道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

いっちょ野球についてでも語ってやる

 今年のプロ野球年間チャンピオンは読売巨人軍となった。日本シリーズ最終戦、9回裏をラジオで聴きながら車から降りられなかった。おもしろかったと思う。だが、残念ながらここ何年もプロ野球を観ていない。
 そもそも野球など好きなほうではなく、最近ではたまに高校野球をテレビで見る程度にとどまる。ぶっちゃけ、俺が野球を覚えたのは「ファミスタ」のおかげだ。
 そのファミスタ以来、大洋が好きだ。現在の横浜ベイスターズにあたる球団だ。かつて大洋ホエールズといった。
 
 その、大洋もとい横浜が日本一になったことがある。もう10年以上昔の話だ。
 98年。俺は静岡にいた。サッカー王国静岡において、その年やけに調子のよかった横浜を一人応援していた。
 一緒にいる奴らは巨人や阪神のファン、または野球に興味のない奴で、誰も俺に野球を見せてはくれなかった。

 その年、そう、絶対的な守護神佐々木投手を擁していた時代の横浜だ。鈴木が首位打者を獲得し、ローズがサイクルヒットを達成し、絶大的な二遊間進藤ーローズ、そしてキャッチャーには谷繁、センターには波留を擁したあの時代の横浜だ。ちなみにファースト駒田。
 日本シリーズ第六戦は投手戦というより歴史的凡打戦に終始したあの年だ。

 ハプニングがいくつかあった。
 優勝後絶対的ヒーローだった佐々木投手は各社CMにひっぱりだこだった。横浜広報室としては選手がCMに出演するなど経験がなく、あわや同業種でのブッキングになってしまいそうなことがあった。

 そして、なにより、あの惨事が起きた。

 リーグ優勝を決めた晩、横浜球団としては初めて、前身の大洋時代から数えてもおそらく37年ぶりとかに優勝したもんで、誰も優勝祝賀会=ビールかけ大会のやり方をしらなかったそうだ。
 優勝の美酒を選手に味わってもらいたいと言う配慮からなのかなんなのか、準備されたのはきんきんに冷えたビールの山。
 通常ビールかけのビールは泡立ちをよくするためにも冷やさないらしい。なにより、秋の夜の冷えた最中に冷たいビールをかけ合ったら風邪ひいちゃうから。でも誰もそんなこと知らないから、冷えたビールを用意しました。

 で、風邪ひきました。
 ってこれどこまでほんとの話なんだかわかんないけど、俺が聞いたのはそういう話だった。
 心温まる話だ。