道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

たこ焼きの作り方(素人による)

 先日たこ焼きを焼いた。母の誕生日なので子供達も含めてちょっと集まってたこ焼きをした。
 いつの間にか我が家のたこ焼き器も3台目になり、徐々に上達してきたと思うのでちょっとまとめ。

準備するもの。

1、たこ焼き器
 スーパーとかホームセンターで売っている1000〜2000円程度のもので十分。
 うちで使ってるのは今この2台目3台目。2台目はよくあるパターンで円形のプレート18穴タイプ。3台目の方が長方形プレート24穴タイプ。同じくらいの値段であれば後者のタイプを選んだほうがいいと思う。まず、一度に焼ける数が多いほうがいい。それから一つひとつの穴が大きいのでいい。さらにこちらはプレートの取り外しができるので手入れが簡単。なにより穴の位置が縦横まっすぐ並んでいるので、焼くときに切り易い点がオススメ。ちなみにウチのは1500円くらいで買ってきた。

2、油ひき
 もじゃもじゃしたやつ。100均でも売ってる。油は普通の油でよい。

3、タコ
 これはそれぞれだけど、冷凍ので十分かと。業務用の食料スーパーとかあればたこ焼き用に切り刻んだタコが冷凍で1kg1000円くらいで売ってると思う。1kgあれば多分500個ぐらいは焼ける。
 もしくは魚屋さんに行ってタコの頭が売ってれば買ってきてもいい。ウチの近所の魚屋さんだとタコの頭が1個200円とか。これは生。100個くらいは取れるかな。でもない日もある。とりわけおいしいと言うわけでもないと思う。
 間違ってもスーパーの魚売り場とかで売ってるタコの足とかで作ろうと思ってはいけない。コストがかかりすぎる。

4、たこ焼きの粉と卵
 スーパーで売ってる。1袋100円くらいのときにまとめ買いしておくといい。大体一袋50個くらい焼ける計算。

5、竹くし
 ひっくり返す用

6、ソース
 普通の家庭用中濃ソースでもいいし、たこ焼き用ソースもスーパーで売ってる。でも多分たこ焼き用ソース買うと冷蔵庫の中で半年はほっとかれるままになってもったいない。
 我が家は味ぽんで食べる人もいる。ネギ味ぽん七味入りがスタンダードかな。

以上が最低限必要なもの。以下はうちでやるときに必ず用意しているもの。

7、揚げ玉
 たこ焼き粉の中にも入ってるんだけどウチは別で用意する。スーパーのお惣菜売り場に行くと揚げ玉だけ売られている。50円とか100円くらいで一パック。並んでなくてもお店の人に言うと出してくれる場合多し。あまったらうどんかそばにでも入れて食べる。

8、紅生姜
 これもスーパーで。100円くらいで売ってる刻み紅生姜を微塵切りにするだけ。これも大量にあまってしまうが・・・

9、山芋
 これはなるたけ用意したほうがいい。一袋に対して5cm分くらいをおろして入れる。面倒な場合は「山芋パウダー」とかいう便利な商品もあるのでそれでもよし。

以上です。集めるのにそれほど苦はないと思うのですが。それでは準備を始めましょう

準備する

1、粉をとく
 まず、山芋がある場合は大きなボールに摩り下ろす。そしてたこ焼き粉の袋に書かれてある分量の卵を割り落として、水を入れる。
 水の分量は袋にかいてある量より多めに。大体100ccくらい多めに入れる。そこに粉をいれ、泡だて器でだまにならないようにかき混ぜる。
 袋には最初に粉を入れると書いてあるけど、この順番のがいいような気がする。
 初めての人には「こんな水っぽくて焼けるの?」と不安になるくらい水っぽい感じでOK。泡だて器を持ち上げて、垂れ落ちる粉が(液が)細いパスタくらいになってればOK。もしもとろりとした感があれば水を足す。
 水を入れる段階でだしの素みたいなものを入れると風味が増すかと思う。ウチは小さじ1杯くらい(つーかテキトーに)入れてます。
 粉はこれで完成。ただ、時間と共に山芋や粉が沈殿してかたまるので焼いている間もこまめにかき混ぜることは忘れてはならない。

2、たこ焼き器をあっためて油をひく
 たこ焼き器のスイッチを入れる。だんだん温まってくるので油ひきで油を。多めでよい。穴の中だけでなく縁にもまんべんなく。
 特に初めてのときは鉄板に油が馴染んでないので「こんにゃろ、こんにゃろ!」って感じで油を塗っていく。
 鉄板は熱く熱く。湯気が上がるくらいで大丈夫です。というか、「熱すぎ危険」と思っても粉を入れた時点で冷めちゃうのでだいじょぶです。「鉄板の上になみなみと液体を注ぐ」ということを忘れずに。

[焼いていく]

1、粉を注ぎ、具を入れる
 よくかき混ぜた粉をたこ焼き器に注ぐ。穴の8〜9分目くらいが目安。最初ジュワーッと言うけどすぐ鉄板冷めちゃうので慌てずに。
 穴の中に一つずつタコを入れていく。何度も言うけど鉄板は冷めてるので確実に入れていく。そしたら揚げ玉を散らし、紅生姜を散らし、もう一度粉を注ぎいれる。今度はなみなみと。
 この安い家庭用のたこ焼き器は場所によって温度のムラがあるので火の強いところを眺めていると次のステップへ入るタイミングがわかりやすいかもしれない。説明書に書かれていればどこってわかるけど、かかれていない場合は経験で知る以外にはないかな。
 粉をなみなみ注ぎいれたらしばし待て。いよいよ焼きに入ります。

いざ、ころころひっくり返していきます
 それにしても写真もなにもなく調理について書いていくとはまったくセンスのないことなんですけど、ま、テキストブログなのでお許しを。
 たこ焼き器の表面を眺めていると、だんだん粉が沸々としてきますので、その時点でもう穴の周りの粉は色が白く変わってもんじゃ焼きのような状態になってるはずです。そうしたら竹串を握ってひっくり返す合図です。
 まず、穴の縁に沿って竹串で生地を切っていきます。たこ焼きとたこ焼きがくっついているところを切り離し、一個一個を独立させる作業です。その際に生地に引っ張られてたこ焼きが穴の中で横にくるんと回ることがあります。それが、「もう皮が焼けたよ」というサイン。
 すべての縁を切り終えたら、最初にくるんとなったあたりからひっくり返します。ひっくり返し方ですが、

 竹串を穴の縁から鉄板に沿ってたこ焼きの下にもぐりこませ、左右に180度ほど2、3回動かしてみます。するとあら不思議、ボール型の(下半分が円形で表面が平らな状態の)たこ焼きがくるくると回るじゃありませんか。そうしたらそのボールを90度立てるように横を向かせます。さっきまで下半分だった部分は焼けて皮になってます。反対にさっきまで平面だった部分が立ち上がって中に入ってた粉の液がこぼれだしている状態です。形的にはパックマンみたいな形状になるはずです。その、ボールを立ち上げるように90度転がす作業を繰り返していきます。ここからはスピードも少し必要になります。
 もうひとつ。この、最初に立ち上げる作業の際ですが、同時に穴の外にはみ出している記事をパックマンの口の中に放り込むようにして合体させます。ですので一通り立ち上げの作業が終わると穴の縁はかなりきれいな状態になっているはず。

 さっきも言いましたけど場所によって温度差がありますので、この時点ではまだ穴の中で皮が形成されずにくるんと横回転をしないたこ焼きたちがいますが、それはもう少し時間をかけて焼く必要があるので放っておいてよいです。
 この時点では粉というか生地の温度がかなり上がっているので立ち上げると間もなくまた穴の中に皮が形成されるはずです。
 同じように鉄板とたこ焼きの間に竹串を滑り込ませて左右にまわすとたこ焼きがくるんと回転します。今度はさっきまで上を向いていた部分を下に向けます。この段階でほぼ丸い形状になっているはず。
 焼けて皮になった部分にはもう、竹串を刺して少し持ち上げて向きを変えるということができるようになるので、ここからは微調整の繰り返し。ここで余裕があれば、温度が高い(すでに焦げ目が付いている)場所と温度が低い(まだそうでない)場所のたこ焼きを入れ替えてあげるとムラなく焼けます。
 ここまでくればたこ焼きが丸くなっていい色になるのを見守るだけ。後はお皿にとって食べる。
 焼く人はまた油を引いて粉を注いで具を入れて焼く、を繰り返せばいいだけです。

[後片付け]

 たこ焼きを焼き終わったらすぐ片付けちゃうのがいいでしょう。少なくともたこ焼き器を片付けることはやっちゃったほうがいいと思います。けっこー簡単なので。
 プレートを取り外せるタイプのものならそのまま鉄板を流しで洗えばいいだけなんですけど、プレートが外れない場合の手入れの仕方です。

 とは言っても簡単です。たこ焼き器のスイッチをいれて、水を少し流し込みます。沸騰したらキッチンペーパーでふき取る。それだけでかなりきれいになります。周りに流れた粉は濡れふきんで拭けばいい。後はスイッチを切って冷ましておくだけ。


 さて、長々とたこ焼きについて語ってみましたけど、「やってみると簡単」なのでたこ焼き器が眠っている人などは改めてやってみてください。あと、「最初の一回はあんまり上手にできない」ってのはけっこーな定説なので、ある程度初回は諦めたほうが無難かもしれません。「初めて焼く人」って意味じゃなく、鉄板に火と油が馴染むまでにちょっと時間がかかるので、うちらでも一回転目は失敗しちゃうことがあるってことです。
 たこ焼きって買うと8個500円とかっていうバカみたいな値段が関東では当たり前になってます。油で揚げたのかというようなたこ焼き。昔大阪で民家みたいなたこ焼きやで10個100円とかで食べさせてもらったことがある、あのたこ焼きのほうがよっぽどおいしかった。素朴な食べ物であるたこ焼きが過剰に装飾されて法外な値段で売られているのはあきれるばかり。
 「お店で買ったようなたこ焼き」とまではいかないかもしれませんが、焼きたての熱々を、好きな味で、腹いっぱいけっこー簡単に、安く食べられると思えば、ちょっとした手間がかかってもいいと思ってます。

 以上、ここまでお読みいただいた方へは心からお礼申し上げます。
 なお、これはあくまで独学のたこ焼き法ですのでご了承くださいませ。