道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

胆石入院日記3 ERCPってなによ。


     胆石日記


 だんだん書くのも飽きてきたな。
 ところで関係ないけど事業仕分け第二弾って連日テレビで取り上げられてるけど、あんなもん結果だけ取りまとめてくれりゃいいよ。つまんねえ仕分け会場を捏造気味に面白おかしくとりあげることに何の意味もないだろ。ネットで中継してるわけだし。手段をあえて目的化して祭り上げるテレビ番組の典型だな。あほらし。

 さて。入院なんですけど、金曜日の夕方入院して、土曜日の午前中に胃カメラ。午後はなにもすることがない。まあ家族とかが面会に来て、本を買ってきてもらったり、携帯の充電器がやっと入手できたりという変化はあった。もちろん食事は出ない。点滴と水分だけの生活。
 続く日曜日もなにもすることがなく時間が過ぎる。
 まあ、夜眠れないので昼間けっこー眠くなる時間があってよい。ただ昼寝すると余計に夜眠れなくなるので極力昼寝はしないようにする。

 このときの俺の心配ごとって言うのはもう、保険証のことだけで、なんでもっていまだに書類が来ないのか理解できないのだが、確かにそういう会社だったことを思い出して気分が悪くなっていた。もうすでに俺の中では何もかも、ポストが赤いことや郵政民営化に賛成するのも反対するのも首相が鳩山なのも、全部会社が悪いということになっていた。
 ようやく縁が切れたと思っていたのに、こんな形で苦しめられるとは、サスガ、である。仕方ないので週明け月曜日に連絡しようと決意した。
 それともうひとつ懸念があって、なんと加入している任意保険の保険証券が見当たらないと嫁さんから連絡があったのだ。むう。めんどくさい。ネットにつながるパソコンないし、ケータイで何か調べるとか苦手だし。苦労してアフラックの電話番号調べて電話してみたけど受付時間平日だし。これもまた月曜日に持ち越すことになった。

 甥っ子たちがお見舞いにとコミックガンガンクレヨンしんちゃんを差し入れてくれたのだが、さすがに読む気がしない。なので携帯でドラクエ2をダウンロードしてやることにしたら、一日でレベル20まで成長してしまったのでひいた。ドラクエ2って携帯版は難易度低くなってるかな。それとも大人になったってことなのか。そしたらあのドラクエ3が四月下旬に携帯版として配信されるとサイトに書いてあってびっくりした。対象機種がどの辺になるのかが気になるな。相変わらず俺W52Sだし。

 先生がわざわざ病室までやってきてくれて、血液検査の結果、肝機能の数値がかなり下がってきていると教えてくれた。ふむ。よい傾向だ。

 翌月曜日14時からERCP検査をすることになっていた。できたら家族も呼んでくれと言われていた。
 ERCPってのがいまいちわからなくてすっとんきょうな顔をしていた俺に先生は「内視鏡みたいなものです。胃カメラより少し大変なので意識が朦朧とするようなお薬つかって、十二指腸の方まで見るんですね。それで、胆管を塞いでいるような胆石もとっちゃいますから。」と教えてくれた。
 いろいろなことを自分に都合よく変換する脳を持っている俺は、「なんだ胃カメラのバージョンアップ版か。しかも麻酔してくれるならいいじゃん。どんとこい。」と思った。

 当日、朝からこの世で一番嫌いな人間に電話をかけ、書類の催促をし、アフラックに電話をした。アフラックは、保険証券がなくても大丈夫だということを教えてくれ、給付金の請求書などの書類を送っておきますと言った。さらに、証券の再発行の手続きもできるので一応書類を送っておきますと言ってくれた。とりあえず心配事は片付いた。

 午後、病室で検査着に着替えさせられると、嫁さんと父親がほどなくしてやってきた。前の晩はやはり眠れなかった。
 時間になり看護士さんに連れられ、一階までエレベーターを降りた。
 俺は点滴のぶら下がった棒をガラガラ押しながら、昨日胃カメラを飲んだ部屋へ向かって歩き出したのだが、看護士さんが不意に「あ。こっちです。」と呼び止めた。
 「え?」

 「ご家族はこちらでお待ちください」と、廊下のソファーを案内され、俺は内視鏡検査室じゃない部屋へ案内された。
 部屋には何人もの看護士さんがいて、真ん中にベッドがあり、そのベッドは大きな機械に上下から挟み込まれるように狭苦しそうな感じだった。
 「あれ? 胃カメラと同じじゃないの・・・?」
 とたんに大きな不安に襲われた。

  胆石入院日記4