよりワークライフバランス(笑)を考えよう!

 ワークライフバランスのワの字も知らない人間がワークライフバランスを必死にdisってますw。

 相変わらず楽しい楽しいエントリで(皮肉なし)、最高です。
 「ワークワイフバランス」ってなに? おいしいの? って感じの人々が「ワークライフバランス」ってどこがどう気持ちいいのかわからないって嘆いてますってことね。

ノリノリwwって。。。ノリノリでサビ残してるのか? ノリノリで休日返上してるのか? ノリノリで有給捨ててるのか? そう自分に言い聞かせてるだけだろ? そこを否定しまうと、自分の生きて来た道を否定することになるからな。自分を踏み止まらせているモノが音を立てて崩れ落ちてしまうからな。

そもそも「イヤなのを我慢して働く」って言い方をしてる時点で、「仕事=我慢大会」、「給料=我慢料」ってのが前提なんだよな。
(海外ニート氏)

 そうそう。そもそも「サビ残」とか「休日返上」とかいう単語すら存在しないブラック中小のなんと多いことか。
 「少数精鋭(!) で頑張って(!) 利益出して、みんなが幸せになれるような環境をまず作ろう。そうしたら人数増やしてちゃんと休める環境ができるさ!」
 って、普通に言うんだよ。経営者が。現場の人間に。
 逆ぎゃく。

 「ちゃんと休める環境があって、定められた時間内に定められた仕事をこなすことが仕事であって、その中で十分に力を発揮しあう環境があって初めて、頑張ろう(!) とか、お客様のためにあれをしようこれをしようとかっていう発想が産まれ、形になり、結果として売り上げも上がるし、利益も増える。」

 んだよ。
 少数精鋭は、機会損失の最たる原因。だし、品質の低下の最も大きな原因だってことは、「ちゃんと仕事をしたことがあれば」誰にでもわかるはず。
 一部の職人にしか扱えない技術をウリにしたいなら、その分人件費はかかるなんてことは当たり前すぎるだろう。それを、時給1000円にも満たないアルバイトやパートさんに「少数精鋭(痛)」をお願いしたって無理無理無理無理。

 って、ことさ。

 でね。この記事にここまで噛み付くのはそれなりにネタがあって、中学までの同級生が地元で小さな電器店の社長になったんだよね。で、大学卒業して修行もかねて東京で大手家電量販店に就職したらしいんだよ。その話を聞いたからね。まあ、ちょっと聞いただけだし、ほんとかうそかはわからないけどね。

 曰く、
 店長クラスは夜中2時3時にタクシー帰宅当たり前。何ヶ月に一遍のペースでどこかの店長が夜逃げしていなくなる(ノルマが達成できずに逃げ出すとか)。社員はなにかっつーと「主任」という肩書きがつきそうになる。なぜかっていうと、そこは「主任」は管理職なので、当然残業代は出ないし、責任だけが重くなる。誰も主任になりたがらないし、主任よりヒラの社員の方がよっぽど手取りが高い。
 とかなんとか・・・

 ところで「お前なに言ってんの? そんなの普通だろ? 当たり前のことつかまえてなにほざいちゃってんの?」 とか思われた方がいらっしゃったらちょっと重症なので、本当に「ワークライフバランス」という言葉を調べてみたほうがいい。
 それは夢でも幻でもなく、「日本でもそうしましょうよー」っていうことがさけばれている世界なんですよ。

 最後に先の海外ニート氏のブログのコメントを一つ紹介します

仕事に精神論持ち込む事が気持ち悪いのは、記事を書いている方も百も承知なんだろうが、自分が食った臭い飯を後輩にも食わせたいのか、切り詰めないと月給も出ないほど会社が傾いているのかどっちなんでしょう。

 技術をきちんと発揮するためには精神は確かに大事なんですけど、「技術はなくても精神があればいい」と思ってる「社畜型経営者」の多いこと。。。 そういう経営者の下で働くには「まず精神論を述べてから具体的施策を述べる技術」が必要なのは事実かもしれない。
 いまだに「結果は問わない。経過どれだけがんばったかを評価する。」とかいう経営会議があるの。あるのよ。部活かよ。
 
 で、次の週には「結果だよ結果。言い訳はいらねえから。」って言うような、ね。こういうのあれ? ご都合主義ってのかね?

 でもってつまり、結果も経過も両方求められるようになっちゃって。なぜなら中間管理職も無能な垂れ流し野郎しかいないからね。
 で、どうなるかってーと、

「結果は時の運だからね。とにかく経過経過。ガンバロー! 頑張って夜11時まで残業してイベントの準備しちゃうもんね! あれ? 今日君休みじゃないの? え? イベントの買出しと準備? すごい! やる気じゃん! 負けてられない! 俺も次の休みは午前中詰めて準備しちゃうぞ☆」

 とかなる。これ、防衛能力が働いてると思う。「結果がだめだったときの防衛線を、必死に経過で補ってる状態。」
 もはや「良い結果を出そう」という目的ははるか彼方におきざり。
だから結果が出たり出なかったりだし、もちろんそんな会社では検証しないし、したくても仕方を知らないし、結果がいいときには結果しか報告しないし、結果が悪かった時には経過しか報告しないような会議ばかり。
 そう考えるとあれだな。本当の意味でもブラック企業というのは、「怒られない」ことが究極目標なんだな。経営者、上司のご機嫌取りが最大の仕事であり、そのためには取引先だろうが客だろうが二の次だな。「無難に日々の就業時間とかサビ残時間とか休日出勤とかが終わること。」が最大の目標であり、決してそういう会社の社員が抱いている目標とは「売り上げを上げる」とか「利益を増やす」とかではないな。さらには、「家族がこれ以上不幸にならなければいい。俺が死なないように頑張ればなんとかみんな生きていられる。」というレベルの私生活の維持。「幸せな生活」など考えられない。

 そういう会社で、「ワークライフバランス」とか言われても、「お前には大きな貸しがある。」と、弱みを握られているだけのような感じでとてもじゃないがバランスが悪いと思う。
 単純に言うと「休んだんだからその倍は働くんだよな? お?」ってレベル。
 俺が感覚的に思うワークライフバランスは「働きましたので休みます。」なんだけど、なんか、日本でワークライフバランスやろうとすると、「休んでないんだから働けばいいじゃん。」っていう感じ。もしくは、「あ。休みとったの? じゃ、その分今週は残業漬けだね。」的なバランスの取り方。
 「仕事の時間」があらかじめ決められていて、それに対して休みの時間が変わってくるっていうバランス。ほんとは、「仕事の量」が決まっているので、それをどうこなすか、時間の使い方をバランスとるっていうのがそれだと思うんだけど。

 そういう意味ではやはり、日本での「ワークライフバランス」という言葉の意味をすり合わせることから始めないといけないのかな、と悲しくなる。

 長くなった。いつものことか。
 これ、俺が前にいた会社のことを想像しながら書いてるので、ブラック加減が辛いのか甘いのかわからないけど、どれくらいの割合で賛同と批判があるのかまったく予想できない。