安いジーパンてダサくないの?
テレビでも盛んに890円とか690円とかのジーンズのことが取り上げられててびっくりした。
最近は西友が「KY(価格安く)」をキーワードに値下げを展開していてワイドショーなんかで取り上げられている。ただで解説付きの宣伝をしてもらい、CMの経費まで削減できるとあってなかなかうまいなあ、と思う。
ただ、最近のこのジーンズについては正直「どうなのそれ。」と首を傾げてしまう。企業努力であることは間違いないだろうが、それを大々的に取り上げて「素晴らしい!」と賞賛するのは賛同できない。
あ。俺はファッションとかそういうのぜんぜん興味なくて、学生時代からずっと同じ服着てたりします。今も休みの日は着るものなくて、どの写真見ても大体同じ服で写ってます。
そんな俺も高校生くらいのころは友達に連れられて町のカジュアルファッションの店とかに行って、リーバイスだのエドウィンだのジーパンを選んだものだ。7,800円とか、高いものだと10,000円を超えるものを、少ない小遣いから「これ」という一本を選んで買うのがナウかった。
当時はきっとブランドでないジーパンをはいてるのはかっこ悪かったと思う。そういう時代もあった。
大学生にもなると、おしゃれな友達から古いジーパンを半額ぐらいで買ったりもした。
なぜか、ジーパンだけは「ちゃんとしたもの」じゃないとダサかったなあ。
今は若い女の子もしまむらブランドの服を着たりするんだって? 本屋で「しまらー」という文字が踊る雑誌を見つけたときは本気で意味がわからなかった。しまむら近くにたくさんあるけどいつ行ってもおばちゃんしかいないぞ。
そういう時代だからあれこれ言わないけど、それにしても西友の890円のジーパンとかよりによってドンキの690円のジーパンとかは履きたくないよ。本当にそれを「よし」という風潮になっているんだろうか。
弁当とかの食事代とか外食の予算とかそういうのを減らすのとはちょっと違うと思うし。
というか、「安けりゃいい」という風潮を安易に肯定するような取り扱いはいい加減やめてほしい。
「よいものを適正価格で」っていう流れになっていかないことには、末端の従業員とその家族の生活がいつまで経ってもよくなりはしないだろうに。
俺なんか高校生のとき初めて自分で買ったリーバイスのジーパン、ボロボロだけど短パンにしていまだに夏履いてるよ。