道ログ2

群馬県在住のおじさんがブログを書く

会社に自分の欲求を訴えることができない

  自分もしくは家族の健康にも優先する仕事なんてこの世に一つもない。

 仰ることいちいちごもっともで身にしみる。俺の場合休みなんて月に4,5日でそのうちの何日かには会議やら出張やらが当てられていたりする。盆暮れ正月など休んだことがない。ちょっと遅めの夏休みとかっていうものにすら出会ったことがない。
 子供が大病しようが嫁さんが倒れようが、仕事を急に休むなんてほぼ無理。完全に無理ではないが、休んだら休んだで後ろめたい気分になるのは事実だと思う。まさに家族を犠牲にして仕事をしていると思う。

 「家族の病気くらいで会社を休むなんて甘えた考えだ」という人は、こういう社員が日本にたくさんいればいいと言っているんだろうか。家族どころか自分が病気だって会社休めないんですけど。それが「いい社員」かね。

 でも俺、仕事が好きかと言われれば好きではないし、やる気があるかと問われればそうでもない。
 社内で認められて出世がしたいとか、昇進したいとか思ったことがない。仕事もけっこーいい加減だったりする。
 小さな会社だからそれなりに信頼されて仕事も任せてもらったりしてるけど、会社には悪いが会社のためにどうこうって思わなくなったよ。
 待遇が悪いと愚痴を言うなら待遇が良くなるように会社と交渉すれば良いってのは正論。
 それに対する答えは「めんどくさい」ってのがぶっちゃけ本音。

 交渉とは言わないけど、去年やその前にも退職させてくれって言ったことはあるんだけど、引き止められる。その条件が、独立した部門を立ち上げてそこをやるようにするってことであり、きちんと休みを取れる体制に整えるというものだったのに、半年一年たっても何一つ状況が変わらないどころか悪くなる一方だ。社外に向けてはいかにもよい顔をするくせに、社内の待遇は何にも良くならないことを、知ってしまっているからだ。

 きちんと交渉の場を設けて「改善してほしい」と言ったところで、会社側に巻き込まれてしまって、責任や負担だけがこちらに分散されてくることになるんだ。きっと。
 昇進したりとか、給料上げろとか言ったことはかつてないはずなんで、年間休日を増やしてくださいとか、有給くださいとか、勤務時間を短くしてくださいとか、そういうことを言いたい。給料だって賞与だってよくはないけど、それを増やしてほしいのではなく、ただ単に休みたいときに休みたい。子供の学校行事とかちゃんと行きたい。

「夫(自分)が出勤しなければ仕事が回らなくなる、それでは周囲に迷惑がかかる」と鼻高々な方。それは「その人自身が換えがきかないほどに重要なパーツ」なのではなく、単に「バックアップが用意されていないだけ」です。

自分が行かなければ、という状態がそもそも体制側の手抜きであるという事から目を逸らし、「自身が必要とされている誇り」にすりかえていては、雇う側が待遇改善をしなくても当然です。たった一人抜けただけでブーイングが起こる職場。どれだけ未熟で幼稚なんでしょうか。

 この引用されたコメントは見事。いかにうちの会社が未熟なのかがよくわかってしまう。
 そういう会社に勤めていると、「がんばろう」とか「目標達成しよう」とかいう意識は薄れてきて、「今日も一日無事に終わりますように。」というような意識になってくるものなんじゃないだろうか。
 上司の口癖に「少数精鋭だけど、みんなで一緒にがんばって目標達成して、利益出して給料もらって、みんなで幸せになりましょう。」ってがあるんだけど、正直俺、うちの会社で結構な古株なんだけど、幸せになって辞めていった人見たことないんだよね。辞めて幸せそうにしてる人は良く見るんだけど。
 ちなみにこんな俺ですが、社内的にはダメ社員の扱いではなくて、そこそこできる社員の位置にいます。自分に被害が及ばないようにするにはそれなりに上のご機嫌とっていないといけないんでしょうけど、そういうのは慣れてきているので。

 社員として何もアクションを起こさないお前にも責任があるだろ? なに甘えてんだと言われれば返す言葉もないんですけど、株式会社に所属している「一社員」が社員の待遇改善まで面倒見なきゃいけないと言われるってことは、その時点でちょっと待てって言いたいんですけどね。