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群馬県在住のおじさんがブログを書く

胆石入院日記5 外科入院そして手術

     胆石日記


 たんのうを切除したほうがいいかもしれません。」という内科医の話を聞いたところで、「じゃあお願いします。」と即答できるほど根性はない。「家族と相談します。」と伝え、とりあえず入院中に外科医の外来診察を受診することにした。
 相談した嫁さんは「できるうちにやっとけ。」というものだった。その裏には「こんな機会でもなきゃどうせきちんと治そうとはしないだろうがよ。」というメッセージが込められていた。と思う。

 入院中に外来を受診するというイベントを迎えた。外来診察室にいたのは、当院の副院長である外科医で、どことなく岸部一徳に似た、もごもごとマイペースでしかも早口で喋る人だった。
 CTの画像とERCPの画像を縦型のパソコンモニターに表示させながら、「造影剤にちゃんと映ってるから癒着している可能性も低いし、けっこう炎症もあるみたいだから、とっちゃったほうがいいでしょうね。」
 おもむろに人体の内臓の絵を取り出して、たんのう、肝臓、十二指腸の説明をした上で、手術の方法を説明した。「腹腔鏡下手術」という、手術でできますよと言った。

 方法は、へその下あたりを5cmほど開腹し、そこからカメラを入れ、体内の画像を見る。胸に5ミリほどの穴を三箇所。そこからカンシを挿入し、たんのうを切除、胆管を縫合。切除したたんのうはお腹の傷から摘出する。というようなものらしかった。「簡単な手術」というイメージだった。

 あまりに簡単に言うので「じゃあ、お願いします。」と答えた。
 週末をはさむので、金曜日に一度退院し、月曜日に再度外科に入院するという段取りにした。火曜日に手術が行われる予定になっていた。

 「退院」ということになって、改めて大きな悩み事が浮上した。まだ、保険の手続きができていないのだ。このままでは自費での支払いになる。月内に保険加入手続きをしたら7割は戻ってくるのだが、それにしても胃カメラ、ERCP、点滴は毎日、採決血液検査も毎日、いくらになるのだろう。と心配していたのだが、病棟事務の方がわざわざ病室まで来てくれて、「一応請求書は出しますが、保険の手続きができてからの支払いで結構ですよ。その時点で再計算しますので声かけてください。」と言ってくれた。助かった。改めて請求書を見ると、自費負担、34万円ほどだった。払えないことはないが、一時的とはいえそれを支払うというのは、辛いことだっただろう。

 そうして、金曜日の夕方に入院した俺は、翌週の金曜日に一時退院した。
 結論から言うと、退院せずに外泊扱いにしてもらったほうがよかったなあ、と

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