道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

鳩山首相辞任に寄せての記念

 なんだかメディアが一斉に「民主党は悪くない。鳩山が悪い。」という論調になったなあ。と思ったら辞任表明があった。
 なるほど。相当の根拠を得ていたからこその印象操作的な報道だったわけね。

 中には「与党時代の自民党と比べてなんと潔い政権なのだろう。鳩山天晴れ!」的な報道も見受けられた。
 当の鳩山は「政治とカネ」の問題をクリーンにしたいと訴えたようだ。

 だが残念ながら内閣支持率が著しく低下したのは政治とカネ問題のせいでいはない。もはや国民は「政治とカネの問題などあってもいいから、まっとうな仕事をしてくれ。」とでも思っているだろう。

 昨年誕生した民主党政権の政策を評価してみようと思いをめぐらせてみたが、よい評価をくだせるものが見当たらなかった。
 個人的なこだわりになってしまうかもしれないが、いまだに国家戦略局ができていないのはおかしいだろう。それは政策の要だっただろう。それが立ち上がっていないのだから、掲げていた政策は無意味なものになるだろう。

 もちろん、まともに「鳩山だからダメだ」と思っている人はさほど多くないだろう。「小沢がいるからダメなんだ。」と思っている人のほうが多いだろう。選挙は手段であり目的ではない。目的を果たすための手段でしかないのだ。
 選挙に勝つために捻じ曲げられた公約は、いわゆる「うそ」である。本当に国益を考えた末の公約を、国民に問うのが選挙なのである。
 当たり前の話なのだが、今の日本の選挙と言うのはそういう性質はすっかり置き去りにされているのだ。

 「本末転倒」なのである。