道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

ジャパニーズ「キアイ」とか「コンジョー」とか

 先日子供のサッカーの大会を観戦しながら、同じクラブのお父さんに話を聞くチャンスがあった。
 そのお父さんの息子たちは、長男が5年生ながら上級生チームのレギュラー。次男は2年生ながら4年生以下のチームのレギュラー。三男はまだクラブに入れない年齢ながら、期待されている。
 なぜならば、お父さんの仕事の都合で3年ほどブラジルに行ってたからだ。恐ろしくレベルが違う。

 で、初めて色々な話を聞かせてもらう中で、一番印象に残ったのが
 「向こうのチームでは、指導者はまず怒ることがないですからね。」という、言葉だった。
 そして、「うちの長男も次男も、このクラブの練習を見学に行ったときに『どうしてあの人はあんなに怒ってるの?』って不思議がってましたよ。」と続けた。

 なるほど。と思った。サッカーという文化そのものが、別の元として派生して成長してきたのだろう。
 そのお父さんは
 「子供たちのクラブ同士の試合とかでも、日本のクラブのように『勝つ』ことが第一の目的ではなくて、たとえば、自陣でボールを持った時に、攻める前にその選手は得意なプレイを魅せるんですよね。守る側もそれを見ている間、プレスかけなかったりして。そうやって、コミュニケーションがとれてたりするんです。」
 と教えてくれた。
 なるほど。だ。

 日本に古くから伝わる「気合と根性」は、ブラジルでは通用しないらしい。「叱咤激励」すら通じないかもしれない。
 もっと言えば「がんばって」に変わる言葉があるだろうか。どうだろうか。
 その人は「とにかく向こうの人はルーズですからね。時間も仕事も守ることのほうが珍しいですよ。」とも言った。

 どちらがいいのかはわからないが、俺は、その人の語るブラジルの話を聞いていて、すごく興味がわいたし、勉強になったし、自戒しなければいけないと思った。