道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

働くということは、奴隷になることじゃない。

ニートの海外就職日記
過去何度か取り上げてると思う。

「決まった時間だけ働けば、決まった給料がもらえるのが当たり前。」

だと、俺は思う。でも、ここで紹介されている自称経営者のコメントが、それを許さない。

他人を「社畜」と批判しても自分の評価は上がらない

いま、若い人たちの間で、「仕事は会社に言われたことだけやる」「決まった時間だけ働けば、決まった給料をもらえて当然」という人が増えているそうです。しかし、「経営者の視点なんて持つのは、“社畜”か“奴隷”だ」などと言って、いかに楽をしつつ給与や休暇の権利を主張するか、とばかり考えていても、残念ながら結果はまったく逆になります。

ここで恐るべき詭弁が働いているのですが、「決まった時間内に決まった仕事量をこなす」ことが「いかに楽をしつつ」とすりかえられています。
誰も「決められた時間だけ会社にいれば、決まった給料がもらえる。」とは意見していません。それを、経営者側が言うと
「決められた時間を楽に過ごせば給料がもらえると思ったら大間違いだぞ。このやろう。」
と変換されます。
つまり、自分のところの従業員を微塵も信頼していない。
もうひとつ言っておくと、そこそこの決められた給料が支払われているのであれば、あえて残業をしたいと言う社員は一握りに満たないであろうと言う現実。

このように従業員を見下している経営者の経営する会社は、お客からも見放されます。
なぜならば、「経営者目線」を持って見てみたときに、従業員の幸せを優先していないと感じた瞬間に、従業員はお客様へのサービスを怠ります。
なぜならば、サービスとは、どこまでも縦関係です。「ほどこす」ものなのです。
お金を払って「サービスしてもらって」いい気分になりたいとかいう客を相手にする職業なのに、自分たちにお金を支払ってくれるはずの会社が、自分たちになにもほどこしてくれないとなれば、なにに、どのようにサービスしていいのかわからなくなる、またはしたくなくなるというものなのです。

本来であれば直接お客と接するサービスマンは、優遇されなければならないのです。
なぜならば、直接お客と接し、よい面を聞き、悪い面を指摘される。それを会社にフィードバックする。それを元にさらによりよいサービスを展開し、売り上げを拡大していく、という流れの第一線だからです。

だがしかし。
今の日本のサービスの現場は凄惨な現状です。
考えられない現実です。

企業があり、お客がいて、そのお客に直接の影響力を持つサービススタッフが、とことん低いモチベーションで働いている。
だからこそ今経営者に必要なのは、従業員の福利厚生の充実や、労働基準法の遵守という、もっとも基本的なルールが求められているんです。

そもそも自称「経営者」は、違法に従業員を働かせているという自覚を持つべきなんですよ。