道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

「つけめん」ってやつの世の中の評価に不満

 車で走っててラーメン屋さんとか前を通ると、今だいたいのぼりとか、窓貼りとかで「おいしい! ○○つけめん」とか書いてある。
 テレビなんか見ても行列ラーメン店とかで紹介されるのはつけめん。
 ざるそば、ざるうどん、もりそば、もりうどん、「のようなラーメン」という位置づけなんだろう。何年も前から人気のようだ。
 それが俺には理解できない。苦しい。

 ちょっと前までは「冷やし中華」だったんだろう。俺はそれも好みではなくて、決して冷やし中華は嫌いではないが、外でお金を払って食べようとは思わない。夏でどれだけ暑くても、ラーメン屋ではラーメンを、熱いラーメンを食べたいと思う。いや。実際食べるし、ぬるかったらムカツク。

 でも、うどん屋、そば屋であれば、冷たいそばを食べるだろう。冷たいかどうかはわからんが、「ざるそば」か「もりそば」を食べるだろう。うどんは食べない。うどんも嫌いじゃないが、お金を払って食べたいとは思わない。うどんかそばか選べと言われれば、100%そばを食う。そばは好きだ。
 うどんも、冬に鍋焼きうどんとか煮込みうどんとかなら食べたいとも思うが、煮込んでないうどんはあまり興味がない。そして、そばが好きなので、「天ざる」とか「鴨せいろなんとか」とかは食べない。極力「もりそば」。なければ「ざるそば」。お腹が空いている時は2枚頼む。夏でも冬でも温かいそばは好きだし、それを食べる時も必ず「かけそば」だ。天ぷらの油とかが浮くとそばの味がわからなくなるし、せっかくのそばがコテコテしてしまっておいしくないからだ。

 そういういみで、そばが好き。「ざるそば」は好き。

 もちろん熱いラーメンも好き。でも、つけめんは好きじゃない。お金だして食べたくない。
 なんでだろう。と考えてみた。で、一つ思いついたのが、俺はうどんやそば、あとパスタなんかは「麺料理」と認識していると思う。だから、それぞれの麺を一番おいしくいただける食べ方で食べたい。
 対してラーメンは「スープ料理」「汁料理」と認識しているような気がする。どっちかつーとスープのが大事。「鍋料理」と言ったほうがいいかもしれない。
 だから、たとえばそばなら、そば(麺)を買ったりもらったりして、汁を自分で作ったりめんつゆをつかったりして麺を食べることをするが、ラーメンはそうはいかない。生めんをもらったからといって、サスガにラーメンスープは作れない。
 そばなら、そばだけをすすってみて味わうということもしてみたいが、ラーメンの麺をじっくり味をみてみるということは俺は興味がない。

 後単純に、ラーメンスープのほうが味が濃いのだ。だから、つめめんのスープというのが濃すぎるのと、ぬるくて麺に絡まないのと麺は麺でこしがあるようにしめてあるのか咽越しうんぬんを語る以前の常態で、つけめんというのはつまり俺に言わせると「中途半端の塊」みたいにしか感じないのである。

 タダ唯一、俺が心から愛したつけ麺がある。それは静岡県袋井市の片隅の店のつけめんだ。メニューは「ラーメン」と「つけ麺」のみ。サイズは大中小などある。店員は近所のおばさんたちか? というようなもので、古びた町の食堂のような店構え。そこのつけめんは、ゆでた麺がどんぶりでお湯に浮かんでやってくる。つけじるも普通のラーメンスープを濃い目に作っただけのもので、具もメンマやなるとなどが少々浮いている程度。つまりシンプルなのである。が、最大の違いはいわゆる「ざるラーメン」ではなく、どんぶりの中のお湯に麺が泳いだ状態だ、ということ。」これはー。うまい!
 まさに「つけめん」。あれこそつけめん。そう。いわゆる冷たいソーメンをガラスの器で氷水に浮かべて食べるだろう? つゆの器にも氷を浮かべたりして、つるつるーっと食べるあれの対極にあたる。温かく泳ぐ麺を、あたたかいつけじるで食べるのだ。めんも硬くなく、のど越しもよい。なにせ、れっきとしたラーメンテイストなのだ。

 というわけで、俺的にはラーメンは汁料理だと思う。グループに入れるならそうだな、豚汁とか? 「その具を、その汁で一緒に食べておいしい」というもので、決して個々の豚やサトイモやにんじんやネギなどをゆでたものを、味噌汁にひたして食べたいとは思わないだろう。
 というようなことをここ何日も考えていたのだが、いったい俺は何が言いたかったのだろうね。